ロータリーの魅力発見


前回は「ロータリー財団を、もっと身近に」というテーマで、ジェニファー・ジョーンズさんのお話から学んだことをお伝えしました。
今日はその続編です。

前回は、
「ロータリー財団って、実は私たちの奉仕を支えている、とても身近な存在なんですよ」
というお話をしました。今日は、もう一歩踏み込んで、
「では、その財団を私たちはどう支えているのでしょう?」
そして、
「一人ひとりの寄付が、どのように世界の奉仕につながっていくのでしょう?」
ということを、一緒に考えてみたいと思います。

まず、皆さんに質問です。もし今、
「ロータリー財団に100ドル寄付すると、何が起こるでしょう?」
と聞かれたら、どう答えますか?
「ポール・ハリス・フェローのポイントになる?」
「ポリオのために使われる?」
「補助金になる?」
いろいろな答えがあると思います。

実は、寄付にはいろいろな仕組みがあり、それぞれに意味があります。今日は、その違いを少し整理してみたいと思います。
まず「150ドル」という数字。ロータリー財団の寄付について、まず覚えていただきたい数字があります。
「一人年間150ドル」
です。
日本のロータリーでは、年次基金への寄付について、会員一人当たり年間150ドルを目標としています。
「150ドル」と聞くと、
「結構な金額だな」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、一人ではなく、みんなで考えてみましょう。
一人150ドル。
10人なら1,500ドル。
50人なら7,500ドル。
100人なら15,000ドル。
一人では小さく見える金額が、みんなで集まると大きな力になります。
これがロータリー財団の基本的な考え方なのだと思います。

「ポール・ハリス・フェロー」は何のため?
皆さんも一度は聞いたことがあると思います。
ポール・ハリス・フェローは、年次基金、ポリオプラス、承認された財団補助金などへの寄付が、累計1,000ドルに達した場合に贈られる認証です。ここで大切なのは、
「ポール・ハリス・フェローになるために1,000ドル払う」
という考え方ではないことです。寄付を積み重ねた結果として、
「あなたはこれまで1,000ドル以上、財団を支えてくださいました」
という感謝のしるしとして認証されるものです。

そして、実は日本国内には、
「100%ポール・ハリス・フェロー・クラブ」
というクラブがあります。これは、正会員全員がポール・ハリス・フェローとなったクラブです。RIから正式なクラブ認証も用意されています。私は、こうしたクラブを見ると、
「いつか、私たちのクラブもそうなったら素敵だな」
と思います。会員全員が、
「自分も財団を支えている」
という実感を持つクラブ。これは、単なる「認証」以上の意味があると思うのです。

でも、全員が1,000ドルというのは……ここで、正直に考えてみましょう。
「全員がポール・ハリス・フェローになる」
というのは、素晴らしい目標ですが、一度に実現するのは簡単ではありません。では、
「私たちにもできる、もう少し身近な目標はないでしょうか?」
そこで、ぜひ知っていただきたいのが、ポリオプラス・ソサエティ ― PPS ―です。

ポリオプラス・ソサエティとは?
ポリオプラス・ソサエティは、
「ポリオが根絶されるまで、毎年100ドルをポリオプラスに寄付する」
ことを約束するプログラムです。地区単位で参加・登録を進めている制度で、日本のロータリーでも各地区で取り組みが進められています。つまり、年間100ドル。一人当たりにすれば、年間150ドルの年次基金目標よりもさらに分かりやすい金額です。しかも、100ドルの寄付を毎年続けることで、
「ポリオ根絶を最後まで支える」
という明確な意思表示になります。

ここで、皆さんに質問です
「会員全員がPPSになったら、どうでしょう?」
例えば、私たちのクラブが60人なら、
1人 × 100ドル = 6,000ドルです。

これは決して小さな金額ではありません。しかも、ただお金を集めるだけではありません。

「このクラブの会員は、全員がポリオ根絶を応援しています」

という、クラブとしての意思表示になります。私は、これはぜひ目指してみてもいいのではないかと思っています。

PPSからPHFへつながっていく
そして、もう一つ大切なことがあります。ポリオプラス・ソサエティとして行う寄付も、ポール・ハリス・フェローの認証対象となる寄付です。つまり、PPSとして毎年100ドルをポリオプラスへ寄付するその寄付が積み重なり累計1,000ドルになればポール・ハリス・フェロー
という道筋もあります。

「いきなり1,000ドル」というのではなく
「まず100ドルから始めてみる」
という考え方もできるのです。

これは、財団への寄付を身近に感じてもらうためにも、とても良い仕組みだと思います。そして、その先に
「ポール・ハリス・ソサエティ」
があります。これは、年次基金、ポリオプラス基金、承認されたグローバル補助金などに、毎年1,000ドル以上を寄付することを約束する制度です。

PPSが、
「ポリオを最後まで支える」
という明確な目的を持った100ドルの継続支援だとすれば、
PHSは、
「ロータリー財団そのものを、毎年大きく支える」
という位置づけになります。

そして、その先にはアーチ・クランフ・ソサエティがあります。

ロータリー財団への累計寄付額が25万ドル以上に達した方が対象となる、非常に高いレベルの認証です。

先日の神戸で、ジェニファーさんのパートナーであるニックさんが素晴らしいピアノ演奏を披露してくださいました。

ジェニファーさんとニックさんご夫妻は、ロータリー財団の大きな貢献者でもあります。

そうした方々のお話を直接聞き、演奏まで聴かせていただいたことで、

「ロータリーには、こんなにも自分の時間と資金をロータリーのために捧げている人たちがいるんだ」

と、改めて感じました。

-そして今年、新しい目標があります
今年度、ぜひ皆さんに知っていただきたいのが、
「ジェニファー・ジョーンズ ジャパン賞」

です。ジェニファーさんの来日を記念して設けられた、今年度の新しい財団寄付の取り組みです。クラブとしても、会員としても、財団への支援を考えるきっかけになります。

でも、私はこの賞を、
「賞を取るために寄付をする」

というだけのものにはしたくありません。むしろ、
「ジェニファーさんが日本のロータリアンに残してくれたメッセージを、私たちが行動に移す機会」
と考えたいと思います。ジェニファーさんが伝えてくださったのは、
「もっと寄付してください」
ということだけではありません。

私には、
「あなたの思いを、もっと大きな力に変えてみませんか?」
と問いかけられているように感じました。

「100%ポール・ハリス・フェロー」をいつか目指して

ここで、私自身の夢を一つお話ししたいと思います。
先ほどお話ししたように、日本には会員全員がポール・ハリス・フェローになっているクラブがあります。
私は、
「いつか、私たちのクラブも100%ポール・ハリス・フェローになったらいいな」
と思っています。もちろん、すぐに実現できる目標ではないかもしれません。会員それぞれに事情がありますから、寄付を強制することはできません。でも、
「いつか、みんなでそこを目指してみよう」
という夢を持つことはできると思います。そして、その第一歩として、
「まずは、会員全員がポリオプラス・ソサエティになれないだろうか?」
と私は思っています。

年間100ドル。それなら、
「自分にもできるかもしれない」
と思ってくださる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そして、PPSの寄付はポール・ハリス・フェローの認証にもつながります。だから
PPS全員参加 → 寄付を継続する → ポール・ハリス・フェローが増えていく → いつか100%PHFクラブへ
という未来も、決して夢物語ではないと思います。

私たちのクラブに「財団文化」を創っていきませんか?
私は、財団への寄付を、
「財団担当の委員会がお願いするもの」
にはしたくありません。そうではなく、
「私たちのクラブ全体で財団を支える」
という文化を作れたら素敵だと思います。

一人100ドル。

一人150ドル。

ある人はPHF。

ある人はPPS。

ある人はPHS。

そして、さらに大きな支援をする人もいる。それぞれの状況に応じて、
「自分にできる形で財団を支える」*
ことが大切なのだと思います。

最後に、皆さんに二つの問いかけです。前回のパートⅠでは、
「あなたのロータリーのストーリーは何ですか?」
と問いかけました。今日のパートⅡでは、二つの質問をしたいと思います。
「あなたは、どんな未来のために寄付をしたいですか?」
そして、
「私たちのクラブが、いつか100%ポール・ハリス・フェローになったら、どんなクラブになっていると思いますか?」
ぜひ、一度考えてみてください。

私は、100%PHFという数字そのものが目標なのではないと思います。
その数字の向こう側に、
「一人ひとりがロータリー財団のことを理解し、自分の奉仕の一部として財団を支えているクラブ」**
があるのだと思います。そして、その第一歩として、
「まずはPPSを、クラブ全員で目指してみる」
というのは、私たちにもできる現実的なチャレンジではないでしょうか。一人100ドル。それが集まれば、大きな力になります。

ポリオ根絶という、人類史上でも壮大な目標を、私たちはロータリーの仲間として支えることができます。そして、その寄付が積み重なれば、いつかポール・ハリス・フェローという形にもつながっていきます。

「一人の100ドル」が、世界を変える。
一人の100ドルでは、世界は変わらないかもしれません。でも、一人の100ドルが集まり、十人の100ドルになり、クラブの100ドルになり、地区の100ドルになり、世界中のロータリアンの100ドルになる。

その時、私たちの100ドルは、
ポリオをなくすためのワクチンになり、
平和をつくる人材を育て、
安全な水を届け、
子どもたちの未来を支える力になります。

それが、*ロータリー財団の力です。そして、その力をつくっているのは、私たち一人ひとりです。


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