今週の例会

    【【 この例会のメークアップ受付は 終了しています 】】

メールフォームにてのメークアップの方は必要事項をご記入の上、送信してください。
2720 Japan O.K. ロータリーEクラブではFAXでも受け付けております。
詳細については、『メークアップの方法』にてご確認ください。

下記の「今週の設問」にご回答ください。回答方法は次のとおりです。

1つまたは複数の設問に対してご回答ください。
すべての設問に対して回答する必要はありません。


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開会点鐘・歌の斉唱





会長の時間:五ケ山ダムより大切なお知らせ


会長の時間、動画でお話いたします。よろしくお願いします。


本日、会長の時間でお話ししたロータリー用語説明のリンクを以下に貼っておきます。

クラブ協議会 
https://sites.google.com/site/rotary100jiten/yougo-shuu/ka-yuki-1/ku/kurabu-kyougi-kai

ガバナー公式訪問
https://sites.google.com/site/rotary100jiten/yougo-shuu/ka-yuki-1/ka/gabana-koushiki-houmon

ガバナーアドレス
https://sites.google.com/site/rotary100jiten/yougo-shuu/ka-yuki-1/ka/gabana-enzetsu


出席報告


例会 第6回【通算第147回】 2020年8月17日正午~8月24日正午(出席数・出席率 8月24日
正午)


会員数 出席義務者 出席数 出席率
59 56 48 85.71%

例会 第5回【通算第146回】 2020年8月3日正午~8月10日正午(出席数・出席率 8月10日
正午)


会員数 出席義務者 出席数 出席率
57 54 42 77.78%

幹事報告


幹事報告
(1)来信紹介
(2)各種行事のご案内
(3)その他


《来信紹介》

《2021-22年度青少年交換学生募集案内について》
2021-22年度青少年交換学生・募集案内について_募集要項

《ロータリー財団セミナー中止のお知らせ》
 ロータリー財団セミナー中止のお知らせ20200805

《ハイライトよねやま》
 米山記念奨学会よりマンスリーニュース「2020年8月14日発行 第245回ハイライトよねやま」が届いています。
http://www.rotary-yoneyama.or.jp/summary/pdf/highlight245_pdf.pdf


《各種行事のご案内》


《ガバナー公式訪問 合同例会》
 日 時…8月27日(木)  合同例会18:30〜    合同懇親会は中止です。
 場 所…ホテル日航大分オアシスタワー(大分市高砂2−48)
 対 象…全会員
 登録者…前田(雅)、薬真寺、早水、安部、片山、尾林、宮迫、スチッタ、久保田、
     佐藤(知)、本田、今長、陶山、花田、上妻、清末、松田、宮本、岩本、
     中川 各会員、米山記念奨学生 ロンさん

大分臨海RC・OKE合同硯川ガバナー公式訪問プロク゛ラム 8
     

《クリスマス家族例会》
 日 時…11月21日(土) 18:00〜
 場 所…ホテルザーズ 「レストランサッポロ」
 https://www.facebook.com/events/210622720223938

《2021年 ロータリー国際大会》
 日 時…2021年6月12日〜16日
 場 所…台湾 台北
 ★2021ロータリー国際大会

《今年度のスケジュール》
・新型コロナウイルス感染拡大を受け、変更になる場合がございます。その際は変更連絡いたします。
 2020-21 前田雅史会長年度 スケジュール


《その他》


《クラブ現況》
会員専用ページに「クラブ現況」を掲載しています。ご確認下さい。

《第一回クラブ協議会》
日時:8月24日(月) 20:00~21:30予定
場所:ZOOM
対象:全会員
・・・EクラブFacebookページにZOOMのURLをアップしております。そこからログインしてください。

                                    幹事 中川 宝星


<サポーターの地区別・クラブ別人数>


【お礼】
2020年8月23日現在、1クラブと総数29名のクラブ外ロータリアンの皆様に「サポーター」となっていただいています。心より感謝申し上げます。

【サポーター制度について】
当クラブにはサポーター制度があり、サポーターを随時募集中です。
サポーターの会費は年間(6月末までの年度毎)¥10,000(税込み)で、サポーターの方にはメークアップ証明書を無料で発行致します。
サポーターご希望の方は、「サポーターお申し込みフォーム」ページより、お手続きをお願いいたします。

会員各位におかれましては、お知り合いのロータリアンに制度をご案内いただき、おひとりでも多くの方にサポーターとなっていただき、当クラブ運営に参画いただければと存じます。

【サポーター数】
(2020~2021年度)2020年8月23日現在 1クラブ・29名  
 


他地区計(サポータークラブ1RC・3名)


地区 クラブ名 人数
2740 佐賀
2590 横浜鶴見北 1
2700 久留米 1
2690 鳥取 1

2720地区計(26名)


        
地区 クラブ名 人数
2720 玉名中央
2720 熊本
2720 熊本東 5
2720 熊本西稜 1
2720 中津 3
2720 宇佐2001 1
2720 別府 1
2720 大分 3
2720 大分臨海 2
2720 大分中央 3
2720 大分1985 2
2720 大分城西 1
2720 大分キャピタル 1
2720 津久見 1

※ 今月のお祝い ※


出席100%のお祝いと、会員誕生日を紹介していますので、会員専用ページにてご確認ください。
(8月のお祝いページにて掲載しています)
https://ok2720eclub.jp/member/


今週のスマイルボックス


♡ 宮迫 賢太郎 会員      1 口
長男の龍平が先日15歳になりました。健康にすくすくと育ってくれている事に感謝して1口お願いします。

♡ 前田 雅史 会員        3 口
沢山の方々から、お誕生日のお祝いコメントをいただきました。本当にありがたい気持ちです。感謝の気持ちでスマイル3口!


ゲスト卓話:湯治場を湯磁場に変えたい!



菅野 静 氏
(湯治ぐらし 代表)


この度は、貴重なご縁を頂きまして誠にありがとうございます。
同じ移住者の先輩であり、同じ熱い志を持って取り組まれている、古民家ゲストハウス In Bloom Beppu(インブルームベップ)花田潤也さんからご紹介を頂きまして、今回、卓話をしたためさせていただくこととなりました、「湯治ぐらし」代表の菅野静です。湯治を日本古来の養生法として、日本・世界に今一度フォーカスしてもらいたいと願い、湯治をくらしに取り入れるライフスタイルを提唱し、湯治シェアハウス「湯治ぐらし」の経営・チャレンジショップ「スクランブルベップ」経営・湯治を世界に広めるコミュニティ「湯治女子」、地域と湯治と観光の新しいかたち「みんなの炊事場」等、様々なプロジェクトを手がけております。


一目惚れした鉄輪を背景に


1.自己紹介


1978年10月、大阪府大阪市生まれ。

2001年、大阪外国語大学(現・大阪大学)卒業後、(株)電通テックに入社し、大阪で大手クライアントのマーケティング戦略・イベント・プロモーション企画実施を手掛ける。
2011年に自ら志願し、中国・上海支社に3年間駐在し、部長昇格。日本に帰国し、中国と日本の経済のコントラストに愕然とし、大手クライアントの広告プロモーション活動より、日本そのものの広告プロモーション活動をしなければと決意し2015年9月退職。
2015年10月、地方創生の道へ歩むべく、(株)アール・ピー・アイに転職し、東京で官公庁や地方自治体とインバウンド・観光・新商業開発・特産物販路拡大プロジェクト等に3年間関わり、2018年9月退職。
2019年3月に別府鉄輪の湯けむりと町の勢いに一目惚れして弾丸移住し、
2019年10月「湯治ぐらし」として独立。
2020年3月大分県主催「おおいたツーリズム大学」卒業。


  • 温泉マイスター・温泉ソムリエ・温泉入浴指導員・温泉観光実践士取得
  • 食品衛生責任者取得
  • 漢語水平考試驗HSK5級取得
  • 鉄輪に引っ越してから22年ぶりにペーパードライバーを卒業しました!

2.なぜ温泉にハマったのか?


きっかけは、仕事で上海に赴任したことでした。上海のマンションにも湯船付きの浴室があったのですが、給湯器が貧弱で温かいお湯が保たれることがなく、すぐに冷めちゃう・・・。それで、上海では毎日シャワーで済ませていました。生まれてから毎日当たり前のように入っていたお風呂が、「当たり前」じゃなかったことや、水の貴重さ、お湯の貴重さ、飲める水を湯船にたっぷりと注ぎ使う、そんなことは贅沢で豊かなことだったと知ります。


上海にて勤務していた頃の写真


年に1,2回、日本に帰国できたので、その度ごとに、日本の自宅のお風呂、近場の銭湯や温泉施設によく行きました。年末年始休暇の際は、家族で旅行に行くなら、絶対に温泉!と決めて行きました。大きな湯船で、たっぷりとした温泉の恵みを体いっぱいに浴びたかったからです。上海で頑張ってきた心身が、お風呂でぱぁぁっと放たれていく感覚を本当に感じたのが、温泉にハマったきっかけです。

そうして、外から見た日本は、この温泉の恵みが本当にどこもかしこもあって、本当に豊かに思えました。上海から帰任となり、本帰国してからは、これまで味わえなかった毎日のお風呂の時間が楽しく幸せで、休みがあれば温泉旅にと、まるで取り憑かれたように出かける日々を過ごしました。さくらを見ながら温泉に入り、渓谷の中の川のせせらぎを聴きながら温泉に入りと、あれこれ考えて旅に出ては、これまで渇ききった身体と心でごくごくと温泉を飲んでいる、そんな感覚になりました。

そうして旅を繰り返しているうちに、良い温泉とは何か、良い泉質とは何か、森の中、山の中、海のそばと温泉がある立地のこと、こうしたひとり旅に出かける女性や旅人に対する旅館・ホテルの対応や値段、サービスのこと、様々なことを知り得るきっかけにもなり、行き着いたのが「湯治宿」でした。


母と出かけた登別温泉。森の中に、自然湧出の温泉の川があった


3.なぜ湯治にハマったのか?


湯治とは、温泉の力で身体と心を治癒する、と書き、「とうじ」と読みます。調べていくと、古くは、古事記にも天皇が温泉地によく行っていた記述を見つけることが出来、武士は戦で傷ついたあと隠し湯で癒してきた歴史、肺病を患い自然豊かな温泉地で静養していた歴史、湯治願を出して関所を渡り旅していた民の歴史等に出会うことができます。近年では、農民や炭鉱夫がそのお休みの時に1週間〜1ヶ月かけて疲れ果てた心身を癒すために湯治をしていたことも分かっています。

当時の私は、上海、東京、大阪と大都市で、徹夜も厭わずバリバリ激務をこなしてきました。やりがいもあり、取り組めば取り組むほど面白く、企画書をひねり出し、そして現場もこなす、頭も体も使い果たす毎日でした。そんな自分が、ハマっていった温泉でしたが、良い泉質であり、ひとり旅でも歓迎され、また余計な歓迎がなくほったらかしにしてくれるところ・・・と考えていた時に出会ったのが、湯治宿です。その名の通り、湯の力で心身を治癒するための宿なので、温泉のクオリティは抜群、ホテルや旅館のように過剰なサービス(当時の私としては、どこでも同じ旅館料理に飽きていたし、お布団の上げ下げのサービスで部屋に立ち入られるのも少し嫌だったのです。)が敢えてない、自分の身体のために温泉を活用してご自由にお過ごしくださいというスタイルの湯治宿は最高の場所だったのです。


群馬県湯宿温泉「金田屋」さんで湯治、旅人宿というのはいいネーミング


観光地をあちこち巡るのではなく、ただただ、使い切った身体と心を取り戻すように、温泉にゆっくり浸かり、眠り、たまっている本を読み、地域の方々や湯治に来ておられる方と何気ない会話をする・・・。そうやって自分らしさを取り戻していく旅をしていました。そうしてゆったりと過ごしているそのことは、後に知るこの「湯治」と見事、リンクします。私は、農民と同じことをしているじゃないか!これは湯治だ!心と身体を癒すための温泉だと気づくのです。


大量の本を読む

たっぷりした湯船にひがな浸かっては読書を繰り返した

金田屋さんの蔵にある書斎

秋田県乳頭温泉「黒湯」で湯治、湯守のおじさんと茅葺屋根の湯治棟がたまらない

つげ義春さんもかつて訪れ、昭和44年にスケッチしていた絵が展示されていた

自炊室、かかっていたタオルにもきゅんとくる

平成28年に訪れたのだが、そのスケッチと今も変わらない趣


4.そんな中で出会った鉄輪


取り憑かれたように訪れた温泉・湯治場は170箇所を超える頃、鉄輪に初めて訪れたのは2018年11月のことでした。おんせん県おおいたの中でも7泉質揃う別府(日本では療養泉と言われる温泉としては10泉質が定められており、別府はそのうちこの小さなエリアの中に7つもあるのです!)は、湧出量が豊富なことからじゃんじゃん掛け流しで新鮮な温泉を、それこそ「湯水のごとく」使えるエリアだと感じていました。7泉質のうちのひとつ、あたたまりの湯と言われる「塩化物泉」が鉄輪の温泉の主な泉質になりますが、塩分が多いゆえに肌にベールをつくり保温をしてくれ、また、肌に近い弱酸性のためか、温泉が肌に吸いつくような浴感がしました。

当時、私は地域創生コンサルの社員として、様々な官公庁・自治体とお付き合いしていましたが、その中で感じていたことは、男性が地域の中心やリーダーで、かつ、時代に合わせて変わりたいものの、なかなか新しいことにチャレンジできないでいるしがらみの多いことでした。

一方、ふらり旅した鉄輪で出会った元気な地域のプレイヤーさんたちは、ほぼ女性。湯治宿の女将たち、新しい側面を生み出している経営者もみな女性でした。そしてその元気で明るかったこと!みなさんの勢いから、この町は新しくアップデートしていくんだろうと気配を感じ取り、新たなものを受け入れる包容力の大きさをも感じました。

ここは湯けむりが有名だから見ておこうかなと思って、地域の方にお尋ねしたら、勧められたのは「湯けむり展望台」ではなく、すぐそこの急勾配の坂道を登りきった道から見る景色よ、とのことでした。きちんと舗装もされていない階段をぜーぜー登りきり、そこから見た湯けむりのなんと美しかったこと!

その時に撮影した写真がこちらです。夕暮れどき、湯けむりがもうもうと立ち、民家やお宿にぽっぽっぽとオレンジの明かりが灯りはじめ、生活感を感じました。この町は、湯治の文化が生きている!と直感しました。


ある場所から撮影した鉄輪の夕暮れの風景


この景色を見て、うわぁぁぁぁ〜〜〜と感嘆の声が、勝手に出てきました。これまで旅人として会社員として様々なエリアを見てきて、これまで思ったことのない感情を、つい呟いてしまったのです。「ここに住みたい。ここなら湯治をもう一度、日本の古くからある文化だと世界に発信できるんじゃないかな!」と


5.そして鉄輪へ移住


11月そんなことを呟いて、12月に悩み、1月には心を決め、周囲に理解を求め(するするとOKが出ました)、翌年2月には再び鉄輪にいました!今度は旅ではなく、家探しでした笑。市役所に行き、情報収集をし、不動産屋さんと家探しをし、契約即決、審査に入っていただきました。あ〜おうち見つかったと安心して、鉄輪蒸し湯でほわほわと蒸されていたら、審査が通過し、見事、私は鉄輪に住むことが叶ったのです。契約書に判を押してから、身も心も満たされ、地元大阪に再び戻り、引越しの準備にかかりました笑。
そして1ヶ月後の3月中旬には、惚れてしまった鉄輪に住んでいました!


6.「湯治ぐらし」とは


湯治を世界に誇れる日本古来の養生法であることを伝えたい。そう思って移住してきてしまいましたが、一体何をすればいいんだろう?と答えが出ないままの移住でもありました。が、私自身が鉄輪で毎日温泉に浸かり、湯治しているんだなと実感し、これまで生きてきた中でもっとも自分らしく、また幸せに満ち溢れていました。そうだ、そのことそのものをちゃんと伝えればいいんじゃないかと思いつき、この生活自体を「湯治ぐらし」と名付けることにしました。湯治は、自分の普段いる場所から離れて転地効果と温泉効果を掛け算して心身の疲れを癒すものではあるものの、移住してきた自分は湯治をくらしに取り入れるライフスタイルをしているわけだから、まあそれも湯治と呼んでいいだろう、と思いました。

そして思いついたのが、そんな価値観を受け入れてくれる仲間をつくって暮らしを編もう、ということです。そこで取り掛かったのが、シェアハウス「湯治ぐらし」でした。鉄輪にあった空き家とご縁あって5月頃に出会います。オーナーと深くこの想いをお話をさせていただき、このおうちをそんな場所にしたいとお伝えすると本当に喜んでくださり、全力で応援してくださいました。無事にお借りすることができ、改装を施し、翌年(今年2020年)2月に無事にオープンでき、またこの考えに賛同してくれたのが、たまたま立命館アジア太平洋大学(APU)の女子学生たちでした。


湯治ぐらし外観

ある一部屋の居室


このプロジェクトを一緒に盛り上げていってくれることとなり、プロジェクトチームを「湯治女子」と名付け、この鉄輪での湯治ぐらしを各々の視点で楽しんでもらい、湯治を共に発信していってもらっています。間も無く、社会人の女性もここに入居してくださることになりまして、また、この様々な活動を通じて出会った方々も、湯治女子になりたいと言ってくださるようになりました。湯治ぐらしに住んでいてもいなくても、鉄輪にいてもいなくても、日本でも世界でも、同じ気持ちで繋がり合い、様々な混じり合いが生まれるコミュニティになることも期待しています。
2020年2月にオープンして半年が経過しましたが、ここで生まれたプロジェクトは既に多くあります。

2月は、ユキハシトモヒコさんとコラボレーションして、ご近所の皆様に、柿渋染の手ぬぐいを引越しのご挨拶の品としてお配りしながら交流をしました。普段入られている温泉につけると色が変わっていく温泉染が楽しめる手ぬぐいです。その一部をシェアハウスに戻していただき、それらをつなぎ合わせて一枚の暖簾に仕上げました。毎日ここをくぐりぬけるとシェアハウスは、温泉のように裸のコミュニケーションをしています。


浴衣姿の湯治女子たち

湯治ぐらしで実施したユキハシトモヒコ氏とのコラボレーションプロジェクト「温泉染のれんプロジェクト」のお披露目会


3月はコロナの影響で予定していたイベントは全て延期しました。が、6月解禁を受けて、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口学長に来ていただき、湯治女子とトークセッションを行ったり、APU、別府大学、別府溝部学園短期大学の教授やスタッフの皆さんにも来ていただいてお話をしたり、ゲストを招いてお料理をしたり、3密には最大に配慮しながら小さなイベントを実施しています。様々な生き方をしている大人たちと交流できる場であり、生き方はひとつではないことを伝えています。
また、鉄輪で毎年行われている「蒸し通りずむ」でお手伝いをしたり、「すじゆ札更新会」にもお手伝いに行ったり、鉄輪東の草刈り等、地域の催しごとにも積極的に参加させていただいております。
今後、私たちは、朝の時間の有効活用のためのヨガイベントや蒸し湯でデトックス会、クリエイターとコラボした展示会、日英で実施する湯治場ツアー等、地域と旅人と旅行従事者とをつなぐ、架け橋になっていきたいとも考えています。


出口学長と湯治ぐらしでトークセッション



また鉄輪東自治会にも加入し、さらには、近くに大きな畑があるのを発見し、自治会長に聞いてみたら、老人会が管理しているということでした。ここでつくった野菜やハーブで自炊したい、と思った私たちは、老人会に加入し(老人会では最も若いメンバーになりました笑)、一区画お借りし、現在、きゅうり・茄子・パクチー・バジル等を育てています。ここで先日、初収穫することができまして、早速、湯治ぐらしのメンバーとともに自炊し、料理を楽しみました。みんなの体と心のための栄養を、わいわい楽しみながら作る場を「みんなの炊事場」と名付けて展開していきます。
また、秋の収穫の際には、ガーデンテーブルを出し、地域のみなさんと畑でつくりあいっこをして食べるハーベスト祭なんかをできたらいいなとも考えています。


初めての「湯治ぐらしファーム」で収穫した胡瓜と茄子

湯治ぐらしのメンバーがデザインしてくれた「湯治ぐらしファーム」ロゴ

みんなで作って食べて会話する、そのことが何よりも、かつてあった湯治の自炊の基本


世界保健機関(WHO)の「健康の定義」を見てみると、こう書かれてあります。
"Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity."
“完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。”


つまり、「肉体的・精神的・社会的」の3つが満たされることが健康である、ということです。
「湯治ぐらし」を中心にしたこの取り組みは、自然の巡りの中で温泉が湧いてくれている恵みに感謝し、そのもとで「肉体的・精神的・社会的」の3つを満たしていくものでありたい、そして、そうなっていると自負しています。そしてその未来は、これからの子供達のために、あたたかい鉄輪を残していきたいと思うし、また、ここを成長して旅立つシェアハウスの仲間たちもいつでも帰ってこられる故郷として思ってもらえるようにと、願って活動しています。


シェアハウス「湯治ぐらし」に集まってきてくれた仲間たち


7.チャレンジショップ「スクランブルベップ」をつくった想い


湯治をすると、傷ついた身体や心がじわじわとリセットされていくよさがあります。西洋医学のように、劇的に短期間で変わることはありませんが、じっくりと自分の本来持っている力を呼び起こし、免疫力を高め、病気と打ち勝つ心身づくりが湯治の醍醐味です。くらしのなかに湯治を取り入れることは、こうしてウィズコロナ の時代にも世界的に必要なヘルスマネジメントになりうるのではないかと考えています。

そして、自分を取り扱い直し、自分らしく戻り、強みも弱みも理解した上で、やっと立ち上がれるものだと、自分の経験からも実感します。温泉のそばで暮らすと、それが日常的にできるのです。

さあ頑張ろう!と思えた時に、周りの力が必要です。ここからまた頑張り、感じ、考え、そして自分で飛び立つための場所が必要だ、またかつての湯治場では地域の方々と旅人が混じり合い、おもしろい交流と関係が生まれたことを思い、この鉄輪にもそうした装置があるといいなと思いつきました。

湯治宿の使われていなかった倉庫をなんとかしたいというお声も聞いていたので、そこをお借りして改装し、チャレンジショップ「スクランブルベップ」をつくることにしました。ここは月替わりでショップオーナーを変え、地域や旅人と出会い、アイデアやモノ・コト・ヒトをかき混ぜるスクランブルエッグのような場所になりたいと考え、その名をつけました。


月ごとに貸し出しをしているチャレンジショップ「スクランブルベップ」。第1回は、別府大学文学部史学科2回生でアーキビストを目指し史料を収集している円城寺健悠さんと「鉄輪の記憶」写真展を実施しました

スクランブルベップ の前は、すじゆ通り。向かいには鉄輪蒸し湯があります。温泉や桶の音、湯けむりに包まれる場所です


8.これからやっていきたいこと「湯治場を湯磁場に」


日本でも随一の湯治場である鉄輪は、今や日本で湯治のニーズがなくなりつつあり、廃れつつある文化なのですが、それでも古くからその歴史を受け継ぎ、守って来られたエリアです。それは、本当に素晴らしく、誇り高き場所だと感じています。その守り受け継がれてきたことを、よそものの私ではありますが、大切にしたいと考えています、そしてこれからもどこよりも湯治で素晴らしいエリアにしたいと考えています。

湯治場は、その名の通り、身体を湯治する場所でしたが、肉体労働が減り、むしろ、心が疲れる時代に突入しました。これからは、身体だけじゃなく、心も養生し、自分を見つめ直し、またよいしょ!と頑張れる・・・・そんな湯治場が求められていると感じます。この鉄輪の素晴らしい温泉のもと、おもしろいヒト・モノ・コトが集まる磁場、地域と旅人が混じり合う場所になる「湯磁場」になれば、もっともっと面白い。

その地域を守り、受け継いでいくには、「ヒト」の力がないといけません。ひとが集まるには、魅力がなければならないし、コトが起これば、モノもついてくる。ここに集まってくる人々、すでに住んでいる人々こそ磁石であり、そのみなさんの力が大きな磁場となり、発生する。そう考えています。

そのため、空き家の再生にもなる湯治ぐらしは2軒目、3軒目とオープンしたいと考えています。多くの人々を招き入れてプレイヤーを増やしたいと考えています。プレイヤーが集まれば掛け算できることもたくさんあります。まだまだやりたいこと、様々なアイデアも源泉掛け流し状態でふつふつと湧いています。私一人では少しずつしかできません。どうかみなさんのお力をお貸しいただければ幸いです!

湯治ぐらし代表
菅野静
onsen.wakipedia.s@gmail.com

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湯治ぐらし、湯治女子、鉄輪での暮らし、湯治について、日本語・英語で情報発信をしています。


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閉会点鐘



メークアップ


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