今週の例会

 

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2720 Japan O.K. ロータリーEクラブではFAXでも受け付けております。
詳細については、『メークアップの方法』にてご確認ください。

下記の「今週の設問」にご回答ください。回答方法は次のとおりです。

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開会点鐘・歌の斉唱








会長の時間:ロータリー写真コンテスト


2720 Japan O.K.ロータリーEクラブ、2021年2022年度会長の時間でございます。本年度、第11回目の通常例会です。
例会出席ありがとうございます。

大分県は先月200人を超える新型コロナウィルス感染者がでました。8月20日の感染者が214人で1日200人を超すのは県内初でした。現在感染者が1日10人~20人までおさまってきています。ですが、皆さんには油断することなく手洗いや不織布マスクを隙間なく着用すること、換気の励行等感染防止対策の一層の徹底をお願いします。

皆さんはもうご存知だと思いますが、今長委員長はじめ国際奉仕委員会が9月27日にZoomにて「国際奉仕勉強会」を行われます。是非参加して見て下さい。
国際奉仕について何か新しいアイデアを出るかもしれません。

さて、本日の会長の時間はロータリー写真コンテストについてです。写真コンテストは毎年行われています。コンテストでは50カ国以上から沢山のエントリーがあるそうです。コロナ禍今年の多くの写真が自宅の近くや、ときには裏庭のような場所で撮影されていたそうです。また、旅行が制限される前に撮影された写真もあったそうです。受賞作品については下記のリンクを見てください。


『Rotary』誌2021年写真コンテスト
https://www.rotary.org/ja/common-ground-rotary-magazine-2021-photo-awards


来年のロータリー写真コンテストには、興味のある方が参加して見てはいかがでしょうか。

以上、会長の時間とします。
会長 スチッタ・グナセカラ


出席報告


例会 第10回【通算第196回】 2021年9月13日正午~9月20日正午(出席数・出席率9月20日正午)


会員数 出席義務者 出席数 出席率
55 54 38 70.37%

例会 第9回【通算第195回】 2021年9月6日正午~9月13日正午(出席数・出席率9月13日正午)


会員数 出席義務者 出席数 出席率
55 54 42 77.78%

皆さん!例会へのご出席ありがとうございます。初秋の空気のさわやかな季節となり、周りには彼岸花が咲きはじめようとしています。皆さまの周りの近況報告も伺えたらと思います。
出席委員会では引き続きみなさまの出席をサポートさせて頂きます。どうぞ宜しくお願い致します。


出席委員会


幹事報告


幹事報告
(1)来信紹介
(2)各種行事のご案内
(3)ロータリー文庫のご案内
(4)他クラブ例会のお知らせ
(5)委員会活動報告


《来信紹介》


《国際ロータリー第2720地区ローターアクト 第37回次年大会登録のご案内》

開催日 2021年11月13日(土)・14日(日)
場所  大分センチュリーホテル 
 参加者は10月8日(金)までに事務局 滝波へお知らせください。
詳細はこちら↓

【RC】第37回年次大会登録のご案内

《ロータリー研究会第50回記念講演会のお知らせ》

「ポストコロナの生命哲学」
日時 2021年12月8日(水曜日) 15時~16時45分
場所 メルパルクホール(東京都)
   申し込みは 10月13日(水)までに 事務局 滝波さんまでお知らせください。
詳細はこちら↓

P-g 第50回ロータリー研究会特別講演会のご案内パンフレット

《2700地区「ロータリー奉仕デー」セミナーのご案内》

2700地区「ロータリー奉仕デー」セミナー
「宗像国際環境会議」分科会へ参加のお願いがきております。

第2700地区「ロータリー奉仕デー」セミナー開催のご案内

ロータリー奉仕デーセミナー概要

2021年10月9日(土曜日)10:00~12:30
視聴する場合は申し込みが必要となります。9月28日までに事務局滝波さんまでお知らせください。
タイムスケジュールはこちら↓

環境会議分科会タイムスケジュール

第8回 宗像国際環境会議
常若  ~自然の再生と循環型社会への実現に向けて~
実施計画書(令和3年9月5日)↓

第8回宗像国際環境会議実施計画書 R03

《ハイライトよねやまNO.258》

今月の「ハイライトよねやま」です。
ご覧ください。

ロータリーよねやまNO

《佐賀・長崎豪雨災害支援金のお礼》

当地区の「災害支援積立金」(会員1人あたり年間400 円積立)から、ガバナー裁量により緊急支援金として 100 万円を 2740 地区へ送金致しました。お礼が届いております。

佐賀・長崎豪雨災害支援金のお礼

《2021年9月  基本的教育と識字率向上月間》

「基本的教育と識字率向上月間」リソースのご案内です。

2021年9月|基本的教育と識字率向上月間

《「1年の感謝の夕べ」 開催延期のご案内》

日 時 :2021年11月27日(土) 「仲間との大いなる語らい会」12:00~14:30
場 所 :熊本ホテルキャッスル キャッスルホール
電 話 :096-326-3311 熊本市中央区城東町4−2

AG・クラブ会長・研修委員・部門長・委員長ご案内2

《ロータリーレート》

2021年10月ロータリーレートは1ドル=112円です。よろしくお願いします。



《各種行事のご案内》

《社会奉仕・国際奉仕・公共イメージ 合同セミナー開催のご案内》

日時 2021年11月6日(土曜日) 13:00~16:00 (受付開始12:30~)
場所 J:COMホルトホール大分
     大分市金池南一丁目5番1号
詳細はこちら↓

社会奉仕_国際奉仕_公共イメーシ゛_合同セミナー案内状

《職業奉仕WEBセミナー開催のご案内》

2021年11月20日(土曜日) 10:00~12:00
地区ホームページ内のWEBにて開催
申し込みは 2021年10月25日(月)必着
詳細はこちら↓

職業奉仕セミナー2021-2022 開催案内 各クラブ 2021年11月20日(WEB)

《第30回大分市内9RC合同親睦ゴルフ大会のお知らせ》

親睦ゴルフ申し込み 各クラブ送付 (1)

親睦ゴルフ申し込み 各クラブ送付 (2)


《ロータリー財団セミナー開催のご案内》


日 時:10月2日(土) 12:30~
場 所:ZOOMのみの開催に変更となりました。
登録者:薬真寺副会長・本田幹事・陶山R財団大委員長・早水財団プログラム委員長

ロータリー財団セミナー開催のお知らせ (1)

《ガバナー公式訪問 ZOOM開催のお知らせ》

「ガバナー公式訪問例会」
日時 2010年10月8日(金曜日)19:00~20:40終了予定
ZOOMにて開催いたします。
Facebookにてアンケートを作成いたしましたので
ご回答ください。

《2022年ヒューストン国際大会のご案内資料》

ロータリー次年大会のご案内
2022年6月4日~8日までの間 アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン
において開催されます。
詳細はこちらから↓

ロータリー年次大会ご案内2022年6月

2022年ヒューストン国際大会の登録受付も開始されました。
登録マニュアル、登録書式サンプル等を作成致しましたので、添付ファイルにてお送りさせて頂きます。
国際大会公式ウェブサイトの『よくある質問』ページも併せてご参考頂けます。


0_ヒューストン国際大会 よくあるご質問と回答 20210612
1_国際大会 オンライン登録マニュアル 20210612
2A_登録およびチケット申込書式 記入サンプル IC22
2B_登録およびチケット申込書式 IC22
2C_送金明細書

国際大会ウェブサイト – よくある質問


《ロータリー文庫のご案内》


ロータリーのことがわかる「ロータリー文庫」というサイトをご紹介します。

「ロータリー文庫」は、日本ロータリー50周年記念事業の-つとして、昭和45年に設立された皆様の資料室です。ロータリー関係の文献や資料など約2万4千点が収集整備され、ロータリアンの皆さんのご利用に備えております。

これから電子書籍化を行っていき、会員の皆さんにもどこでもロータリーに関する本を読めるようにしていきます。 ぜひご活用ください。
*パスワードのご案内は会員専用ページにあります。

ロータリー文庫
https://www.rotary-bunko.gr.jp/


《他クラブ例会のお知らせ》

《大分市内 7RC 9月休会日のお知らせ》

大分RC   (火)7日・14日・21日
大分東RC  (木)2日・9日・16日・23日
大分臨海RC (月)6日・13日・20日・(27日は未定)
大分南RC  (金)10日・24日
大分中央RC (火)7日・14日・21日
大分1985RC(月)20日
大分城西RC (水)1日・8日・15日・22日・29日

《日出RC例会変更のお知らせ》

2021-09月(各RCへ)日出RC 例会変更(2)

《委員会活動報告》

《国際奉仕委員会より》

今年度2720 Japan O.K. ロータリEクラブでは、世界様々な国の社会問題を知る事を目的とした勉強会を開催していきます。
第1回目はスリランカ編!
2720 Japan O.K. ロータリEクラブ スチッタ会長よりスリランカのご紹介を頂きながら、貧困問題など現在おこっている社会問題についてお話頂きます。
スチッタ会長はスリランカ出身で現在は別府市にてスリランカ料理専門店come comeを経営されています。
日本人よりも日本語がうまいんじゃないかと思うくらい日本語堪能で、今回のイベントも日本語にてお話くださいます。
Eクラブ会員以外の方も参加料無料でご自由にご参加いただけますので、お気軽にご参加ください。
■開催日時:9/27(月)20:00〜
■開催場所:オンライン(ZOOM)

■参加費:無料
■クラブメンバーでない方もご参加可能です。
■主催:2720 Japan O.K. ロータリEクラブ 国際奉仕委員会

https://www.facebook.com/events/908731346689981/



<サポーターの地区別・クラブ別人数>


【お礼】
2021年9月26日現在、1クラブと総数30名のクラブ外ロータリアンの皆様に「サポーター」となっていただいています。心より感謝申し上げます。

【サポーター制度について】
当クラブにはサポーター制度があり、サポーターを随時募集中です。
サポーターの会費は年間(6月末までの年度毎)¥10,000(税込み)で、サポーターの方には何度でもメークアップ証明書を無料で発行致します。
サポーターご希望の方は、「サポーターお申し込みフォーム」ページより、お手続きをお願いいたします。

会員各位におかれましては、お知り合いのロータリアンに制度をご案内いただき、おひとりでも多くの方にサポーターとなっていただき、当クラブ運営に参画いただければと存じます。

【サポーター数】
(2021~2022年度)2021年9月26日現在 1クラブ・30名  
 


他地区計(サポータークラブ1RC・6名)


地区 クラブ名 人数
2740 佐賀
2560 新潟西 1
2610 七尾みなと 1
2670 髙松西 1
2690 鳥取 1
2700 久留米 1
2750 東京世田谷 1

2720地区計(24名)


地区 クラブ名 人数
2720 熊本 1
2720 熊本東 7
2720 熊本東南 1
2720 人吉 1
2720 中津 2
2720 別府 1
2720 大分 2
2720 大分臨海 2
2720 大分南 1
2720 大分中央 3
2720 大分城西 2
2720 津久見 1

※ 今月のお祝い ※


先月を以って出席100%のお祝いと、今月の会員誕生日を紹介しています。
おめでとうございます。会員専用ページにてご確認ください。
https://ok2720eclub.jp/member/


今週のスマイルボックス


♡ 太田黒 和彦 会員  2 口
前田パスト会長から昨年度の出席委員長としての感謝状を頂きました。今後の出席率向上を祈念して2口スマイル致します。ありがとうございました。



♡ 本田 麻也 会員  2口
先日 稙田会員の霊山寺にお伺いさせていただきました。
素晴らしいお寺で来月の点鐘動画を撮らせていただきました。(お楽しみに♪)
稙田会員のお元気なお姿を見れ 楽しいお話しで時間を過ごすことができました。
感謝の気持ちを込めて。


ゲスト卓話:オフショアプロジェクトを成功に導くポイント



小野 直 氏
(株式会社戦略と成長 代表取締役・中小企業診断士)


この度は、2720 Japan O.K. ロータリーEクラブの卓話のお話しを頂きまして誠にありがとうございます。
私の経験をとおしてお伝えできる事をお話します。


自己紹介


インフラ系ITエンジニアとして長く国内企業に勤務。
2013年秋よりおよそ5年間、マレーシアの日系通信事業者にて日本向けシステム運用にサービスマネージャーとして携わる。
2020年10月に生まれ故郷である大分県中津市にUターン、経営コンサルタント業を行う株式会社戦略と成長を設立し、独立。
「経営者と共に未来を語り、未来を創る」をモットーに経営者との対話と現場を重視した経営戦略や経営計画・事業計画の策定、経営課題の解決の支援を行っている。


趣味


小劇場観劇と海外旅行。
東京で生活していたときは、小劇場のお芝居を沢山観ました。多い年は年100本以上(つまり土日に1本ずつですね)。役者の息遣いまで感じることができる距離で演じられる90分から120分の芝居をノンストップで、しかもライブで観るワクワク感はたまりません。

海外旅行は断然、東南アジア。東南アジア全ての国を訪問したわけではないですが、訪問回数はもう数えきれないほどです。宿泊先もろくに決めずに出かけることもあります。現地で起きるハプニングに乗じて、そこから生まれる現地の人とのコミュニケーションを楽しんでいます。

そんな私ですが、東南アジアが好きなだけではなく、およそ5年間、マレーシアの日系企業で働いていた経験があります。そこで今日は、私の海外勤務時代に体験したことについて、少しお話してみたいと思います。


蟹料理にて(シンガポール)


= Japan Quality =


アジアの国からは、1990年頃から韓国、そして2000年代に入ってからは中国が経済的に台頭し、特に中国の勢いは凄まじいものがあります。東南アジアにおいてもこれらの国々の、特に工業製品での存在感は圧倒的です。その一方、戦後、高度経済成長を成し遂げ、アジアのリーダーとしての存在感を示していたはずの日本のプレゼンスは、残念ながら著しく低下しつつあるように感じます。

しかし、東南アジアの人々の"Japan Quality" -日本の工業製品や農産品 -への信頼や人気、憧れは今でも健在といっていいのではないでしょうか。

私が住んでいたマレーシアに、この"Japan Quality"を堂々と謳う回転寿司店があります。店内を覗くとお客さんでいっぱいです。当時日本食に飢えていた私は、迷うことなく入店してしまいました。しかしこのお店はおそらく現地のマレーシア人(中華系のマレーシア人)が経営する寿司店だったのでしょう。提供された商品には「がっかり」以外の言葉が見つからない代物でした。

"Japan Quality"とは謳っていますが、この寿司店はあくまで「現地のお客さん」に提供する食事ですのでこれでもよいのです。しかし海外から本場日本へ、この"Japan Quality"を提供する場合はどうでしょうか。


= オフショアプロジェクトの難しさ =


私は2013年秋から5年近く、マレーシアに拠点を置く、日本の国際通信事業者の海外子会社で働いていました。この子会社は、もともとはインド人がシンガポールで起業し、システム開発や技術系人材派遣を行っている会社でした。

日本の通信事業者は、①自社のグローバル展開を有利に進める一環として、②日本のロースキル/ハイコストオペレーションをこの子会社に移管することでコスト削減を図り、競争力を高めていくためにこの会社を買収したと思われます。

私がマレーシアに渡ったのは、買収から2年が経過しようとしているタイミングでした。それまで日本で行っていたシステム運用案件をいくつもマレーシアの子会社に移管しているところでした。日本の親会社がこれまで日本国内で行ってきたオペレーションですので、もちろんサービスの提供先は日本の企業(または日系グローバル企業)です。

私は日本向けサービスのサービスマネージャーというポジションで着任したのですが、着任後すぐに、提供するサービス品質のあまりの酷さにまず驚かされました。マニュアルがあるにもかかわらずミスを連発、対応すべき事象が発生しているにもかかわらず放置、ミスの隠蔽…このようなことが毎日何件も起きていました。

日本の親会社、顧客企業からはクレームの嵐です。日本の親会社からも、もちろん人材は派遣されていましたが、あくまで上位マネジメント(経営層)としてで、現場レベルのことに携わることはありません。そして買収された側も、経営層はインド人、またはインド系マレーシア人で占められており、買収された後もそのまま経営に携わっています。

一方、現場レベルでは、日本向けのオペレーションのために、日本語ができるマレーシア人、日本人の採用は進めていました。中には非常に優秀な人材もいましたが、何といっても彼らの中にITシステムの運用に携わったことがある人材は、ほぼ皆無だったのです。

親会社からも頻繁に現地に来ては、さまざまな指導を行ってはいましたが、とても手を焼いている様子でした。当たり前です。"Japan Quality"が分かる経営層やマネジメントは皆無に等しく、現場にはIT運用の素人しかいないのですから。

少し脱線しますが、私がマレーシアに来て1、2ヶ月経って考えたことがあります。マレーシアで現地スタッフの仕事ぶりを見ていると、大雑把なイメージですが、日本との比較で仕事の質が6割、スピードが6割と感じました。総合的な品質は60%×60%=36%です。そしてマレーシアの物価水準は当時、ざっと見積もって日本の3割くらいでした。つまり、物価水準と品質レベルが見事にバランスしているのです。

マレーシアの物価が日本の3割程度だからといって、顧客企業がその価格水準で契約しているわけではもちろんありません。しかし乱暴に言えば、彼らは「以前と同水準のサービスを以前の3割の価格で求めている」わけです。考えてみればずいぶん都合のいい話です。

とはいえ、私の「物価水準と品質レベルのバランス理論」が日本の親会社や顧客企業に通用するわけがありません。私は日本で長年にわたりITシステム構築や運用に携わってきた人間です。ここから私のサービス改善への奮闘がはじまったのです。


2019年再訪し職場同僚とランチ(マレーシア)


= オフショアプロジェクトを成功に導くために=


申し上げるまでもないことですが、歴史、文化、教育、気候などは国によって異なります。そのため、人々に宿っているメンタリティは日本人と外国人とで異なっているのは当然です。商品やサービス品質についての考え方や仕事の進め方も、日本人の感覚とは異なるのも仕方のないことです。「どちらが正しい」「どちらが間違っている」という話ではありません。このことを前提に、ここではオフショアプロジェクトを失敗させない、成功に導くためのポイントを3つだけ取り上げてみたいと思います。


●オフショアプロジェクトを成功に導く3つのポイント


  1. 最大の鍵は現地のブリッジSE
  2. マニュアルは必ずローカライズ
  3. 適切なSLA/KPI設定

①最大の鍵は現地のブリッジSE (SE:システムエンジニア)


これが最も重要だと考えています。このことは私だけでなく、海外プロジェクトに関わったことがある何人もの人から聞こえてくる言葉です。

そのためには、現地ブリッジSEは、
・日本人である
・日本国内で就業経験があり、日本の担当者と同レベルの知識、経験、スキルがあることが望ましいです。


日本側の要求を実現するためには、まず日本の要求を現地に正しく理解してもらう必要があります。日本からの指示や要求、説明や説得は、現地にいて現場のことを理解している日本人にまずは受け止めてもらうことです。「日本人ならでは」、「日本企業ならでは」のコミュニケーションがあるからです。そして現場への落とし込みは、現地のスタッフとのコミュニケーションに長けた日本人が行う方が、何十倍も何百倍も正確に、そして楽に行うことができます。単に技術だけを理解している外国人や、日本でまともに就業経験のない日本人がこの役割を担うとあっという間にうまくいかなくなります。また相手が外国人の場合、コミュニケーションを英語で行えば日本側が正しく伝えられない、日本語で行えば外国側が正しく理解できないという問題も起きがちです。

これらの条件を満たす人材を日本と海外を結ぶブリッジとして現地にアサインできてはじめて、現地のスタッフやマネジメントに対し、日本の要求や意思を正しく伝え、実行し、管理していくことが可能になります。

一見、別に難しくないことのように聞こえるかもしれません。しかし、思いのほか容易ではありません。理由は、①日本の親会社から人材が派遣されていても経営者としてか、それに近いマネジメントレベルであることが多い、②現地採用をするとしても、この水準の人材はなかなか見つからない、③海外は人材の流動性が激しく、仮にこの水準の人材を採用できたとしても、すぐに他の会社に移ってしまう/引き抜かれてしまうからです。

帰国後、私も一時期、システム開発のオフショア先を探すお手伝いをしていたことがありますが、徹底してこだわったのはこの1番目のポイントでした。


②マニュアルは必ずローカライズ


「日本で行っていたサービスをそのまま海外に移管するのだからマニュアルは現地でもそのまま使うことができる」と考えるのは大間違いです。

理由は次の通りです。
・日本で使っていた環境と移管先の環境がマニュアル運用上全く同じであることは少なく、マニュアルに書かれた内容がそのまま通用することは多くない
・日本人は一般社員であっても仕事に対する意識やスキルレベルが比較的高い。そのため、マニュアルには書かれていない前提知識や背景を理解していたり、分からないところは自ら調べ確認したりすることが期待できる。しかし、海外ではそれがなかなか通用しない

からです。

それにもかかわらず、このような「使えないマニュアル」が現場で使い続けられ、ミスを起こし続けます。マニュアル起因によるミスを無くしていくには、「現地のオペレーションに徹底して寄り添ったマニュアルの作成や見直し」が必須となります。


③適切なSLA/KPI設定


社外との取引の際は、契約書や別紙でSLAやKPI、あるいはそれに相当する何らかの品質基準を設定することは多いと思います。SLAとKPIは異なるものではありますが、ここではその議論は一旦置いておきます。


SLA(Service Level Agreement)「サービス品質保証」「サービスレベル合意書」
KPI(Key Performance Indicator)「重要業績評価目標」「重要達成度指標」


私はこのSLAやKPIの設定が実はキモなのではないかと帰国後に気づきました。マレーシアの企業で働いていたとき、サービス品質を上げ、顧客満足度を高めるために私は何度も経営層に近いマネージャーと話しました。しかし、私のサービス改善の必要性の説明や改善案は残念ながらなかなか理解してもらえませんでした。あえて大げさに言えば、むしろ「お前がいつも余計なことを持ち込むせいでチームが大変な目にあっている。コストも増加する」かのような反応をされるのです。

今となればこれは、SLAやKPIの設定に問題があったのではないかと感じるようになりました。私の感覚でしかないですが、SLAやKPIは「さすがにこれを下回ると契約上の問題になる最低限」として設定しているように思われます。確かに契約上はそれでよいのでしょうが、実際に求める品質となれば話は別です。どこまでも顧客満足度100%を目指すのが日本です。これはこれで疑問もありますが・・・。

一方、海外では、契約書や別紙で定めているSLAやKPIで判断しているように感じます。「書面に定めていることが全て」と言ってしまえば確かに海外側の考え方も理解できるものがあります。

つまり、日本では「SLAやKPIは満たしていて当然(=必要条件)。そこからどう100%を目指していくか」が求められる一方、海外では「SLAやKPIは満たしている。今更どこに不満があるのか(=十分条件)」となってしまっているのではないかと考えています。



この認識のギャップが、日本側と海外側での品質についての意識の一致に繋がらず、いつまでもサービスの改善ができない原因のひとつになっているのではないでしょうか。なおSLAやKPIとは別に、SLO(Service Level Objective:サービスレベル目標)を設定することはひとつの有効な方法となり得るかもしれません。


= 終わりに =


「人がやる以上、間違いは起きる」ことは避けられません。ですので、オペレーションをできるだけシステム化/自動化することも重要です。その上でオペレーションを改善するにあたって私が常に心掛けたことは「ミスをしたことを絶対に責めない」ことです。ルールを守らないメンバーへは毅然とした態度で臨みましたが、そうでない場合は、ミスの原因追究と再発防止策を立てることに徹しました。ミスをした人を叱咤したりすることなく、メンバーへは丁寧な態度で接することだけは忘れずに心掛けました。

重要なポイントは他にもありますが、この3つを抑えておくだけでも”Japan Quality”を目標にした商品やサービスの品質レベルは全然違ってくるのではないでしょうか。これらのことは、企業の事業再編や企業文化の融合の場合などでも有効な考え方となるかもしれません。ここでお話したことは私の経験上の所感にすぎません。異論もあろうかと思いますが、少しでも皆様のお役に立つ/参考になる内容になっておりましたら幸いです。

小野 直
株式会社戦略と成長 代表取締役/中小企業診断士
メールアドレス:rsk34004@gmail.com


メコン川で像と水浴び(ラオス)


閉会点鐘



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