今週の例会

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開会点鐘・歌の斉唱





会長の時間:スマイルの意味


例会の報告の中に「今週のスマイル」という欄があるのをご存じでしょうか?このスマイル、クラブによってはスマイルボックスとか、ニコニコボックス、ニコニコ箱などと称されています。新入会員さんの中には「これは何だろう?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。私も入会以前、二つのクラブに卓話でお邪魔した時に箱が回ってきて、どう対応すればよいのかわからずに困惑したことがありました。

そこでスマイルボックスとはどういうもので、ほかのクラブではどういう位置づけになっているのか、ということを少し調べてみました。「ロータリー百科辞典」「ロータリー探求」などの説明をまとめると以下のようになります。


スマイルボックスというのは例会上で会員が自由意思で善意の寄付金を入れる箱のことです。

1936年大阪ロータリー・クラブで初めて実施されました。寄付をする時にただお金を入れるのではなく、会員、家族、事業所等の慶び事やお祝い事をニコニコしながら披露することで喜びを分かち合い、また、失敗したり、迷惑をかけたりした時にはユーモアたっぷりに披露することで例会を賑わせます。そうすることで親睦を増進し、集まったお金は主として奉仕活動に使われます。

すなわち親睦から奉仕へのロータリーの本質を具現するもので、ニコボックスあるいはニコニコ箱とも呼ばれています。


「ロータリーってなんだか変。嬉しいことや悲しいことがあったときは、ふつうは人から祝福や慰めの言葉や贈り物をあげるんじゃなくて貰うんじゃないかしら?」と思ったのは私だけでしょうか?

私が「寄付する姿」の素晴らしさを学んだのは昨年当クラブが開催した「国連デー」で自ら募金箱をもって募金をしたときのことでした。「募金をお願いしまーす」と声をかけられた他クラブの先輩ロータリアンの方々が「声をかけてもらえてうれしい」と言わんばかりににこやかにお金を入れて下さるのです。二つの箱それぞれに入れて下さる方もなかにはいらっしゃいました。恩着せがましさや尊大さなどは微塵もなく、ただ輝いた笑顔と清々しさだけが私の胸の内に残りました。「私もこんなに清々しく上品に寄付ができる人格を身に着けたい」と心から思いました。

そしてあらためて、ロータリーという場が、人から何かを与えてもらう場ではなく、自分が人に何を与えられるかを考え、学び、実践する場なのであるということを理解しました。それから私は、国連デーの成功やインターアクトの設立、自分のバースデイなどでスマイルをすることを楽しめるようになり、他クラブの例会にお邪魔した折にもお礼を兼ねたスマイルを自然に行うことができるようになりました。



スマイルボックスの説明には続きがあります。


スマイルボックスによる拠金の在り方は、あくまでも自主的判断の金額をいれるのが望ましく、均一割り当てにしたり、拠金額をその場で発表したりするのは本旨にもとります。

ネットで検索してみますと、別府中央ロータリークラブ(会員数28名)は1年間に約100万円くらいのスマイルが集まっているそうです。大和中ロータリークラブ(会員数38名)では87万円を年間のスマイルの目標額に設定しているとありました。会費や財団への寄付などとは異なり、義務のない善意の寄付でこれだけの金額が集まるのはすごいことだと思います。しかも、義務感からではなく、笑顔で。

これまで当クラブでスマイルをして下さっていたのは主にロータリー歴の長い方とサポーターの方でしたが(「スマイルが0の週は私がしますので事前にご連絡ください」と申し出て下さっている会員さんもいらっしゃいます。ありがたいことです。)、最近は新しい方が誕生日やオフ会の釣銭などをスマイルして下さる姿を少しずつ見ることができるようになってきました。ほんとうに嬉しいことです。
 
「友情は喜びを二倍にし、悲しみを半分にしてくれる」というのはドイツの詩人シラー(1759~1805)の言葉ですが、当クラブは現在会員数63名ですので、スマイルで楽しいことをご披露下されば喜びは63倍に、失敗したことをご披露下されば悲しみは63分の1に減ります!

親睦は黙っていては深まりません。相手に興味をもち、相手に共感することから友情は育まれます。ぜひスマイルを通じてお互いに親睦を深め、それをみんなで大きな奉仕の実りへと育てていこうではありませんか!

なお、当クラブのサイトにはスマイル専用ページは設けておりません。会員ふくめてスマイルして下さる方は例会のコメントやメークアップフォーム、あるいはメールやフェイスブックメッセージを通じて事務局までお知らせください。


出席報告


例会 第31回【通算第38回】 2018年02月19日正午~02月26日正午(出席数・出席率 02月26日11:30)



修正
出席率
63 57 90.48% 0 90.48%

例会 第30回【通算第37回】 2018年02月12日正午~02月19日正午(出席数・出席率 02月26日11:30)



修正
出席率
62 55 88.71% 0 88.71%

例会 第29回【通算第36回】 2018年02月05日正午~02月12日正午(出席数・出席率 02月19日
正午)



修正
出席率
62 52 83.87% 0 83.87%

幹事報告・委員会報告


幹事報告


 今週は、「日曜日現在の出席者数」につき、これまでで最高の数字(63名中48名!)が確認されました。会員各位のご理解とご協力に心より感謝申し上げます!

 また、先週、当クラブの「MyRotaryへアカウント登録状況」につき、会員数62名中、登録アカウント数27、登録率43.5%とお伝えしましたが、その後、新たに2名の方にご登録いただき、本日(2月25日)現在、会員数63名中、登録アカウント数29、登録率46.0%となりました。
 目標としている50%超まで「あと3名」まできました! 

 未登録の会員各位におかれましては、以下の一覧に記載された氏名(英字表記)およびE-MAILアドレスを用いて、アカウント登録画面(https://my.rotary.org/ja/user/register)からMyRotaryアカウントの登録手続きを取っていただくことをお願い申し上げます。(一覧は更新しておりませんので、新たに登録いただいた2名の方も掲載されています。申し訳ございません。)

アカウント登録時参考資料

登録方法の詳細は、以下の資料を参照願います。

マイロータリーアカウント登録要領

 もし「是非登録したいが、要領がわからない」という方がいらっしゃいましたら、ご遠慮なく幹事(早水)までお申し付けください。途中までサポートします。

 平昌オリンピックが無事に閉会しました。印象的だったのは、女子パシュートや女子カーリングでのメダル獲得に際して「このチームだったから獲得できた」「支えてくださったすべての方に感謝したい」といった主旨の選手コメントでした。また、女子スピードスケート500mでは、僅差で敗れたライバル選手に「あなたをリスペクトしている」といった暖かな言葉をかけるシーンも見られ「感謝・謙虚・寛容」に満ち満ちたトップアスリートの姿に心底感動しました。こうした感動を与えていただけたことに心からの感謝と賛辞を贈りたいと思います。

<出席に関するお願い>
・ホームクラブ(OKEクラブ)例会に極力出席(例会ページを参照いただき、例会開催期間中にコメントしていただくこと)をお願いします。
・各例会への出席コメントで、各例会ごとの開催期間(月曜正午-翌月曜正午)以外のものは、出席カウントされませんのでご注意ください。
・万一、出席できなかった場合、2週間以内に他のクラブの例会に参加することでの「出席補填」(メークアップ)をお願いします。(前後2週間が補填可能期間です。具体的には、各例会の初日を基準として前後14日間となります。)

「メークアップ」は、例会場に集って開催される例会と、他のEクラブ例会のいずれでも結構です。メークアップ後、証明書を事務局( info@ok2720eclub.jp )あてお送りください。
 他のEクラブURL一覧(あすかRC資料)
・他クラブ(リアル例会、Eクラブ例会)へのメークアップ(出席補填)につきましては、通常の場合「有料」となりますので予めご承知おき願います。
・他クラブの例会にご参加いただく場合のクラブ名は、正式名称(2720JapanO.K.ロータリーEクラブ)で通知いただくようお願い申し上げます。
(事務局メールアドレス: info@ok2720eclub.jp )


<サポーターの地区別・クラブ別人数>


【お礼】
2018年2月21日現在、総数58名のクラブ外ロータリアンの皆様に「サポーター」となっていただきました。(前回報告1月21日現在対比 プラス1名)
心より感謝申し上げます。
【サポーター制度について】
当クラブにはサポーター制度があり、サポーターを随時募集中です。
サポーターの会費は年間(6月末までの年度毎)¥10,000(税込み)(※)で、サポーターの方にはメークアップ証明書を無料で発行致します。
会員各位におかれましては、お知り合いのロータリアンに制度をご案内いただき、おひとりでも多くの方にサポーターとなっていただき、当クラブ運営に参画いただければと存じます。

※下期のサポーター募集について
 サポーター料につき、
・2018年6月末まで・・・10,000円
・2019年6月末まで・・・15,000円
 の二つの選択肢で募集することとなりました。

【サポーター数】
(2018年2月21日現在)合計 58名


他地区計(4名)


地区 クラブ名 人数
2580 東京御苑 1
2740 佐賀 1
2700 行橋 1
2700 鳥栖 1

2720地区計(54名)


地区 クラブ名 人数
2720 熊本りんどう 1
2720 熊本 1
2720 熊本東 1
2720 熊本北 1
2720 熊本城東 3
2720 熊本南 2
2720 熊本江南 1
2720 熊本西南 2
2720 熊本西 1
2720 熊本中央 1
2720 宇土 1
2720 人吉 1
2720 多良木 1
2720 中津 3
2720 杵築 1
2720 日田 2
2720 玖珠 1
2720 宇佐八幡
2720 宇佐2001 2
2720 別府 2
2720 日出 1
2720 大分臨海 4
2720 大分南 1
2720 大分中央 4
2720 大分1985 5
2720 大分キャピタル 7
2720 竹田 1
2720 津久見 1

<理事会報告>


2月理事会
今回はご報告事項はございません。


<幹事からのご案内>

1.(継続案内)(日程案内)国際ロータリー第2720地区2017-2018年度 地区大会

 日 程:2018年3月16日(金)~3月17日(土)
 場 所:熊本市

参加登録(確定)(敬称略)
 赤山 聖子、安部 道弘、井田 雅貴、小川 広高、尾林 邦生、片山 勇、永田 淳子、早水 琢也、宮迫 賢太郎、薬真寺 哲也、山川 建、中川 宝星、佐藤 知博(以上OKE会員)
 橋迫 万葉、石和 愛花、植本 陽帆(未定)、梅木 陽菜乃、室 あさひ、金澤万緒、
〆野舜平(大分大学附属中学IAC会員)
室 昭直(父)、室 みつみ(母)、室 ほのか(妹)(オブザーブ:IAC家族)

2.(継続案内)(日程案内)「熊本城東ロータリークラブ創立30周年記念式典・祝賀会」
日 時:2018年3月31日(土)
     14:00~ 受付
     15:00~ 式典
     17:00~ 祝宴
     19:00  終了予定
場 所:熊本ホテルキャッスル 2Fキャッスルホール
登録料:10,000円(同伴者8,000円)
登録締切:2018年2月28日

参加登録(2月26日現在)(敬称略)
 尾林 邦生、片山 勇、永田 淳子、早水 琢也、松岡 祥仁、宮迫 賢太郎、薬真寺 哲也 各会員

当クラブの「スポンサークラブ」主催イベントですので、お一人でも多くの会員にご参画いただきたく存じます!

 クラブ内イベントを作成していますので参画希望者は参加登録をお願いします。

3.(継続案内)(日程案内)国際ロータリー第2720地区2018-2019年度 地区研修・協議会
地区研修・協議会は次年度の活動方針などにつき研修および協議が行われる場であり、お一人でも多くの会員にご参画いただきたく、日程につきご案内申し上げます。
 日 程:平成30年4月8日(日)
 場 所:ホルトホール大分(〒870-0839 大分県大分市金池南1丁目5−1)

クラブ内イベントを作成済みですので、参加可能な方は極力ご参加をお願い申し上げます。

参加登録(2月26日現在)(敬称略)
 井田 雅貴、尾林 邦生、片山 勇、佐藤 弥生、早水 琢也、薬真寺 哲也

4.当クラブとしてのR財団寄付につき会員専用Facebookグループにて募りました結果、2月26日現在で20名の方々から寄付金のお申し出を頂戴しております。(前回から増えていません(;_;))
寄付は通年での受付となりますので、引き続き募集しますが、3月のロータリーレートが108円と2月(110円)より割安でしたので3月中旬で一旦締めて3月末に送金手続きをとります。
 未回答の皆様、どうか寄付の趣旨をご賢察いただき、お一人でも多くの方々による寄付金のお申し出をお願い申し上げます。(100ドル、50ドル、30ドル、10ドルのバリエーションで受け付けています。宜しくお願い申し上げます。)
 毎年、100ドル寄付すれば、10年でPHF(ポールハリスフェロー)になれます(^^)


<来信紹介>
1.国際ロータリー日本事務局よりロータリーレート(2018年3月)の連絡が届いております。
 2018年3月 1ドル=108円

2.国際ロータリー第2720地区ガバナーより「ガバナーノミニーデジグネート候補者推薦について」が届いております。

 GND推薦の件2020-21年度

3.国際ロータリー第3860地区 フィリピン シキホール中央ロータリークラブの原田淑人 様より「大分大学附属中学校IACの皆様へ」のメッセージが届いております。

 インターアクトクラブのみなさま

 ジーナたたちからのコメント

 シキホール島の子供たちの写真


幹事 早水琢也


委員会報告


<今回はありません>


今週のスマイルボックス


♡ 片山 勇 会員    1口

約10ヶ月前の春より福岡の大学に進学した三女が、間も無く福岡中央ローターアクトにお世話になり、たくさんの方々より学ばせていただいてます。来期からは第2700地区のお役をいただくみたいで、親子共々、ロータリーを楽しみすぎてます(笑)



♡ 安部会員、薬真寺会員、松浦会員
  陶山会員、早水会員       2口

先日(2月22日)市内某所で松浦会員からのご発案により「ロータリーを学ぶ会」が開催されました。様々な疑問に対して、ベテラン会員の安部さん、薬真寺さんらが適確にお答えいただいたり、どうすれば活動が活性化するか?などにつき熱いやり取りが繰り広げられました。
お勘定のお釣からスマイルします(^^)
   


♡ 薬真寺 哲也 会員    3口

昨晩(2/23)27年ぶりに、無印良品のアルバイト仲間と表参道で再会してきました。青山店の見えるお店で、話したいことは山ほどありながらも、当時と変わらぬ友情に感謝して、スマイル 3口。
   


会員卓話:リスクマネジメントの薦め



早水 琢也 会員
(2720 Japan O.K.ロータリーEクラブ:幹事 公共イメージ 副委員長 )


皆さんこんにちは!
2720JapanO.K.ロータリーEクラブ会員の早水琢也です。
本日は、私から卓話させていただきます。
まずは、簡単に略歴をお伝えします。



1.私の経歴


損害保険会社では、自動車保険や火災保険などの保険金支払い業務及びシステム開発に従事していました。
会社を辞めてからは、大分市内で損害保険および生命保険の代理店業に携わっています。
途中、携帯電話キャリアの販売代理店会社および賃貸不動産管理会社での従事経験も経て、現在に至ります。趣味は 飲酒・カラオケ・ロータリー です。(^o^)



2.ロータリーへ入会のキッカケ


上記の略歴にも記載の通り、1987年~2008年の21年にわたってサラリーマン生活を送りましたが、大分という土地柄に魅せられて、退職&起業を決意いたしました。
当時、勤務していた保険会社の顧問弁護士をなさっていた方が大分中央RCメンバーで、送別ゴルフでご一緒した際に「大分で起業するなら、ロータリーに入りなさい!」とお誘いを受けました。
その時は、何の抵抗もなく「はい!歓んで!」と入会させていただき、以来、毎週1回の例会が非常に楽しみでした。
理由はというと、サラリーマンでは到底出会えないような方々と、気安くお付き合いできる機会が得られたことと、ロータリーについて学べば学ぶほどに、その奥深さにますます引き寄せられたからでした。

入会して3年目の2010年7月~2011年6月の1年間、クラブ幹事を拝命し、さらに、2011年5月~6月の6週間にわたって、地区から米国およびカナダに派遣される訪問団(当時の名称はGSE(Global Study Exchange)チーム、現在の制度だとVTT(Vocational Training Team)です)の団長(Team Leader)として異国のロータリークラブを数多く訪問させていただく機会をいただき、その流れで帰国後は地区役員として広報(現 公共イメージ)、職業奉仕、研修などの役割を担わせていただきました。

Eクラブ設立に携わることとなったきっかけは、多様化するロータリーの象徴ともいうべき新しい形態のクラブ設立に非常に興味があったことと、毎週1時間の例会への出席につき、様々な事情から困難なことがあったときに、出席補填(メークアップ)する対象として他地区のEクラブにお世話になる機会が多数あったことからです。


3.リスクマネジメントって何?


本日は、拙い話ではありますが、サラリーマン在職中から携わってきた「リスクマネジメント」についてお話させていただきますので、しばしお付き合いください。

そもそも「リスク」って何でしょう?
リスクの語源には様々な説があります。イタリア語で「勇気をもって試みる」という「risicare」や、スペイン語の「切り立った険しい岩礁」を意味する「risco」に語源があるともいわれていますが、大まかにいうと「ブレ」であるとも考えられます。
良きにつけ悪しきにつけ、状況が変化する(ブレる)中で、最良の結果を得るためにどうすればよいのかが「リスクマネジメント」と考えられます。



リスクマネジメントは、リスクの予知・予防・被害限局から再発防止に至る一連の手順で構成されます。


4.リスクのライフサイクル


リスクのライフサイクルは、①潜伏期 ②警戒期 ③発症期 ④沈静期 に四区分されます。



それら四つの段階で、7つの対処策が挙げられます。



大変重要な事実として、

「無防備に対処する際に発生するコストおよび被害の総額」と「適切な事前対策をとって対処する際に発生するそれ」とを比較した場合、後者の方を小規模とすることが不可欠であるということです。
まさに「備えあれば 憂いなし」といったところでしょうね。


5.「リスクコントロール」と「リスクファイナンス」


リスクマネジメントは大きく分けて「リスクコントロール」と「リスクファイナンス」の二つに大別されます。



「リスク回避」とは事業中止や製品の製造中止など、リスク発生の可能性がある活動そのものを中止し撤退することです。
事故発生の可能性が高く、損失が高額となることが確実な場合は既に開始された活動でもリスク回避の決断が必要となります。うかうかしていると大損害が発生して無残な結果となる可能性もあります。

「損失の予防」は、設備の耐火・耐震策実施や防犯装置の設置、PL事故防止の為の設計・製造・表示対策、労災事故防止のための安全教育などが考えられます。
一般的に予防コストは発生したリスクへの対応コストを下回るものであり、発生コストの総額を抑えるうえでも適切な予防は大変重要です。


「損失の軽減」は、事故が発生した場合に、損害拡大を防止する方策です。
消火栓・スプリンクラーの設置や機械の誤作動範囲拡大を防止する各種安全装置の設置、サイバーリスクに対するワクチンアプリの適用などが考えられます。

「リスク移転(保険以外)」は、取引先・納品先等との契約書に基づく危険負担の取り決めや外注化によるリスクヘッジやブランド表示業者が消費者から製造物責任を問われた場合に実際のOEM製造(相手先ブランドによる製造)メーカーに100%求償できるよう約定する例などが考えられます。

二つ目の「リスクファイナンス」ですが、ひとことでいうと「損失の発生に備えて、損失の補填や必要な資金的手段をあらかじめ準備して手当てする方法」であり、これには「リスクの保有」と「リスクの移転(保険)」のふたつがあります。


「リスクの保有」は、事故が発生した場合に、その損失を自己負担する方法であり、保険等でのヘッジが可能であっても、頻度が高く予想損害額が低いリスクは保険料コストが高くなりがちなので自己保有(自家保険)の方がコストセーブとなる場合です。
保有台数の多い運送会社が利用する自動車保険に高額な免責金額を設定するケースなどが該当します。(少額な損害については自己負担することで保険料を節約する方法)

「リスクの移転(保険)」は、予めの保険加入で事故発生時の損害を保険金でカバーし、負担額を少なくする方法です。
火災・自然災害など「発生頻度が低く予想損害が高額」なものは保険によるリスク移転に向いているといえます。


6.「貯金は三角 保険は四角」


ここで、「貯金は三角 保険は四角」という考え方をご紹介します。
少し極端な例ですが、年間5%の確率で1000万円の損害が見込まれるケースについて、毎年50万円を貯蓄する方法で対処する場合と、20名の集団が各自50万円を「保険料」として負担する方法を比較しましょう。
貯蓄での対処の場合、運悪く5年目に事故が発生した場合、累積貯蓄額は250万しかありませんから、1000万円との差額である750万円は自己負担せざるを得ません。
保険での対処の場合、何年目であっても1000万円を保険金として受け取ることができるので、自己負担は発生せず安心できることになります。貯蓄額は三角形で増えるのに対して、保険は毎年の補償額が一定(四角形)であるとの考え方です。

横軸を「発生頻度」縦軸を「損害規模」で区分するマトリクスで表すと以下のようになります。



こうした考え方からすると、適切なリスクマネジメントを実施するうえで、目的に沿った保険加入は大変重要であり、以下の考え方での検証が不可欠といえます。


  • どんなリスクがあるのか?(発生頻度は?損害規模は?)
  • どんな備えが考えられるか?(必要補償額は?)
  • いくらのコストが必要か?
  • いつまで払うか?
  • 最終的にはどうなるのか?

保険は「つきあい」で加入するものではなく「加入目的を踏まえて」「合理的」に加入すべきものといえますが、制度が複雑化していることから「わかりにくい」ものであり、誰しも「不測突発的な万一の事態」は想像したくないものであることから、必ずしも最適な状況となっていないことが多く見受けられます。今回の卓話を参考として、現在の「備え」が「憂いをなくす」うえで必要十分か否かを冷静に判断いただければ幸いです。

ありがとうございました!


閉会点鐘



メークアップ


メールフォームにてのメークアップの方は必要事項をご記入の上、送信してください。
2720 Japan O.K. ロータリーEクラブではFAXでも受け付けております。
詳細については、『メークアップの方法』にてご確認ください。

下記の「今週の設問」にご回答ください。回答方法は次のとおりです。

1つまたは複数の設問に対してご回答ください。
すべての設問に対して回答する必要はありません。


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