第5回例会【通算第235回】(2022年8月8日開会)
~この例会のメークアップは終了しております~
メールフォームにてのメークアップの方は必要事項をご記入の上、送信してください。
2720 Japan O.K. ロータリーEクラブではFAXでも受け付けております。
詳細については、『メークアップの方法』にてご確認ください。
下記の「今週の設問」にご回答ください。回答方法は次のとおりです。
1つまたは複数の設問に対してご回答ください。
すべての設問に対して回答する必要はありません。
開会点鐘・歌の斉唱
会長の時間:人を惹きつける存在に。
皆様、こんにちは! 私の地元、人吉に素敵なツリーハウスが完成しました!
ツリーハウスの国内第一人者でクリエーターの小林崇さんが、人吉市の「まち・ひと・しごと総合交流館くまりば」(球磨川が真横にあります)で、熊本豪雨災害で生じた廃材を利用 したツリーハウスを制作されました。 行き場のない廃材を最後まで使い切り、被災地の子どもたちに笑顔になってほしいとのことで製作されたみたいです。
ロックバンド「MAN WITH A MISSION」が立ち上げた被災地支援プロジェクト「#サ ポウィズ」とのつながりで、7 月下旬にはツリーハウスの周りにスケートボードパークが完成し、子どもたちの新たな遊び場となっています。
東京オリンピックから追加された種目のスケートボード!このスケートボードパークがきっかけで、オリンピック選手が人吉から誕生するかも!と思うと、ワクワクしてしまいました(笑)
先週の卓話では、第2720地区の新たな取り組みである出前卓話より、国際ロータリー第 2720 地区会員増強拡大部門 部門長の佐土原様に卓話いただきましたね。 仲間を増やすためには、まず、自分が所属しているクラブの魅力を知ることが大切だと考えます。そこで、私なりに E クラブの魅力を考えてみました。
- 24時間、どこにいてもインターネットを繋げる環境と媒体があれば例会へ参加できること。 忙しく時間が取れない方でも1週間の時間があればどこかで例会参加できますよね。 そして、過去の例会や奉仕活動などの様子を好きな時間に何度も振り返ることによって、ロータリー情報を学ぶことができますね。
- 卓話のバリエーションも豊富です。(文章、動画など)
- もちろん、ウェブ上だけでなく、懇親会やクリスマス家族例会、リアルでの数々の奉仕事業 を成功させてきましたね!
会員の皆様、それぞれEクラブのいいところを、私以上にわかっていらっしゃることかと思 いますし、人それぞれに魅力と感じるポイントが異なることもあるでしょう。E クラブについて知っていただき、興味を持っていただくには、 その長所を、周りの人々に自ら話すことが大切ではないかと考えます。 きっと、自分のクラブの好きなところを話している皆様の顔は輝いているはずです。 輝いてる人の周りには、自然と人が集まるものだと思います。 ロータリーって何ですか?Eクラブってどんなクラブですか?と問われたときに、 自分の中で、納得した答えを即答できるようになることで、相手が関心をもち、新たな仲間 が誕生するきっかけになるのではないでしょうか。
入会見込者に伝えなければならないのは、ロータリーが素晴らしい団体であること、そして 入会によって、彼らの人生がより幸せになるということだと考えます。 人々とのつながり、奉仕を通じた満足感や達成感、そして平和を感じる事の方法の一つが ロータリーへの入会だと信じています。
話は変わりますが、先日、ある会員からこんな言葉を頂きました。
「宝星会長、堂々としていてくださいね。みんな、あなたの事が好きですから、自信を持 って!」
大分からの帰りの車の中でしたが、言葉の力は偉大ですね。先ほど E クラブの魅力を箇条書きで挙げてみましたが、実は私が何より魅力に感じるのは、E クラブの仲間たちの存在です。普段は離れていても、いざというときには心ひとつにして集まったり、励まし合ったり、協力しあったり、またロータリーの価値観を共有して語り明かしたりもできる、楽しく、信頼できる皆様の存在です。
心が温まる電話のおかげで、クラブのために頑張らなければ、と改めて思いました。
ありがとうございました。
会長の時間を終わります。
会長 中川 宝星
出席報告
例会 第4回【通算第234回】 2022年8月1日正午~8月8日正午(出席数・出席率8月8日正午)
会員数 | 出席義務者 | 出席数 | 出席率 |
---|---|---|---|
53 | 51 | 38 | 74.51% |
例会 第3回【通算第233回】 2022年7月25日正午~8月1日正午(出席数・出席率8月1日正午)
会員数 | 出席義務者 | 出席数 | 出席率 |
---|---|---|---|
53 | 51 | 44 | 86.27% |
会員の皆さま、例会への出席ありがとうございます。例会出席は例会がアップされる月曜日の正午から翌週月曜日の正午までの期間に出席することが必要です。
出席は「今週の例会」ページの下段にある会員の氏名とメールアドレスが入ったコメント欄から「例会のコメント」をすることで例会への出席とさせて頂きます。投稿後に内容が確実に反映されたかを確認して頂けると安心できます。今年度も例会への早めの出席、確実な出席にご協力いただきますようお願い申し上げます。
出席委員会では引き続いて皆さまの出席をサポートさせて頂きます。“例会の全員出席で「中川会長年度」を盛り上げましょう”
出席委員会
幹事報告
幹事報告
(1)来信紹介
(2)各種行事のご案内
(3)他クラブからのお知らせ
(4)クラブ内のお知らせ
(1)来信紹介
★★新着情報★★
《第3地域ロータリー財団チームニュース第1号》
https://ok2720eclub.jp/media-download/1206/6a497b6eb6b16a95/
★★前回に引き続いてのご案内★★
《財団室ニュース 8月号》
全文はこちらからご確認くださいhttps://ok2720eclub.jp/media-download/1161/e929d465dff3e1e8/
《地区クラブ活性化ワークショップ動画配信のご案内》
7月23日に開催された地区クラブ活性化ワークショップの講演内容が地区のホームページから閲覧できるようになりました。ぜひご覧ください。
https://www.ri2720.org/2720online/リンクテキスト
《ハイライトよねやま Vol.268》
https://ok2720eclub.jp/media-download/1145/386b058e8f7f9005/https://ok2720eclub.jp/media-download/1145/386b058e8f7f9005/
《クラブ・地区支援リソース集2022‐2023年度版のご案内》
https://ok2720eclub.jp/media-download/1130/952c642eb93b2ce2/
《ロータリーレート》
2022年8月ロータリーレートは、1ドル=133円です。よろしくお願いします。
(2)各種行事のご案内
《新会員オリエンテーションのご案内》
ロータリーについて学べる良い機会です。どなたでも参加できますので、ぜひご参加下さい。参加ご希望の方は8月9日(火)までにフェイスブック会員ページからお申込み下さい。
(3)他クラブからのお知らせ
★★新着情報★★
《別府RC様周年行事のご案内》
別府RC様から創立70周年記念式典のご案内を頂きました。たくさんの会員様にご登録いただき、ありがとうございました。
登録者 中川宝星・スチッタグナセカラ・今長学・早水琢也・神鳥絵里・本田麻也・松田周作・宇野功二・衞藤昂・安部一・植山朋代(順不同)
《大分南RC様周年行事のご案内》
大分南RC様から創立45周年記念例会のご案内を頂きました。会長・幹事で出席予定です。
★★前回に引き続いてのご案内★★
《日出RC様例会変更のご案内》
日出ロータリークラブ 幹事 河野健二
下記の通り、例会変更をいたします
8月9日(火)の例会は休会します(定款第 7 条第 1 節)
今後も、新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮し対応いたします。
蔓延防止、緊急事態宣言の発令などで急な例会変更・例会の中止等あろう
かと思いますが、ご対応の程、宜しくお願いいたします。
日出RC事務局
〒879-1506 速見郡日出町 3904-6鈴木病院内
TEL 0977-73-2131
FAX 0977-73-2132
Mail jimu@suzuki-hp.or.jp
《宇佐八幡RC様からメークアップのご案内》
「一度は行きたい宇佐神宮と宇佐八幡クラブ」
新年度より、宇佐八幡宮参集殿にて例会を行っております。ぜひ私たちの例会にお越し下さい。
例会日 毎週金曜日12:30~13:30
例会は月に3回の開催です。昼食の準備がございますので、あらかじめお電話にてご連絡下さい。
宇佐八幡RC事務局 0978(33)5381 火・木・金・午前中のみ対応
(4)クラブ内のお知らせ
《委員会報告》
●財団委員会からのお知らせ
ロータリー財団からのお知らせです。日ごろから財団へのご理解ご支援を頂きどうもありがとうございます。先日臨時理事会を開催し、2022年-2023年宝星年度の米山普通寄付の金額を前期6,000円、後期6,000円に決定致しました。昨年度より1000円ずつ増額しておりますが、これは年間一人当たり15000円という財団の目標金額に少しでも近づけたいとの思いからです。コロナ禍で会員の皆様にはいろいろと大変な時期とは思いますが、何卒ご理解の上、ご協力よろしくお願い致します。
●プログラム委員会からのお知らせ
今年度は、卓話の時間に、地区のいろいろな部門からの出前卓話をご紹介する予定です。8月はロータリーの「会員増強・新クラブ結成推進月間」ですので、それにちなんで地区の会員増強拡大部門に出前卓話をお願いしました。本日の卓話は、部門の勉強をちょっとお休みしてフォトジャーナリスト栗林伸幸氏の話を準備致しました。どうぞお楽しみください。
プログラム委員会では、卓話を常時募集しております。みなさまご自身の卓話はもちろんですが、みなさまの周りの素晴らしい方々にぜひ卓話をお願いしてください。
●雑誌委員会からのお知らせ
~はじめに~
皆様が購読しているロータリーの友。これには、毎月「ロータリー・アット・ワーク」という欄があり、全国の各クラブの活動実績が紹介されています。我がEクラブは毎回インターネット上で例会が開催され、各コメントを通じて各会員の考え方は分かるものの、やはり、皆が集まって活動してこそ共有できる価値観もあります。
私も含め、現実の活動に慣れているとはいえない我がEクラブの会員各位に、全国の各クラブの活動実績(2021.7月号から2022.7月号まで)を報告することで、本年度の活動のヒントとしていただきたく、活動実績をご紹介します。
なお、これはロータリー・アット・ワークに掲載されたすべての活動を紹介するものではありません。私が、我がEクラブでも実施可能と判断したものを紹介するものです。
クラブの活動は、大まかに「寄付活動」と「文化的活動」に分類することが可能であり、以下では、この分類に則って活動を紹介いたします。皆様において、この活動に興味がある、もう少し詳しく、という話があれば、改めて詳しく紹介いたしますので、ぜひコメント等でご意見をお寄せ下さい。(雑誌委員長 井田雅貴)
(3) ロータリーの友2021.9月号より
①寄附活動
高齢者施設にベンチを寄贈し、医療センターに車いすを寄贈したクラブ、カンボジアのNPO法人に井戸を寄贈したクラブ、バリ島に血液貯蔵冷蔵庫を寄贈したクラブ、があります。
②文化的活動
駅周辺のごみ拾いをイベント化し、実施したクラブ、オンラインで1年間にわたり、海外にいる人の卓話を継続したクラブ、海岸清掃活動を実施したクラブ、子どものための音楽会を実施したクラブ、があります。
(4)ロータリーの友2021.10月号より
①寄附活動
地域ゆかりの木を寄贈したクラブ、地域のシンボルとして時計台を寄贈したクラブ、図書を寄贈したクラブ、があります。
②文化的活動
オリンピック記録の長さ・高さを実寸大パネルにして、駅広場の壁面に掲げたクラブ、エコバックの製作を障害者就労支援事業所に委託したクラブ、子どもと一緒にナスとミニトマトの収穫活動をしたクラブがあります。
また、大分大学附属中学校IACが、海からのマイクロプラスチック回収活動に取り組んだことが掲載されました。
●青少年奉仕委員会委員会からのお知らせ
8月27日に青少年奉仕委員会が大分市中央町歩行者天国で子ども食堂支援のためのバザーを行います。ご家庭で不要になった品物などの供出をお願い致します。また、当日のご参加もどうぞよろしくお願い致します。
●国際奉仕委員会委員会からのお知らせ
9月24日(土)14時から別府ビーコンプラザで今年度国際交流デイ「ウクライナ平和フォーラム」を開催致します。別府市が受け入れを行ったウクライナの方々や、NPO法人として受け入れの支援を行っている方を講師としてお招きし、ウクライナの現状について語っていただきます。会員の皆様のご出席をお願い致します。また、ご家族やお知り合いの方々への告知やお誘いもどうぞよろしくお願い致します。
●クラブ戦略計画委員会委員会からのお知らせ
クラブ戦略計画委員会は、7月に開催された地区クラブ活性化ワークショップの参加者を新たに委員として加えるとともに、ワークショップに参加できなかった会員さんからも、委員を募りたいと思います。私たちと一緒に、クラブの1年後、2年後、3年後の未来を描きませんか?前向きでポジティブな方をお待ちしています。委員に立候補して下さる方は、幹事にご連絡下さい。
<サポーターの地区別・クラブ別人数>
【お礼】
2022年8月7日現在、1クラブと総数22名のクラブ外ロータリアンの皆様に「サポーター」となっていただいています。心より感謝申し上げます。
【サポーター制度について】
当クラブにはサポーター制度があり、サポーターを随時募集中です。
サポーターの会費は年間(6月末までの年度毎)¥10,000(税込み)で、サポーターの方には何度でもメークアップ証明書を無料で発行致します。
サポーターご希望の方は、「サポーターお申し込みフォーム」ページより、お手続きをお願いいたします。
会員各位におかれましては、お知り合いのロータリアンに制度をご案内いただき、おひとりでも多くの方にサポーターとなっていただき、当クラブ運営に参画いただければと存じます。
【サポーター数】
(2022~2023年度)2022年8月7日現在 1クラブ・22名
他地区計(サポータークラブ1RC・6名)
地区 | クラブ名 | 人数 |
---|---|---|
2740 | 佐賀 | ― |
2560 | 新潟西 | 1 |
2670 | 高松西 | 1 |
2690 | 鳥取 | 1 |
2700 | 久留米 | 1 |
2740 | 唐津中央 | 1 |
2750 | 東京八王子 | 1 |
2720地区計(16名)
地区 | クラブ名 | 人数 |
---|---|---|
2720 | 熊本東 | 3 |
2720 | 熊本東南 | 1 |
2720 | 人吉 | 1 |
2720 | 中津 | 1 |
2720 | 中津中央 | 1 |
2720 | 大分 | 1 |
2720 | 大分臨海 | 2 |
2720 | 大分南 | 1 |
2720 | 大分中央 | 1 |
2720 | 大分1985 | 1 |
2720 | 大分城西 | 2 |
2720 | 大分キャピタル | 1 |
※ 今月のお祝い ※
今月の会員誕生日を紹介しています。
おめでとうございます。会員専用ページにてご確認ください。
https://ok2720eclub.jp/member/
今週のスマイルボックス
♡ 中川 宝星 会員 2口
7月があっという間に終わり、8月スタート!委員会活動も活発に行われていて、感謝しかありません。ありがとうございます。
♡ 植山 朋代 会員 2口
みなさまのお陰で、新年度最初の1か月が何とか無事に終わりました。心から感謝を込めて。
ゲスト卓話:私の履歴書~カメラを通して見た大分の街並みと交通体系〜
栗林 伸幸 氏
(フォトジャーナリスト)
みなさんこんにちは。フォトジャーナリストの栗林伸幸です。
本日は卓話の機会をいただき、ありがとうございます。
最後までよろしくお願いします。
カメラ人生のスタート
昭和25年、大分市に生まれた私は、昭和40年に高校に入学した際に祖父から小さなポケットカメラを買ってもらいました。これがその後60年近くにわたる私のカメラ人生の始まりです。
私は当時住んでいた南春日町の自宅から自転車で朝は裏駅(当時はそう呼ばれていました)近くを通って上野の丘の学校に直行していましたが、下校時は上野の坂を下りて直進し遊歩公園横から竹町方面に向かい、書店で立ち読みしたりデパートで買い物をしたりして帰宅していました。登下校時にはいつもポケットにカメラを忍ばせていて、珍しい車などを見つけると自転車を停めて撮っていました。また休日も街なかの写真を撮ったり、翌年の大分国体に向けて高級外車を続々と購入していた県庁の公用車の車庫で写真を撮らせてもらったりもしました。
当時(今も変わりませんが)、九州の経済や交通体系は「西高東低」と言われ、九州東海岸の大分や宮崎は、西軸の福岡-熊本-鹿児島ラインに比べて大きく後れをとっていました。これに対抗し、これまで農業中心で工業の乏しかった大分県を「農工併進県」にし、その中心となる大分市を重工業都市にすることを目指したのが木下大分県知事でした。この政策が功を奏し昭和40年代、大分市は九州で最も活気ある都市になりました。
1964年、大分県は国から新産業都市の指定を受け、内陸部の住友化学、東芝などの工場ほか大分・鶴崎の遠浅の海岸を利用した1号から5号までの埋め立て地が完成、九州石油、昭和電工、新日本製鐵などの大手企業が進出し、大分市中心部には老舗のトキハデパートの他に、長崎屋、ニチイ、ジャスコ、西友(のちにパルコ)、ダイエーなどの大型商業施設が進出、空前の建設ラッシュになりました。私はこの大改革で変貌する大分市中心部を好きなカメラを使って記録することにしました。また、乗り物好きの私は小倉から幸崎までの電化が完成しそれまでの煤けた蒸気機関車や古臭いディーゼルカーから明るくてスマートな特急電車が走るようになった日豊線、さらには大分市内から国東の地に移転して大型化が図られた大分空港に飛来するジェット機なども撮影するようになりました。
鉄道からみる地域の差
鉄道では電化が近代化の大きな一歩となります。九州の幹線では昭和30年代にすでに電車が走っていた博多駅(福岡市)は別として、熊本駅は1965年、大分駅は1967年、鹿児島駅は1970年、宮崎駅は1974年、長崎駅は1976年に電化されています。在来線で見ると大分は熊本に遅れることわずか2年、鹿児島よりは3年も早くスマートな電車特急が走っているのです。それが新幹線の建設となると鹿児島までの九州新幹線は2011年に全線完成し、電化では大分より10年近くも遅かった長崎に今年新幹線が走ることになっています。なぜこんなことになったのか。私は長崎新幹線よりも東九州新幹線や豊予海峡ルートを通り大分と大阪と結ぶ四国新幹線の方がメリットははるかに大きいものと考えます。四国新幹線は大分から熊本を結ぶ九州横断新幹線とつなげば、鹿児島や熊本からは博多経由よりも大分経由の方が大阪に早く到着出来るのです。
日豊線の線路幅を広げて大型の新幹線車両を山陽新幹線からそのまま大分まで直通させる「ミニ新幹線」や車輪幅を変えて新幹線と日豊線の両方を走ることが出来る「フリーゲージトレイン」などフル規格以外にもいくつか案がありましたが、どれも具体化せず新幹線に関しては完全に九州西側の後塵を拝したままになっています。すべては新幹線建設の基本計画から整備計画路線への格上げの遅れが原因です。長崎新幹線が完成すると九州7県で新幹線の走らないのは大分と宮崎だけです。身のこなしの早い宮崎はもしかすると大分を見限り、新幹線を鹿児島から延長させて宮崎につなごうとするかもしれません。そうなると新幹線なしは大分県のみとなります。恥ずべき「新幹線ガラパゴス」にだけは絶対にならないよう早急な対応を望みたいものです。
大分空港のアクセスをめぐるやりとり
大分空港もジェット化、大型化のため大分市内から国東の地に移転しましたが、結果的に「東の成田、西の大分」と揶揄されるような中心都市から遠い空港となってしまいました。国東への移転に当たっては紆余曲折がありましたが、それまでの「市内空港」があまりにも便利が良かったので逆にアクセス(空港連絡)の重要性を忘れていたのではないかと思われます。
今や地域発展の起爆剤と位置付けられている空港は母都市との結びつき(アクセス)が命です。今でこそ大分市から大分空港までは高速(専用)道路で結ばれていますががそれでも国内主要空港の中ではアクセス時間の最も長いグループの一つです。1971年10月の現在地への移転当初は陸上アクセスは一般道のみで車での所要時間は1時間半。それまでの大洲の旧空港への15分に比べると気の遠くなるような時間と距離でした。空港で見送られた人が東京に到着して見送ってくれた人に電話したらまだ大分市の自宅に帰り着いていなかったという笑えない話もありました。どうしてこの大事な地域発展の起爆剤をあのように県都から遠い場所に持って行ったのでしょうか?ここで旧空港から現在の大分空港への移転の経緯を少し振り返ってみましょう。
両端を河川に挟まれて手狭なためジェット化に対応できなかった旧空港の移転候補地として県は1962年に臨海部では日出、杵築、坂ノ市、中津、宇佐が、内陸部では十文字原高原、日出生台、三重台地を選定しました。その後、1964年の新産業都市の指定という新たな事態も加味し、新空港の規模や施設の内容についても再検討を加えた上で1965年4月に県議会において候補地の再選定がなされ、大分市岡地区と日出町大神地区が追加されました。一方で、国においてもジェット機時代の到来を踏まえ将来の国内の主要空港の規模についての新基準を明らかにしたため、県は同年6月、最終的に①大野郡千歳地区②大分市岡地区③大分市野田地区④日出地区⑤杵築市住吉地区⑥佐賀関地区⑦安岐・武蔵地区の7ヵ所を候補地に挙げて運輸省に提出しました。
その後、国と県とで検討がなされた結果、1966年8月に最終候補地として安岐・武蔵地区が決定されました。この決定にあたっては、安全性(風向き、霧などの気象条件)、建設費、騒音などの周辺地区への影響、アクセスなどが検討されましたが、安全性や騒音の影響に関して他の地区よりも決定的に優位に立っている安岐・武蔵地区が選ばれました。騒音問題などでは海岸線沿いが有利ですが、半円形の別府湾内の沿岸部だと佐賀関や杵築地区はその地形上から滑走路は東西に配置せざるを得ず、日本の一般的な南北の風向きから考えれば安岐・武蔵地区しかなかったのでしょう。日本の空港の滑走路の向きは南北と言うのが多く、北は札幌、本州では成田、羽田、中部、九州では福岡、鹿児島などがそうで、冬は北風、夏は南風と言う日本の風土がそうさせており、大分もその例にもれませんでした。そうは言うものの、やはり空港の命ともいえる交通アクセスをもっと真剣に考えてほしかったわけで、移転候補地の当初の案に中津や佐伯が入っていたからも大分市からの距離と時間を一体どう考えていたのであろうかと驚きを隠せませんが、7ヵ所の候補地の中から一番遠距離の安岐・武蔵地区が最終候補地に決定したことからも選定の条件のうちアクセスが軽んじられていたことがよくわかります。
もし大分空港が当初の案の中から大分市内、たとえば現在のスポーツ公園あたりが選定されていたらどうだったでしょう? 昨今の考え方からすれば騒音問題に対しては周囲を公園で囲み、スポーツパークならぬさしずめエアポートパークとなっていたことでしょう。航空機自体の騒音も技術の改良で小さくなっており、昔とは違った対処も出来たと思います。大分市中心部から20~30分の距離であれば今とは全く違った空港の利用形態になっていたものと思われます。移転にあたりそれまでの空港があまりに便利すぎたため逆にアクセスに対する意識が薄かったのでしょう。県都から遠距離の安岐・武蔵地区に持って行くのであれば、新空港完成と同時に利用できる高速アクセスも整備しておかねばならないところでした。
大分空港も含めて九州の長崎、熊本、鹿児島各空港が旧空港の時代、大分空港は九州では福岡、鹿児島に次ぐナンバー3の利用客数を誇っていました。しかし、昭和40年代から50年代にかけて、これら4空港が航空機の大型化に対応できる滑走路延長のため市街地に近い旧空港から海上、台地の新空港に移転した際、それらの空港は守備範囲の広域化とともに高速道路と言う強力なアクセスを空港完成とほぼ同時に整備し利便性を高めたため利用客はその後大幅に伸びました。しかしながら大分空港は移転当初の陸路は一般道路だけで、海上のホーバークラフト交通を新設したのみであったため利用客の伸びが旧空港時代は下位であった空港のほか、もともと市街地に近かった宮崎空港にも追い越され現在では九州主要空港(佐賀空港を除く)の中では路線、便数とも最低の空港になってしまっています。
アクセスについては、本来は羽田、成田、関空それに福岡や宮崎などのように定時制が確保できる軌道系が最も望ましいのですが、それも大分では困難です。その昔、杵築駅から現在の大分空港付近を通って旧国東町まで走っていた大分交通国東線が台風のせいで廃止されてしまったことは返す返すも残念でなりません。移転当初に比べ、大分自動車道、大分空港道路の完成で、アクセスの定時制は高まったとはいえ、いったん霧が発生すればお手上げの高速道路です。ある時、大分自動車道が霧で、別大国道が事故で同時に通行止めになったことがありましたが、こうなれば空港アクセスはもうお手上げです。もしこのような事態が生じた場合は即座にJRと大分交通が提携し大分駅から杵築駅に臨時電車を走らせ、杵築駅で大分空港行きのバスに接続させるという「鉄道・バス連絡輸送」体制を準備しておかねばならないのではないでしょうか。実際、平成元年頃にはこのような杵築駅接続のJR・バス連絡切符というものが存在していました。危機管理の観点からもこのような場合の対応を考えておかねばならない問題です。この連絡体制は特に県南から大分空港へのアクセスとして平時の場合でも大変有効だと思います。
大分空港は現在地への移転から50年以上になります。あの場所に出来てしまったことはいまさら言っても仕方ありませんが、遠いなら遠いなりに、都心よりも地価の安い土地を活かして周辺地域と一体となった「エアポートパーク」のような開発を推進し、「宇宙港」構想と連携した上で大分空港を生かす道を探ることが大分県の発展にとってまさに大きな課題となることでしょう。
カメラでおさめる大分の発展
高校時代のポケットカメラから大学時代には一眼レフカメラに、そして現在はフィルムカメラからデジタルカメラに移行しましたが今も大分の街並みを記録し、九州の交通体系の「西高東低」が続く中、これを少しでも挽回するため陸海空の交通体系整備状況を撮影しながら応援してきました。この活動にも以前から撮りためてきた多くの写真が大いに役に立ちました。
今回、紙面をお借りして私がこれまで撮ってきた写真の一部を掲載させていただきますが、これらの写真と現在の姿を比べていただくとさらに興味深く感じていただけるのではないかと思う次第です。
まだまだ写したいものがたくさんあります。これからも身体が続く限りふるさと大分の発展を記録していきたいと思っています。
昭和40年代、街で見かけたクルマたち
変貌する大分市中心部
大分の交通体系の整備を応援
閉会点鐘
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