今週の例会

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開会点鐘・歌の斉唱





会長の時間:職業奉仕セミナーに参加して


12月17日に大分市ホルトホールで開催された職業奉仕セミナーに参加しました。当クラブからは、早水琢也さん、宮迫賢太郎さん、薬真寺哲也さんが一緒に参加しました。「職業奉仕はロータリーの金看板か」というテーマで職業奉仕部門長の倉田榮喜さんが講演されたほか、別府RCの馬〆昌実さんと職業奉仕部門アドバイザーの大森克磨さんの体験発表が行われ、続いて班ごとに分かれてのディスカッションをしました。

この班別ディスカッションというのは、他の人の意見や経験を聞くことはもちろんですが、ふだんあまり縁の無い他のクラブの方々と新たに知り合いになって親睦を深めることも目的にしています。私は湯布院の峰親則さん、大分キャピタルの大森克磨さん、大分城西の佐藤俊治さん、そして天草パールラインの橋本美春さんと同じ班になりました。


橋本さんはよく通る声でわかりやすく発言される素敵な女性のロータリアンですが、和歌山の角谷論文という参考資料を携えて参加されており、職業奉仕と社会奉仕の違いについて、「同じ奉仕を行っても、そのことにより受益者が他者であった場合は社会奉仕、受益者が自分であった場合は職業奉仕になる」、という定義を教えてくれました。また、大森さんは、職業奉仕とはすなわち「自分が所属している業界の倫理向上」である、と力説しました。



異なる解釈のように感じますが、しかしどちらも正解なのではないかと思います。私はロータリーのこのような班別ディスカッションに参加したり、あるいは私たちのクラブのミーティングで他クラブの経験がある琢也さんや片山勇さん、尾林邦生さんや安部道弘さんらに話を聞いたりする度、インドの「群盲象を評す」という逸話を思い出します。考え方やシステムなど、意外とクラブにより異なる点が多い気がします。そしてそのどれもがそれぞれに正しい。そんな場面に遭遇するたびに、ロータリーというのは知れば知るほど大きく、かつ奥が深いものなのだなぁ、とあらためて実感します。


ロータリーの基本理念に忠実でありながら、たくさんの先人やクラブの方法や考え方を学び、私たち独自のクラブを創造していきたいと思います。大森さんからもう一つ、素敵な教えを頂きました。「週に一回の例会は、自分の心を浄め、倫理観を高めるためにあります。ロータリーで学んだことを自分にフィードバックし、そしてそれが社会貢献へとつながるのです」

私たちのこの例会が、お互いの親睦を深め、お互いの自己を磨き倫理観を高める一助になっていることをいつも願っています。


出席報告


例会 第22回【通算第29回】 2017年12月11日正午~12月18日正午(出席数・出席率 12月18日11:30 )



修正
出席率
60 50 83.33% 0 83.33%

例会 第21回【通算第28回】 2017年12月4日正午~12月11日正午(出席数・出席率 12月18日11:30 )



修正
出席率
59 50 84.75% 0 84.75%

例会 第20回【通算第27回】 2017年11月27日正午~12月4日正午(出席数・出席率 12月11日正午 )



修正
出席率
59 51 86.44% 0 86.44%

幹事報告・委員会報告


幹事報告


先週の日曜日(10日)までの出席が40名(67.80%)で、今週(17日)は38名(63.33%)となっております。残念ながら若干低下しました(;_;)

繰り返しにはなりますが、何かとお忙しい月曜日の午前中に出席いただくのは、意図せぬ欠席(トラブルによるコメント反映不備など)の原因ともなりますので、極力早期に出席コメントをすませていただき、安心して1週間をお過ごしいただければと存じます(^^)

<出席に関するお願い>
・ホームクラブ(OKEクラブ)例会に極力出席(例会ページを参照いただき、例会開催期間中にコメントしていただくこと)をお願いします。
・各例会への出席コメントで、各例会ごとの開催期間(月曜正午-翌月曜正午)以外のものは、出席カウントされませんのでご注意ください。
・万一、出席できなかった場合、2週間以内に他のクラブの例会に参加することでの「出席補填」(メークアップ)をお願いします。(前後2週間が補填可能期間です。具体的には、各例会の初日を基準として前後14日間となります。)

「メークアップ」は、例会場に集って開催される例会と、他のEクラブ例会のいずれでも結構です。メークアップ後、証明書を事務局( info@ok2720eclub.jp )あてお送りください。
 他のEクラブURL一覧(あすかRC資料)
・他クラブ(リアル例会、Eクラブ例会)へのメークアップ(出席補填)につきましては、通常の場合「有料」となりますので予めご承知おき願います。
・他クラブの例会にご参加いただく場合のクラブ名は、正式名称(2720JapanO.K.ロータリーEクラブ)で通知いただくようお願い申し上げます。
(事務局メールアドレス: info@ok2720eclub.jp )


<サポーターの地区別・クラブ別人数>


【お礼】
2017年12月16日現在、総数54名のクラブ外ロータリアンの皆様に「サポーター」となっていただきました。(前回報告12月3日現在対比 プラス3名)
心より感謝申し上げます。
【サポーター制度について】
当クラブにはサポーター制度があり、サポーターを随時募集中です。
サポーターの会費は年間(6月末までの年度毎)¥10,000(税込み)で、サポーターの方にはメークアップ証明書を無料で発行致します。
会員各位におかれましては、お知り合いのロータリアンに制度をご案内いただき、おひとりでも多くの方にサポーターとなっていただき、当クラブ運営に参画いただければと存じます。

【サポーター数】
(2017年12月16日現在)合計 54名


他地区計(4名)


地区 クラブ名 人数
2580 東京御苑 1
2740 佐賀 1
2700 行橋 1
2700 鳥栖 1

2720地区計(50名)


地区 クラブ名 人数
2720 熊本りんどう 1
2720 熊本 1
2720 熊本東 1
2720 熊本北 1
2720 熊本城東 3
2720 熊本南 2
2720 熊本江南 1
2720 熊本西南 2
2720 熊本西 1
2720 熊本中央 1
2720 宇土 1
2720 人吉 1
2720 多良木 1
2720 中津 3
2720 杵築 1
2720 日田 2
2720 玖珠 1
2720 宇佐八幡
2720 宇佐2001 1
2720 別府 2
2720 日出 1
2720 大分臨海 4
2720 大分南 1
2720 大分中央 3
2720 大分1985 4
2720 大分キャピタル 6
2720 竹田 1
2720 津久見 1

<理事会報告>


12月臨時理事会
(WEB開催)
開催日:2017年12月11日(月)
付議事項(1):
当クラブ名称の変更について・・・承認
当クラブ名称(2720JapanO.K.ロータリーEクラブ)について、長すぎることから、より短く簡素なものとしたいとの要請を受けての付議。
投票結果「JapanO.K.ロータリーEクラブ」が最多得票でした。クラブ全員のFBグループにて賛否を確認の上、最終決定といたします。

付議事項(2):
2018年1月開催の「新年会」について・・・承認
2018年1月10日に予定されている2720地区大分第4グループの新年合同例会当日の夕刻、以下の要領で当クラブの新年会を開催したい。新年会には、11月に発足したての大分大学附属中学校IACメンバーを招待し、父兄の参加(実費参加)も受け付けたい。企画・運営はクラブ内奉仕プロジェクト委員会が中心となって行う。
日時:2018年 1月10日 17時30分〜
場所:ホテルザーズ

開催日:2017年12月12日(火)
付議事項:
植山 朋代 会員を次年度(2018-2019年度)の地区役員に推挙する件について・・・承認
推挙先委員会:地区危機管理委員会


<幹事からのご案内>
1.(継続案内)(日程案内)「2018年1月 大分第4グループ 新春合同例会のご案内」
 お一人でも多くの会員にご参加いただきたく存じます!
期 日:2018年1月10日(水)12:00~15:00
場 所:トキハ会館 5階 宴会場
(会長・副会長・幹事・会長エレクト・副幹事は義務出席です)
クラブ内イベントを作成済みですので、参加可能な方は極力ご参加をお願い申し上げます。
(出欠回答期限:12月20日)
※当日、第4グループの各クラブ会員名簿が配布されます。クラブに届け出済みの電話番号につき、携帯電話番号のみの方につき、名簿への番号掲載不可という方は事務局あてお申し出ください。

2.(日程案内)「2018年1月 当クラブ新年会のご案内」
理事会報告でもお伝えした通り当クラブ新年会を開催します。
当日は、大分大学附属中学校インターアクトクラブメンバーも招待します。
ノンアルコールの第1部(17:30~18:30)、アルコールありの第2部(18:30~)の二部構成での開催とします。多くの会員にご参画いただけることを願っております。
会員専用Facebookグループのイベントを作成しておりますので、参加いただける方々の参加登録をお願い申し上げます。
日 時:2018年1月10日(水)17:30~
場 所:ホテルザーズ大分 宴会場

3.(継続案内)(日程案内)国際ロータリー第2720地区2017-2018年度 R財団部門 地区補助金管理セミナー
日 時:2018年1月27日(土)12:30~16:00
場 所:ホルトホール大分
出席義務者:会長、会長エレクト、会長ノミニー、R財団委員長、その他希望者
クラブ内イベントを作成済みですので、参加可能な方は極力ご参加をお願い申し上げます。

4.(継続案内)(日程案内)国際ロータリー第2720地区2017-2018年度 地区大会
※地区大会は地区として開催する最大のイベントであり、お一人でも多くの会員にご参画いただきたく、日程につきご案内申し上げます。(登録募集は別途行います。)
 日 程:2018年3月16日(金)~3月17日(土)
 場 所:熊本市
クラブ内イベントを作成済みですので、参加可能な方は極力ご参加をお願い申し上げます。

5.(継続案内)(日程案内)国際ロータリー第2720地区2018-2019年度 地区研修・協議会
地区研修・協議会は次年度の活動方針などにつき研修および協議が行われる場であり、お一人でも多くの会員にご参画いただきたく、日程につきご案内申し上げます。(登録募集は別途行います。)
 日 程:平成30年4月8日(日)
 場 所:ホルトホール大分(〒870-0839 大分県大分市金池南1丁目5−1)
クラブ内イベントを作成済みですので、参加可能な方は極力ご参加をお願い申し上げます。


<来信紹介>
1.国際ロータリー 第2720地区研修リーダーおよびRLI委員長より「RLIパートⅡ(予告)」が届いております。

開催日程:2018年 5月20日(日曜)9:00~17:00
開催場所:ホルトホール大分

 RLIパートⅡご案内 0520

2.公益財団法人ロータリー米山記念奨学会より「★ ハ イ ラ イ ト よ ね や ま 213号 ★  2017年12月12日発行」が届いております。
(内容)
(公財)ロータリー米山記念奨学会ニュース
………………………………………………………………………
★ ハ イ ラ イ ト よ ね や ま 213号 ★  2017年12月12日発行
………………………………………………………………………
::今月のトピックス::
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・RI会長と米山学友らが懇談 ― ロータリー研究会 ―
・寄付金速報 ― 今年もあと半月、ご送金はお早目に ―
・全国学友会会長セミナー開催
・ミャンマー米山学友会による「田中作次奨学金」
・韓国米山学友会が総会を開催 ― 家族・知人と輪広げて ―

<お知らせ>
☆申告用領収書は来年1月にお送りします
☆年末年始休業のお知らせ

《今月のピックアップ記事》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RI会長と米山学友らが懇談 ― ロータリー研究会 ―
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京・台場で11月20~23日、第46回ロータリー研究会が開催され、その最終日の午後、イアン H.S. ライズリー国際ロータリー(RI)会長夫妻と米山学友・平和フェローとの懇談会が開かれました。
米山学友からは、アメリカ出身のコリーン・シュムコーさん(2014-16/東京葛飾RC)、中国出身の于咏さん(2005-07/名古屋中RC)と包翠芳さん(2015-17/山形南RC)、ネパール出身のバタライ・ビノドさん(2014-16/東京世田谷南RC)の4人が参加。
それぞれ自己紹介の中で、米山奨学金が学業達成の大きな支えとなり、ロータリーとの出合いが現在の活動や目標につながっていることを、感謝の言葉と共にRI会長夫妻に伝えました。
また、よねやま親善大使を務める于咏さんが米山記念奨学事業についてプレゼンテーションしたほか、他の学友も積極的に質問。
会長夫妻はそれらの質問ににこやかに答えて、自身の考えや関連するロータリーの活動を紹介するなど、参加者全員にとって、身近にRI会長の意見に触れる貴重な機会となりました。
 ハイライトよねやま_NO213_2017年12月12日発行

3.国際ロータリー第2720地区 2018-2019年度 地区研修リーダーおよび地区幹事より「地区チーム研修セミナーのご案内」が届いております。

出席対象者:2018-2019年度 地区役員(部門長、委員長、委員)
日 時  :2018年2月17日(土) 12:30 登録開始
       セミナー 13:00~18:00
       懇親会  18:30~20:30
場 所  :セミナー ホルトホール大分 3F大会議室  大分市金池南1-5-1
      懇親会  レンブラントホテル大分      大分市田室町9-20
 髙山G年度_地区チーム研修セミナーのご案内
 高山G年度_地区チーム研修セミナープログラム

 出欠回答締切日:2018年 1月10日

4.国際ロータリー第2720地区 青少年奉仕部門長より「クラブ インターアクト委員長連絡協議会のご案内」が届いております。

日 時:2018年 1月18日 13:00~16:00
場 所:ホルトホール大分

 2018_0218_IAC委員長連絡協議会のご案内

5.国際ロータリー第2720地区 八代ロータリークラブより「八代ロータリークラブ創立60周年記念事業のご案内が届いております。
日 時:2018年2月24日(土)
     登録開始 13:00~
     記念式典 14:30~
     記念講演 16:05~
     祝賀会  17:30~
場 所: 「セレクトロイヤル八代」
      八代市本町2丁目1-5
登録料:会員(10,000円) 同伴(8,000円)
登録締切:2018年1月15日(月)
 八代RC_創立60周年記念式典のご案内
    


幹事 早水琢也


今週のスマイルボックス


♡ 森 孝良 様 (宇佐八幡RC)   1口

   事務局の方々の運営ありがとうございます。
   これからもよろしくお願いします。


卓話:進駐軍のワッペンと私


松浦 倫 会員
(2720 Japan O.K.ロータリーEクラブ:奉仕プロジェクト 国際奉仕担当 副委員長 )


こんにちは、松浦倫(みち)と申します。以前卓話を行っておりますが、前回の卓話は国連デーのレポートでしたので、今回機会をいただき、私の現在行っている事に繋がる内容のお話させていただきます。

まずは、自己紹介を。
1995年ロータリー青少年育成プログラムでアメリカ・ウィスコンシン州へ留学。中央大学卒。
「別府のみらい検討会議」委員(2018年)九州経済連合会・外国人材活用検討チーム(2017年)を務める。日中友好協会、大分華僑華人会名誉会員、大分県中小企業家同友会所属。



外国人留学生の募集活動を、主にネパール、スリランカ、中国(16都市)でしている。現地の孤児院、障がい児施設などを訪ねボランティア活動をしながら英語、日本語の教員として毎日教壇に立つ。趣味、テニス(初心者)、陶芸、各国のスパイスを使ったスパイス料理を作ること。

好きな言葉、『愛出ずるものは愛返り、福住くものは福来たる。』『多文化共生。』『Think Globally Act Locally. (グローバルに考え、ローカルに行動する)』『Nothing is impossible!』



曾祖母ミツヱ


溝部ミツヱ先生

溝部ミツヱ先生


溝部ミツヱ(以下ミツヱ)は、明治33年9月14日に大分県別府市亀川に生まれた。27歳の時にシングルマザーになった。手に職がないシングルマザーの生活は厳しく、「女子は資格を持たなければならない、何か技術を身につけなければならない」と一人娘を大分に残し、東京の和洋女子専門学校(現和洋女子大学)で3年間学び、高等女学校の教員になるために免許を取った。その後、第一高等女学校(現上野丘高等学校)で家政科の教員として18年間働いた。

京都府立女子専門学校(当時の女子としては最高学府であり現在の京都府立大学)被服科教授として招かれ、大分から京都へ行った。第2次世界大戦まで教員として、京都で教えた。その当時、敗戦した日本は、学校が閉鎖されていたため、大分へ戻るしか術がなかったという。


本人は、京都で教えたいという希望があったが、第一高等女学校の教え子たちの多くが『戦争未亡人』となっており、今日の糧を得るために300名近くが自宅に訪ねて来た。

当時の日本は、子どもが4~5人いるのが普通であり、ミツヱは、戦争で夫を亡くした女性が、どのように生活していくかを教えなければならない、女性が一人になっても自立できるようにと、大分にとどまる決意をした。
戦争当時、京都府立女子専門学校の教員であったため、大政翼賛会、国防婦人会に参加しておらず、戦後のレッド・パージに逢わず、別府市の婦人会会長と未亡人会に推挙された。当時の日本は、大政翼賛会、国防婦人会に所属していた人達は、アメリカ軍から追放された時代であった。


別府高等技藝学校設立

別府高等技藝学校設立


1945年9月に「裁縫」の技術を教えるため自宅を開放し、「私塾」を開校した。1946年別府高等技藝学校を学校として登録し、設立。『女性が社会に出て活躍できる資格と技術を与えよう』というのが、溝部学園の最初の建学の精神である。

溝部学園創立者、曾祖母ミツヱ、46歳のことであった。

アメリカの進駐軍は、1945年から1953年まで別府公園がある場所に駐屯した。ミツヱは、教え子たちの生活を守るべく進駐軍に掛け合い、進駐軍の軍服のワッペンを縫い付ける仕事を取ってきた。そこで得る金銭で、その当時の学生達・未亡人になった卒業生の生活を支えた。


戦後の別府


佐藤栄作氏

佐藤栄作氏


甘いものと言えば、芋飴と化学調味料のサッカリンの入ったお菓子しかなかった。病気やケガをしたアメリカ兵が、亀川の国立病院へ搬送される時、ジープの後ろを走っていくとハリスのチューイングガムをアメリカ兵がくれた。その砂糖の甘さは、忘れることができない衝撃を受けたという。1950年前後、父溝部仁、5歳の時の記憶である。

時は変わり、1953年、昭和28年のことだった。

ミツヱは、教え子の困窮と惨状を救うために自由党幹事長佐藤栄作氏(総理のちのノーベル平和賞受賞)に陳情をしに東京へ行った。政界の団十郎と呼ばれた佐藤栄作氏は、涙を流して、「わかった。明日、小笠原大蔵大臣に今の話をしなさい。」と言われ、小笠原大蔵大臣に会った。それが、『戦争未亡人に対する年金』が支給される引き金になったのである。その時の光景を祖母は、「団十郎の目からポロリと涙がこぼれた」と言っていたのを思い出す。


同年12月1日には、私財を投げ打ち、学校法人を設置し、許可された。
1956年、別府女子高等学校を設立。当時、被服科と普通科に750名の学生が集まった。1963年、東京の霞が関の文部科学省に短期大学の設置の書類を出した夜。ミツヱは、大出血をし、本郷にある東大病院へ搬送され、余命6か月の宣告を受けた。郷里の国立別府病院へ戻れた時は、容体は悪化していたが、輸血が必要となると40名からの生徒が献血にきてくれたという。

1964年昭和39年、別府女子短期大学被服科を設置、翌年、ひめやま幼稚園を作った。
癌に侵されながら、入学式と入園式で挨拶をした。
1964年8月30日癌で亡くなった。待ち望んだ、初の卒業式はミツヱには来なかった。


当時の運動場

当時の運動場

幼稚園設立

幼稚園設立

ミツヱ先生お葬式

ミツヱ先生お葬式


受け継がれるミツヱの教え


ミツヱ先生の書

ミツヱ先生の書


現在も溝部学園の一番学生が通る道に、ミツヱの胸像がある。子どもたちをまっすぐ見つめ微笑んでいる。そこには、「人たり、女性たり、教育者たり」と書かれている。ミツヱを象徴する言葉に、「運命というものは自分の力で切り開いていくものである。」という言葉とミツヱの書があるので紹介したい。


2代目相良範子は、夫でありロータリアンであった相良好仁(医学博士・歯科医)と二人三脚で学校の規模を大きくしていった。
全国で3名の海軍の特別奨学生として選ばれた相良好仁は、九州帝国大学(現九州大学)で学び、軍医として、第二次世界大戦時、中国の青島などに行った。東シナ海で、アメリカ軍の魚雷により乗っていた船が沈没し、3000名の乗組員のうち、30名が生き残った。自分だけが生き残ってしまったという自責の念。当時の戦友たちを偲び、靖国神社に手を引かれて行った時や、『同期の桜』を歌うと、ホロリと涙を流す祖父の姿を思い出す。ドイツ語でカルテを書き、英語を話し、毎朝柏手を打ち、祝日になるとアイロンがかかった日本の国旗を家の前にかかげ、白洲次郎の書物などを私にくれた祖父には多大なる影響を受けた。

戦後、祖父は国立亀川病院(現在の別府医療センター)で歯医者をし、大分県歯科技術専門学校を作った。

1966年食物栄養学科を設置、大分県歯科衛生士学院、
1967年幼児教育学科、大分県歯科技工士学院を設置。



日中国交正常化をする2年前の1970年。2代目理事長である祖母は中国視察を開始、日中国交正常化をした1年目に、3代目理事長溝部仁は、学園の総務部長として、中国を訪れた。

1973年、別府女子高等学校に衛生看護科を設置。
1985年に別府市と煙台市が姉妹締結。
煙台市から卓球の選手を留学させた。

これが、溝部学園の留学生募集の始まりである。

1986年、すでに男子の学生が入学していたため、校名を、別府女子短期大学付属高等学校へ変更。寒田ひめやま保育園を大分市に設置、2003年現在の校名別府溝部学園短期大学、別府溝部学園高等学校へ校名変更した。介護福祉学科を設置。2008年、2代目理事長相良範子が亡くなり、3代目溝部仁が理事長に就任した。同年、別府市から平田保育園を移譲され、学校法人の経営の傘下に入った。


現在も、学長である父・溝部仁のリーダーシップのもと、ミツヱの提唱した、「自立・自活できる人材の育成」は、脈々と生きている。そして、女性だけではなく、「人生の様々な節目」で輝く、資格の取得、看護師、歯科技工士、歯科衛生士、介護福祉士、栄養士、幼稚園教諭、保育士、調理師、医療事務、グラフィックデザイナー、ファッションデザイナーなどを育成している。
昨年度の短期大学、高等学校の就職率は100%、3年後の追跡調査の離職率は6%、大分県内の就職率は90%に上る。

溝部学園創立者溝部ミツヱ、2代目相良範子。
別府の「昭和の一ページ」であった。


激動の昭和を生きた女性渡辺シゲ子先生


もう一人激動の昭和を生きた女性、渡辺シゲ子先生を紹介したい。

高等学校から溝部学園に通い、教員になり、現在も溝部学園高等学校で非常勤講師として教える被服科の女性教員である。学生時代も含めると、58年間、何もない時代から溝部学園を支えた、生き字引のような愛情深い先生である。



進駐軍のワッペンを縫うことから始まった溝部学園。裁縫を教え、裁縫を手工芸に変え、手工芸の分野で数々の「文部大臣賞」を学生と受賞した。先代たちと共に溝部学園を築き、学生と共に歩んだ教員である。学生と手がけた作品は、数えきれない。溝部学園を象徴する女性教員の一人である。作品と共に、生の声を届けたい。



全ては、針と糸で作られた小さな学園。
一歩、一歩ではなく、一針、一針。
一人一人の学生を大事にし、
先代のその思いを引き継いでいきたいと心から思う。


読んでいただきありがとうございました。
時代背景をお伝えするために、現代社会では使うことができない言葉も入っていますことお許しください。


閉会点鐘



メークアップ


メールフォームにてのメークアップの方は必要事項をご記入の上、送信してください。
2720 Japan O.K. ロータリーEクラブではFAXでも受け付けております。
詳細については、『メークアップの方法』にてご確認ください。

下記の「今週の設問」にご回答ください。回答方法は次のとおりです。

1つまたは複数の設問に対してご回答ください。
すべての設問に対して回答する必要はありません。


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080-3221-3377