今週の例会


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2720 Japan O.K. ロータリーEクラブではFAXでも受け付けております。
詳細については、『メークアップの方法』にてご確認ください。

下記の「今週の設問」にご回答ください。回答方法は次のとおりです。

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開会点鐘・歌の斉唱





会長の時間:他のEクラブから学ぶこと


みなさん、日本にインターネットで通常例会を行うロータリークラブがいくつあるがご存知でしょうか?私の知る限り、私たちが12番目のEクラブですので、今も12クラブだと思います。(※間違っていたらすいません)

そして、日本のEクラブの中でも歴史の深いクラブとして日本ロータリーEクラブ2650というクラブがあります。日本ロータリーEクラブ2650はもちろん2650地区(京都 滋賀 福井 奈良)に所属しています。6年間の試験期間を経て2011年6月20日に創立されました。私も勉強のためにメークアップをしてみました。まず、会長の点鐘の動画から始まり、ロータリーソングと更に会長の時間までが一つの動画になっています。(https://youtu.be/j7LXiKPxfsA



そして、幹事報告もパワーポイントのスライドで音声付きのものでした。(https://youtu.be/F_QixHz_-e8)更に卓話も動画でした。そうです。当クラブとの違いは基本動画で構成されている事です。もちろんどちらにも一長一短あると思いますが、感想としては、全部が文章より、メリハリがあるように感じました。そして、文章での例会と違い、イヤホンがないと例会参加するにも場所を選ぶ必要があるとも感じました。やはり、他のクラブの例会に参加することはとても勉強になりますね。



ところで、我がクラブにも日本ロータリーEクラブ2650に所属した経験がある会員さんがいます。それは、髙山英一郎会員です。そこで、髙山英一郎会員にその頃のことを聞いてみました。以下は、髙山会員からいただいた文章です。


お疲れ様です!髙山英一郎と申します。日本ロータリーEクラブ2650に所属していた頃の話ですが、例会はほぼ動画が使われていたので、1.5倍速とかで観ていました。メークアップ料が千円で、年間1400件を超えていたと思います。例会運営にはかなり力を入れていました。ですから、例会に関しての改善は常に行いながら作り上げていたと記憶しています。

会議はスカイプで開催され、集まれる会員は集まって1拠点5〜6人ぐらいで、それを全国6箇所くらいに分かれて一斉に同じスカイプを繋いで会議をしていました。2016年4月に京都での地区大会で初めて会員さんとリアルに会った際には、毎月雑誌記録員を私が担当していたので例会などで露出する機会があったおかげで、顔も名前もよく分からない同じクラブの方々から初めてあった気がしないと温かく迎えられたのが印象的でした。私がこのクラブに入会する際の紹介者は京都の老舗の紙屋さんで、今でもおつきあいをしています。他のクラブメンバーともFacebookでつながっています。

話は変わりますが、2016年3月に地域で活躍されている人に表彰状と金一封をあげて応援するという社会奉仕委員会の事業があり、僕が「スペシャルオリンピックス日本・大分」の青柳俊さんを推薦して、「街づくり・人づくり賞」に見事採用されました。そして、例会内でインタビュー動画を流してもらったことはとても良い思い出です。余談ではありますが、2720Japan O.K.ロータリーEクラブの立ち上げの際に、早水琢也会員と片山勇会員と鹿児島に先輩Eクラブに話を聞きに行きました。

さらに、大分・熊本内の広報委員会の研修会や卓話で2720地区にEクラブの必要性を6回以上説明しに歩いたことも今となってはいい思い出です。そして、2720Japan O.K.ロータリーEクラブの立ち上げとともに、お世話になった日本ロータリーEクラブ2650を退会しました。

髙山英一郎会員のお話から分かるように、年間1400件ほどのメークアップに利用されているということが、素晴らしいですよね。如何に認知されているかを物語っていると思います。そして、例会に大変力をいれて、改善を怠らない姿勢はぜひ学びたいと思いますし、会員全員が意見を言えるクラブフォーラムをスカイプでしっかり行っているあたりも、我がクラブが見習うべき所だと思います。

そして、我がクラブが立ち上がる前の秘話も聴けて、髙山英一郎会員を始め、早水琢也会員と片山勇会員には本当に感謝いたします。とても興味深い内容でしたね。みなさん、ぜひ機会を作っていただき、他のEクラブも覗いてみるのも良い経験になると思いますよ。



出席報告


例会 第27回【通算第82回】 2019年2月4日正午~2月11日正午(出席数・出席率 2月18日正午)



修正
出席率
62 61 53 86.89% 0
86.89%

例会 第26回【通算第81回】 2019年1月28日正午~2月4日正午(出席数・出席率 2月11日正午)



修正
出席率
63 62 54 87.10% 0 87.10%

例会 第25回【通算第80回】 2019年1月21日正午~1月28日正午(出席数・出席率 2月4日正午)



修正
出席率
63 62 55 88.71% 0 88.71%

幹事報告
(1)報告
(2)来信紹介
(3)各種行事のご案内


(1)幹事報告


1.全員メッセージのマナーについて
  メッセンジャーでの全員メッセージは、緊急時以外21時~8時は控えるようにお願い致します。
2.修正出席率100%にむけて 
  例会出席が叶わない場合は、メークアップ等で修正出席率を100%とする事が義務となっております。どうぞ宜しくお願い致します。
3.Web会議システム「Zoom」の推進
  Eクラブでの活動を活発化する技術の1つ「Zoom」がございます。
  今後、推進を図っていきたいと思いますのでご参加をお願い致します。

【再掲載】
1.4月28日(日)大分市コンパルホール
  Eクラブ主催 国際交流デイとなります。詳細は今後の例会にて、
  随時報告致しますが、スケジュールを開けるようにお願い致します。
  なお、次回委員会の開催は、2月27日(水)19時です。
  協議事項企画案(会員専用ページ)

2.平成31年1月~6月の下期会費等、振込が終わられてない方は速やかに対応願います。
3.インターアクトの今後の例会は、2月20日(水)、3月6日(水)、13日(水)です。


(2)来信紹介


<来信紹介>
1.橋本G補佐 IMお礼 IM収支報告
2.G争奪野球大会 ご案内
3.訃報
4.国際奉仕のつどい 追加登録願
5.ロータリーデーアンケート
6.2019年決議審議会  細則資料
7.ハイライトよねやま
8.全国RAC研修会 登録クラブ用
9.杵築RC50周年  
10.ロータリー手帳


(3)各種行事のご案内



日付:02月23日(土)14:30
内容:人吉中央30周年創立記念式典 案内
登録者:片山会員ご夫妻・植山会員・尾林会員・前田(雅)会員

日付:02月24日(日)13:00~16:00
内容:「国際奉仕のつどい」セミナー 
出席対象者:クラブ会長、会長エレクト、国際奉仕委員長
会場: 大分県消費者生活・男女共同参画プラザ 「アイネス」
登録者:宮迫会長・早水会長エレクト・松浦国際奉仕委員長

日付:03月02日(土)~03日(日)
内容:PETS 案内 申込
登録者:早水会長エレクト

日付:03月09日(土)15:00~20:30 (14 時受付開始)
内容:熊本RC80周年創立記念式典  案内 登録 プログラム
場所: 熊本ホテルキャッスル 2F キャッスルホール
登録者:尾林会員・前田(雅)会員

日付:03月31日 (日)10:00(登録開始:9:00)~16:30閉会点鐘
内容:地区研修・協議会の案内(登録〆切2月18日)
場所:ホルトホール大分 
登録予定者:早水 久保田 安部 片山 植山 陶山 前田(雅)
      足立 髙山 中川 今長 村田 松浦 各会員

日付:04月06日(土)~07日(日)
内容:RI囲碁大会

日付:04月28日(日)
内容:第7回全国インターアクト研究会 福岡国際会議場
案内 プログラム 連絡先一覧 登録 会場
登録: 安部会員 薬真寺会員 赤木さん(IAC会長)

日付:06月02日
内容:ハンブルグ国際大会
表紙 案内 参加申込書 登録申込書式 登録申込書式サンプル 行程A 行程B 行程C

日付:06月23日(日)11時00分(登録受付 10時30分)
内容:ジャパンカレントロータリーEクラブ創立5周年記念式典
場所:メインホテル


幹事 佐藤知博


<サポーターの地区別・クラブ別人数>


【お礼】
2019年2月17日現在、総数73名のクラブ外ロータリアンの皆様に「サポーター」となっていただきました。
心より感謝申し上げます。

【サポーター制度について】
当クラブにはサポーター制度があり、サポーターを随時募集中です。
サポーターの会費は年間(6月末までの年度毎)¥10,000(税込み)で、サポーターの方にはメークアップ証明書を無料で発行致します。
会員各位におかれましては、お知り合いのロータリアンに制度をご案内いただき、おひとりでも多くの方にサポーターとなっていただき、当クラブ運営に参画いただければと存じます。

【サポーター数】
(2019年2月17日現在)合計 73名


他地区計(6名)


地区 クラブ名 人数
3350 バンコク スリウォン 1
2580 東京御苑 1
2750 東京世田谷 1
2740 佐賀 1
2740 唐津中央 1
2700 福岡東 1

2720地区計(67名)


地区 クラブ名 人数
2720 熊本菊南 1
2720 熊本 2
2720 熊本東 4
2720 熊本城東 5
2720 熊本江南 1
2720 熊本西南 1
2720 熊本西 1
2720 熊本中央 1
2720 熊本西稜 1
2720 人吉 1
2720 中津 10
2720 日田
2720 宇佐2001 3
2720 大分 1
2720 大分臨海 8
2720 大分南 4
2720 大分中央 7
2720 大分1985 7
2720 大分城西 1
2720 大分キャピタル 4
2720 竹田 1
2720 津久見 2

理事会報告


今週はございません。


委員会報告


ロータリー財団について
      ロータリー財団委員長 尾林 邦生

ロータリー月間(11月)の時に委員会報告いたしましたが、再度 財団について少しご説明いたします。
ロータリー財団の使命は、ロータリアンが健康状態を改善し、教育への支援を高め、貧困を救済する事を通じて、世界理解、親善、平和を達成できるようにすることです。
皆さんの財団へのご寄付支援のおかげで、世界中の人々の暮らしに大きな変化をもたらす活動が実現しています。皆様のご寄付が
① 平和と紛争予防/紛争解決
② 疾病予防と治療
③ 水と衛生
④ 母子の健康
⑤ 基本的教育と識字率向上
⑥ 経済と地域社会の発展
以上の6つの重点分野に取り組むプロジェクトを支えているのです。
寄付金には年次基金寄付と恒久基金寄付とポリオブラス基金寄付と使途指定寄付の4つがありますが、通常皆さんにお願いする寄付はこの年次基金寄付です。
この年次基金寄付は、財団寄付の基盤であり、この寄付は使い道を指定することなく、ロータリー財団に寄付するものです。
「年次」というのは毎年続けるという事で、財団プログラムを存続させるための燃料の役割を果たしています。年次基金寄付を推進する世界的マーケティング計画として、Every
Rotarian・Every Year(毎年あなたも100ドルを)が2004年5月の管理委員会で採択されました。ひとりひとりが、毎年、100ドル以上を寄付してほしいという計画です。
財団は非営利団体で、ロータリアンはじめ、より良い世界を築こうというビジョンを共有する財団支援者の方々から自発的な寄付のみによって支えられています。「毎年すべてのロータリアンが年次基金へ寄付することでロータリー財団の活動に参加しましょう」という合言葉で寄付による参加を呼びかけています。
後ほど、年次基金寄付金のアンケートを実施し、寄付金を募りますが、ご理解の程をお願い申し上げます。又年次基金寄付以外の寄付についても常時受け付けておりますので宜しくお願い申し上げます


※ 出席率100%会員 ※


2019年1月で 1年になります「出席率100%会員」につき 会員専用サイトにてご確認ください。
(2月のお祝いページにて掲載しています)
https://ok2720eclub.jp/member/


今週のスマイルボックス


♡ サポーター 河野 坦司 様  2口

厳寒の候、皆さまご自愛ください。

♡ 太田黒 和彦 会員  3口 

2月12日付で私の勤務先の日の出証券は、内藤証券と合併し、内藤証券に社名が変わります。
それに伴い私も現在の八尾支店から和歌山支店へ異動することとなりました。
これからの変化にも柔軟に対応していきたいと思います。
今後とも宜しくお願いいたします。合併記念に3口スマイルさせて頂きます。


ゲスト卓話:九州発・ブレイク寸前作家、参上!


赤神 諒 氏(作家)


「すい蔵」の次は「酔象」だ!――最新作『酔象の流儀 朝倉盛衰記』(講談社)


「山崎吉家こそは朝倉第一の将であった。予を相手に、ようもここまで戦うたものよ。生きて会いたかったぞ、吉家」
朝倉家を壊滅させた大勝利の後の首実検で、信長は上機嫌で敵将の首に語りかけます。

最新作では、朝倉家滅亡悲話を題材に、一貫して敗者の視点で、野望、保身、裏切り、忠節など、様々な人間模様を描きました。国が滅びようとするとき、人は何を信じ、誰を守ろうとして、いかに動くのか。究極の選択を迫られたときに、人間の本質が現れる気がします。
タイトルの「酔象」は朝倉将棋に登場する幻の大駒です。「酔象」は取っても持ち駒にできません。つまり、絶対に裏切らない駒なんです。朝倉家の忠臣・山崎吉家に「酔象」のイメージを託して、主人公としました。



朝倉家といえば、大河ドラマなどで織田家にあっさり滅ぼされるだけの戦国大名ですが、実は信長を相当苦しめています。吉家は当初、懸命に信長との融和路線を主張しますが、朝倉家は信長との対決を選びます。仕方なく吉家は最前線で戦い、信長を何度も追い詰めるのですが、味方に足を引っ張られて最終的な勝利を得られません。戦況が不利になっていくと、勇ましいことを言っていた連中は次々と裏切っていきます。でも、最後の最後まで吉家は諦めず、戦い続けます。
穏やかな性格の吉家は戦が大嫌いで、本当は静かに石仏を彫りながら、愛妻と平穏に暮らしたいのですが、乱世という時代がどうしてもそれを許さず、最後は主君を守って戦場の露と消えるのです。
私はこの小説で、ひたすら不本意な状況にあって、前だけを向いて歩もうとする、一人の善良な人物を描きました。

現代でも、不本意な境涯を生きている人は少なからずいらっしゃると思います。
でも、たとえ徹底的に不本意な人生であっても、それを懸命に生き抜いた果てには、きっと何かすがすがしい満足があるのではないか。
主人公の生き様を通じて、読者にひと筋の救いの光を感じていただければと思って書いた作品です。


自己紹介――自称「ブレイク寸前作家」


申し遅れました。
まだデビュー2年目ですが、おかげさまで現在、12の出版社から20作以上のご依頼を受けております、自称「ブレイク寸前作家」、赤神諒と申します。2017年12月に日経小説大賞を受賞してデビューしました。

デビュー作『大友二階崩れ』(日本経済新聞出版社、四刷)は、九州・大分の戦国大名、大友家の政変を題材にした歴史小説でした。デビュー以来、大分の皆様から温かいご支援を受けております関係で、勝手に「大分発の作家」などとも自称しております。

「戦国大友家」が私の専門?分野なのですが、大友家は九州のうち6カ国を制した大大名ですので、九州のほとんどが私の小説の舞台となります。従って、「九州発」の小説家を僭称しています。



私はもともと弁護士で、大学法学部に籍を移して、つつがなく暮らしていたのですが、不惑を前にして、「人生で何かやり残したことはないか」と考え、思い立って小説を書き始めました。
私はもともとシェイクスピアが好きで、大学も英文学科だったのですが、いつしか「小説など書けるはずがない」と勝手に自分に枠をはめていたのです。

昔から私は文章を書くのが好きで、弁護士時代も「いい準備書面が書けた」とひとりごちながら、何度も読み返したりしていました。しかし、当たり前ですが、私の文章を読んでくれるのはせいぜい数人。もっと多くの人に読んでもらいたいと思い、研究者になって論文を書きました。それでも読者は専門家だけですから、せいぜい数百人でした。

そんなある時、当時は今と違って読書家だったのですが、数年前のベストセラー小説を読みました。「これなら、自分でも書ける」と思ったのが、運の尽き。数十回の落選を経験し、デビューまでに7年以上かかりました。
現在、小説と法律の「人生二刀流」を旗印に、「二刀流作家」として売り出し中です。
人生はたった一度きり。二つぶん生きてみたいと思うのは欲深でしょうが、「二兎追う者は一兎をも得ず」のことわざに、一か八かの真っ向勝負を挑んでおります。

ちなみに専門分野は環境法、行政法で、特に裁判を研究対象としてきました。最近では小説とも相乗効果を期待できる文化財保護やまちづくり(地域活性化)関係を勉強し、論文を書いたりしています。


読後感のいい、泣ける小説


私の小説には二つのこだわりがあります。
まず、「読後感のよさ」です。
美味しい上質のコーヒーやお酒は、爽やかな後味と満足感をもたらします。
何かのご縁で、せっかく私の小説を読んでくださるのですから、「読んでよかった」と思っていただけるような作品だけを世に出していく覚悟です。
謎を散りばめ、読者の予想を裏切りながら、期待には応えるどんでん返しやカタルシス。
「衝撃の問題作」よりも、奇をてらわぬ正統派、直球ど真ん中のストレートにこだわりたいと思います。

もう一つ、私は、「泣ける小説」を理想としています。
作者自身が泣けない小説で、読者に涙してもらうことはできません。
子供の頃はあんなにたくさんの感動があったのに、齢をとるにつれ、日々の忙しさの中で、感動する機会が少なくなってはいないでしょうか。
小説という非日常の世界で、日常に疲れた読者の心を洗い、人生も人間もあながち捨てたもんじゃないと、明日を生きる元気が出るような作品、消耗品ではない「残る小説」を書き続けたいと思います。

私は別に涙もろいわけではないのですが、書きながら号泣できる小説が、私にとっては会心の出来です。
実は笑いながらも書いていますが、どうも笑っているのは私だけで、おかしさに気付いていただいていないようです。もともと関西人(京都出身)ですので、授業や講演では、果敢に笑いを取りに行くのですが、残念ながら笑っていただけないことのほうが多いです。
同僚からは「面白いのだが、笑いが足りない」と言われ、参考にするよう、ある小説とDVDを渡されたりしています。どうしても時間を取れず、まだ勉強できていないのですが。


史実と創作と


私は歴史学者ではありません。私の小説は、あくまで史実を題材とした「エンターテインメント小説」です。現代人に楽しんで頂くための文芸作品です。

史実の通りに小説を書けば、登場人物も多くなり、非常に複雑で、読者にとって分かりにくくなります。歴史学者は真実を求めようとしますが、私はひたすら面白さを追求しています。実は歴史学者とさえ呼べそうな司馬遼太郎ほどの碩学でも、かなり史実を変えてフィクションを入れています。
歴史小説でどこまで創作が許されるかは、作家によって考え方が違いますが、私の小説の一つの理想は「三国志演義」です。

読者の方から「昔はこんなこともあったんですね」と感想をいただいたりします。読者に「こんなことあるわけないよ」と思われたら失敗ですが、9割は私が作ったフィクションですので、ご留意ください。

例えば私の初めての書き下ろし文庫「神遊の城」は、応仁の乱後の室町幕府と甲賀忍者の戦いを題材としていますが、ファンタジーの要素がある、二転三転、四転五転のエンタメ忍者小説です。でもファンタジー部分以外は、実際にあったのではないかと思ってもらえれば作戦成功です。



なぜ大友家を?


デビュー作以来、第2作『大友の聖将(ヘラクレス)』(角川春樹事務所)、第3作『大友落月記』(日本経済新聞出版社)と、大友家を3作書いてきました。「大友三部作」と呼んでいただいたりしますが、実はこれは私の構想のごく一部にすぎません。大友の歴史は非常に面白く、私は話が長いので、本当は「30部作」からなる「大友サーガ」を書きたいと思っています。

「なぜ大友を書くのか」とよく問われますが、一言で言えば、大友家とその歴史が好きなんです。平家のように栄枯盛衰が描けますし、家臣団に特に魅力的な人物が多いんです。大友はいろいろな事情でけっこう内戦が起こります。昨日までの味方が突然、敵となるわけです。そこには人間ドラマがある。面白い小説が書けるんです。
『大友二階崩れ』では、有名なお家騒動を題材に、義に殉じようとする兄と、愛に生きる弟を主人公として、戦国の人間像を描きました。例によって9割はフィクションですが、一人の女性を命がけで愛し、愛に殉じた男はきっと一人くらいいたはずです。
『大友落月記』では勃発した内戦のために、親友同士が戦う悲劇を描きました。



大友サーガの中心には、国東の吉弘家を配置しています。
吉弘家は古今東西、空前絶後の家系です。
これは史実ですが、主人公を私としますと、私だけ病死なんですが、私の父も祖父も、二人の息子も、孫も大友家のために戦死しているんです。戦国時代が始まってから五代続けて主君に忠義を尽くし抜いた家系なんです。
これは誰かが書かなければいけないと思い、私が書いています。


人は、変われるのか


大友宗麟といえば「キリシタン大名」です。
戦国大友、九州を描くには、キリスト教が不可欠となります。この重いモチーフを正面から取り上げた作品が『大友の聖将(ヘラクレス)』です。

「ヘラクレス」は強いキリシタン武将が主人公です。宣教師たちから「豊後のヘラクレス」と讃えられた柴田礼能というマイナーな人物を取り上げました。今は聖者のような男で、部下のキリシタン兵も惚れ込んでいるんですが、実は昔、極悪人だった、という設定で、「人は変われるのか」をテーマにしています。

本作品は「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンをモデルにしている、とも言えます。ジャンはパンを盗んだだけですが、私は主人公のスタートを極悪人に設定したので、もっと極端ではあるのですが。



ヘラクレスでは、追われた主人公は教会に逃げ込んで助けてもらう。ところが司祭を信じられない。盗みをしたうえに、逃げ出すために教会に放火までします。それも象徴的に聖書を燃やして、火をつける。でも、司祭に見つかってしまうんですね。止めようとする司祭を足蹴にして去る。そのときに盗んだ銀の燭台が懐から落ちるのですが、レ・ミゼラブルへのオマージュのつもりです。

傷つき倒れた司祭は震える手で、主人公に「路銀の足しになさい」と胸にかけていた青銅の十字架を差し出します。何度裏切っても、見捨てない、救おうとする。それでこそ聖者でしょう。その聖者の心を、ついに改心した主人公が受け継いでいきます。後に主人公は主君である宗麟に何度も裏切られますが、決して見捨てない。「裏切りと赦し」というモチーフです。
大友家が滅びようとする戦国末期の丹生島城攻防戦をモチーフとした信仰の物語です。


今年の展開


今年も、「大友サーガ」三連弾を予定しています。

「わが愛しき妻よ、炎の中で死ね」
それは、いつもの鑑連らしからぬ、ひどく湿った震え声だった。

――脱稿したばかりの最新作『戦神(いくさがみ)』(角川春樹事務所)のクライマックスで、主人公が吐く言葉です。
突然の政変で、おしどり夫婦の仲は引き裂かれ、夫は妻の実家を討伐する責を負います。戦後、夫は勲功欲しさに、離縁した妻を城攻めで焼き殺した「鬼」だと非難されます。しかし実はそれこそが、愛する夫のために妻が意図した望ましい結末だった……。
戦国時代における「究極の夫婦愛」がテーマです。

昨年、出版した3作品でも重要な脇役として登場した戸次鑑連(立花道雪)が主人公です。非常に魅力的な人物なので、鑑連に負けないよう、渾身の力を込めて書きました。おかげで腱鞘炎になりましたが、何度も号泣しながら書き、非常に納得のいく作品に仕上がりました。この春に刊行されます。どうぞご期待ください。
その他、夏には、戦国の女性が主人公となる吉岡妙林尼の悲恋を描いた作品を刊行予定です。秋には満を持していよいよ英雄、高橋紹運が登場します。
ますますご期待ください。



ブログ及び Twitter で随時情報を発信しております。どうぞご覧ください。
「二刀流作家の時間管理法」といったテーマで講演などもしております。
九州の地域活性化に限りませんが、私の描く小説で、人口急減により国力の衰退しつつある日本が少しでも元気になればと願いながら、これからも書き続けてまいります。


閉会点鐘



メークアップ


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