今週の例会


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開会点鐘・歌の斉唱










会長の時間:リアルで会う機会の創出


皆様、こんにちは!
6月に入り、今期も残すところ僅かとなりました。あと3回の会長の時間を噛みしめながら作成していきたいと思います。

今月は、ロータリー親睦活動月間です。今期の重点項目の1つにも上げました「リアルで会う機会の創出」。この目標達成のために、久保田親睦委員長を中心に親睦委員会の皆様には大変ご尽力いただきました。大きなイベント時だけでなく、何かちょっとした集まりがある時でも久保田親睦委員長に連絡し、親睦会の手配をしていただいたおかげで、過去最高にリアルで会う機会を創出出来たのではないかと思います。本当に、ありがとうございました。それと、今期は熊本でのオフ会も行い、親睦を深めることが出来ました。熊本市内ということで、松岡会員にいつもお店は頼ってばかりでしたが、大変感謝しております。ありがとうございました。







今回はロータリー親睦活動について書いてみます。


親睦活動の条件


ロータリー親睦活動は、共通の関心事、職業、またはレクリエーションの活動を軸に、交流と友情を深めるという主な目的のために世界中から結束したロータリアン、その家族、ローターアクター、プログラム参加者、および学友のグループである。親睦活動グループは、RIから独立して運営されなければならないが、ロータリーの標章の使用を含め、RI の方針に従わなければならない。

親睦活動は、宗教的な信条や政治問題、または他の団体を推進する目的に利用してはならない。RI による親睦活動グループの承認は、RI をはじめ地区またはクラブに対し、法的、財政的、あるいはその他の義務または責任を負わせることを意味するものではない。親睦活動グループは、RI を代行したり、代表したり、または RI の代わりに行動する権限を持っていると暗示してはならない。

親睦活動グループは RI の代理機関ではない。親睦活動グループは、財政的にも管理的にも、また、その他の面においても自立していなければならない。親睦活動グループは、いかなる国においても当該国の法律に違反して存在したり、活動してはならない。

各ロータリー親睦活動グループに RI の保険は適用されないため、各自でリスクを想定し、必要に応じて保険に加入しておくことが奨励されている(2018 年 6 月理事会会合、決定 177 号)。  


認定の基準


事務総長は、世界ネットワーク活動グループ委員会と相談の上、理事会に代わって、ロータリー親睦活動グループを認定する。
親睦活動として認定されるには、グループは以下の事項を満たすものとする。


  1. 少なくも 5 カ国を代表する、少なくとも 25 名のメンバーがいること。
  2. 既存の親睦活動グループの目的と重複していないこと。
  3. 正会員のロータリアンがリーダーであること。
  4. 準拠する文書(認定状、定款、細則、またはそれに準ずる文書)を持つものとし、これ らは RI の方針に従ったものとする。
  5. ウェブ上での存在感を示すための戦略を提案すること(ウェブサイト、ソーシャルメデ ィアページなど)(2018 年 10 月理事会会合、決定 58 号)。

正会員としての身分の維持


事務総長は、親睦活動グループを会員の参加促進と会員維持の機会として推進する。
以下の基準を満たす親睦活動グループは、ロータリーのメディアを通じて、および国際大会などのロータリー行事ではスペースの空き状況に応じて、推進の優先権が与えられる。  


  1. ウェブ上での存在感を示すため、最新情報を更新している(ウェブサイト、ソーシャルメディアページ)
  2. 毎年、国際ロータリーに委員長を報告している
  3. 9 月 1 日までに年次報告を事務総長に提出している
  4. 会員、入会希望者、事務総長から問い合わせに応答している(2019 年 1 月理事会会合、決定 115 号)。

今月のロータリーの友にもロータリー親睦活動グループについての特集が出ていました。2023年5月現在で、グループの数は100を超えているみたいです。中には「Eクラブ」というグループもあるみたいです。個人的には「ゴルフ」が気になってしまうのですが(笑) マイロータリー内から、親睦グループの詳細が出てきますので、気になった方は新しい扉を開いてみてください!

https://www.rotary.org/ja/our-programs/more-fellowships


会長の時間を終わります。
会長 中川 宝星


出席報告


例会 第39回【通算第269回】2023年5月29日正午~6月5日正午(出席数・出席率6月5日正午)


会員数 出席義務者 出席数 出席率
50 49 40 81.63%

例会 第39回【通算第269回】2023年5月22日正午~5月29日正午(出席数・出席率5月29日正午)


会員数 出席義務者 出席数 出席率
50 49 41 83.67%

出席委員会からのお願い
会員の皆さま、例会への出席ありがとうございます。
4/17週の例会を「皆出席(出席率100%)の日」として設定してみましたが、お気づきになられたでしょうか。年度内の「5/15週」、「6/12週」に再度計画する予定です。
ロータリーライフにおける親睦の第一歩は、まず毎週の例会に出席することから始まると言われています。我がEクラブの例会はホームページを開くことから始まります。
例会出席は例会がアップされる月曜日の正午から翌週月曜日の正午までの期間に出席することが必要です。例会の出席が叶わない時は「メークアップ(補填)」することができます。
出席は「今週の例会」ページの下段にある会員の氏名とメールアドレスが入ったコメント欄から「例会のコメント」をすることで例会への出席とさせて頂きます。投稿後に内容が確実に反映されたかを確認して頂けると安心できます。
早めの出席、確実な出席にご協力いただきますようお願い申し上げます。


出席委員会


幹事報告


幹事報告
(1)来信紹介
(2)各種行事のご案内
(3)他クラブからのお知らせ
(4)クラブ内のお知らせ


(1)来信紹介


今週の幹事報告は、財団室ニュースと月間リソース青少年奉仕月間のご案内です。大分第4グループのインターシティミーティングと新会員オリエンテーションについても皆様のご参加をお待ちしております。


★★新着情報★★


《財団室ニュース6月号》

財団室ニュース6月号をお届けします。画像をクリックするとダウンロードできます。


《ロータリー親睦活動月間リソースのご案内》

ロータリー親睦活動月間のリソースをお届けします。全文は画像をクリックするとダウンロードできます。


★★前回に引き続いてのご案内★★


《2023学年度 米山夏季セミナーのご案内》


2023年7月22日(土)~23日(日)、日田市羽田多目的交流館において米山夏季セミナーが開催されます。米山奨学生とカウンセラーとの交流が目的ですが、世話クラブ以外の委員のみなさまもふるってご参加お願いします、とのことです。参加される方は6月29日(木)までに事務局滝波さんにお申込み下さい。



《ハイライトよねやま Vol.278》


ハイライトよねやま278号が届きました。画像をクリックするとDLできます。どうぞご覧ください。




《2020-2023年の審議会手続きに関するご案内》


Rotary.org 2020-2023年の審議会手続きに関するご案内 ロータリアンの皆さまへ 平素より大変お世話になっております。 2022年決議審議会(COR)の完了に伴い、ここに 決定報告書 をお送りいたします。この報告書には、以下が含まれております。 •    審議会業務部からの書簡 •    採択された決議案 •    採択された案件に関する投票集計 2022年決議審議会の投票結果は、My ROTARY からご覧いただけます。 また、2023年決議審議会への決議案の提出締切日は、2023年6月30日となっております。提出用のフォームおよび役立つリソースは、My ROTARYの 審議会のページ からご覧ください。 報告書または決議審議会についてご質問がある場合は、当方までご連絡ください。 よろしくお願いいたします。 審議会業務部スーパーバイザー サラ・クリステンセン ONE ROTARY CENTER 1560 SHERMAN AVENUE EVANSTON, ILLINOIS 60201-3698 USA ROTARY.ORG 画像をクリックすると全ページがダウンロードできます。



《『2022年手続要覧』ご案内》


「2022年手続要覧」が発行されましたのでご案内致します。画面をクリックするとPDFがDLされ、表示リンクへの移動が可能になります。



《第3地域ロータリー財団チームニュース第1号》



https://ok2720eclub.jp/media-download/1206/6a497b6eb6b16a95/


《地区クラブ活性化ワークショップ動画配信のご案内》


7月23日に開催された地区クラブ活性化ワークショップの講演内容が地区のホームページから閲覧できるようになりました。ぜひご覧ください。


https://www.ri2720.org/2720online/


《クラブ・地区支援リソース集2022‐2023年度版のご案内》



https://ok2720eclub.jp/media-download/1130/952c642eb93b2ce2/


《ロータリーレート》


2023年6月ロータリーレートは、1ドル=140円です。よろしくお願いします。


(2)各種行事のご案内(内容の詳細はそれぞれの来信・案内をご覧ください)


☆☆地区・並びに他クラブの行事☆☆


次年度地区公共イメージ部門から勉強会のご案内


次年度地区公共イメージ部門から勉強会のご案内です。


登録者:早水公共イメージ大委員長、上田IT推進委員長、松岡雑誌委員長



インターアクト年次大会のご案内



☆☆OKEクラブの行事☆☆


●6月10日(土)夜に今年度最後のクラブ協議会の開催を予定しております。ハイブリッドで開催する予定です。みなさま、スケジュールの確保をよろしくお願いいたします。
●8月22日(火)~ 国際奉仕委員会主催スリランカへ文房具を届ける奉仕活動


(3)他クラブからのお知らせ


★★新着情報★★


新着情報はありません。


★★前回に引き続いてのご案内★★


《宇佐八幡RC様からメークアップのご案内》


「一度は行きたい宇佐神宮と宇佐八幡クラブ」
新年度より、宇佐八幡宮参集殿にて例会を行っております。ぜひ私たちの例会にお越し下さい。

例会日 毎週金曜日12:30~13:30
例会は月に3回の開催です。昼食の準備がございますので、あらかじめお電話にてご連絡下さい。
宇佐八幡RC事務局 0978(33)5381 火・木・金・午前中のみ対応


(4)クラブ内のお知らせ


会長ノミニー研修出席報告

6月3日、日田市で会長ノミニー研修が開催され、本田麻也会長ノミニーが出席しました。
膳所ガバナーエレクトによる講演「What is Rotary」、瀧研修リーダーによる講演「Enjoy Rotary」、三村ガバナーノミニーによる「会長になるまでにやって欲しいこと」を聞いたあと、グループに分かれてディスカッションが行われました。



くにさきRC創立40周年記念式典出席の報告


6月4日、くにさきRC創立40周年の記念式典ならびに祝賀会・懇親会に幹事植山が出席しました。
地元の中学生ブラスバンドの演奏によるオープニングで記念式典が開会しました。
同クラブは4年前から社会奉仕事業として、県内子ども食堂にお米約1トンを贈っており、今回は40周年記念事業として、大分県下の子ども食堂に味噌500Kgを贈るなど、積極的な社会貢献をされているそうです。大分県社会福祉協議会草野俊介会長による記念講演もあり、良い学びになりました。


大分第4グループIM開催の報告

5月27日(土)、大分市平和市民公園能楽堂で大分第4グループインターシティミーティング「インターアクトで平和について語ろう」が開催されました。安部一青少年奉仕委員長と植山幹事が実行委員として出席したほか、中川会長・陶山会長エレクト・早水・本田・神鳥・松田・佐藤正光各会員が出席しました。




国際奉仕委員会からスリランカ支援プロジェクトのご案内


「スリランカ文房具寄付プロジェクト」に関してご案内です。
8月にスチッタ会員の母国であるスリランカに行き、貧しい子ども達に文房具の寄付を行う予定です。
先日寄付する文房具を佐々木会員のお店にて購入させて頂きました。

8/22(火)から渡航予定ですので、ご都合の合いそうな方は是非ご検討ください。
ご家族のみなさんでの参加も可能です。スッチーがアテンドしてくださいます。

スリランカに行く機会もなかなかないと思いますので、夏休みの思い出にもいいのではないかと思います。
参加希望者は今長国際奉仕委員長までお申し込み下さい。

スケジュール等の詳細は下記画像をクリックするとダウンロードできます。



雑誌委員会から、「ロータリーアットワークの抜粋」ご紹介


公共イメージ委員会井田雑誌委員長から、ロータリーアットワークのまとめが届きました。みなさま、ぜひご覧の上、今後の奉仕活動の参考にされて下さい。(画像をクリックするとご覧いただけます)



O.K.E 会員用名刺作成について


会員用名刺のフォーマットが出来上がりました。作成希望の方は年間を通じで受付をしておりますので、
神鳥まで連絡をお願いいたします。 料金表と併せてご確認ください。




雑誌委員会から、「ロータリーの友」パスワード変更のお知らせ


「ロータリーの友」のパスワードが変更されました。会員専用ページに掲載しておりますので、ご確認お願い致します。


<サポーターの地区別・クラブ別人数>


【お礼】
2023年6月4日現在、1クラブと総数39名のクラブ外ロータリアンの皆様に「サポーター」となっていただいています。心より感謝申し上げます。

【サポーター制度について】
当クラブにはサポーター制度があり、サポーターを随時募集中です。
サポーターの会費は年間(6月末までの年度毎)¥10,000(税込み)で、サポーターの方には何度でもメークアップ証明書を無料で発行致します。
サポーターご希望の方は、「サポーターお申し込みフォーム」ページより、お手続きをお願いいたします。

会員各位におかれましては、お知り合いのロータリアンに制度をご案内いただき、おひとりでも多くの方にサポーターとなっていただき、当クラブ運営に参画いただければと存じます。

【サポーター数】
(2022~2023年度)2023年6月4日現在 1クラブ・39名  


他地区計(サポータークラブ1RC・7名)


地区 クラブ名 人数
2740 佐賀
2560 新潟西 1
2670 高松西 1
2690 鳥取 2
2700 久留米 1
2740 唐津中央 1
2750 東京八王子 1

2720地区計(32名)


地区 クラブ名 人数
2720 熊本りんどう 1
2720 熊本東 4
2720 熊本東南 1
2720 熊本南 1
2720 熊本江南 1
2720 人吉 1
2720 中津 2
2720 中津中央 1
2720 大分 4
2720 大分臨海 3
2720 大分南 1
2720 大分中央 4
2720 大分1985 1
2720 大分城西 3
2720 大分キャピタル 2
2720 大分キャピタルOliOli衛星 1
2720 津久見 1

※ 今月のお祝い ※


今月の会員誕生日を紹介しています。
おめでとうございます。会員専用ページにてご確認ください。
https://ok2720eclub.jp/member/


今週のスマイルボックス


<お誕生月スマイル>
♡ 宮本 令子  会員  10 口
♡ 長野 研一  会員  10 口
♡ 中川 宝星  会員  10 口
♡ 津島 成治  会員  10 口
6月に誕生日を迎えましたので、スマイル致します。

♡ 本田 麻也  会員   3 口
創立6周年記念に。 また、先日宇佐八幡ロータリークラブの例会に参加させていただきました事で。
神聖な場所に入る事ができました。宇佐八幡の方々に出逢えた事に感謝しスマイルします。


ゲスト卓話:大分県の地域食文化と魅力



木村 真琴 氏
( 株式会社FUKUO  代表取締役・
 フードディレクター・食文化史研究家)


皆様、はじめまして。

フードディレクター/食文化史研究家をしております木村真琴と申します。大分県拠点に千葉県・東京都に事務所を置きフードディレクションの会社を経営しております。今回はこのような機会をいただきありがとうございます。


自己紹介


まずは私の簡単な自己紹介をさせてください。

千葉県船橋市出身です。母は薙刀の師範の傍ら千葉県の伝統料理『太巻きずし』の講師、また実家は二世帯住宅で一世帯にフランス人夫婦が暮らし、幼い頃からフランスの家庭料理を食べるというちょっと変わった食環境で育ちました。

都内の大学を卒業後は、電材建材メーカーに就職しキッチン部門を担当、歯科大にて顎関節・嚥下の研究補助員を経て、夫の故郷である大分県に嫁いでからは医学部の癌を研究する部門にてがんに関する教育や治験に携わりました。

幼少の頃から社会人に至るまでの経験から「生きることは食べること」を実感し、また大分県の食のポテンシャルの高さを他県育ちの私の目線で伝える事が出来ないかと、2020年1月にフードディレクション・食文化史・ペット食・塩事業・飲食店舗デザイン支援を主な事業とする会社を立ち上げました。



食文化史を事業に


弊社は食材や健康等の専門分野からHACCPや店舗デザイン・器卸業まで、食の360度サポートを特徴としているのですが、その中でも「食文化史」の分野を事業化していることに驚かれます。

原点は私が「城郭」をライフワークとしている事にあります(その中でも石垣)。15年前より姫路城内に拠点のある「文化財石垣保存技術協議会」にも所属をし、テレビ番組のお城コーナーや講演会講師等をするなど日々楽しく城郭石垣と戯れております。
城郭研究を進めるうちに、城づくりにはやはり「食」が欠かせないこと(籠城する為に城の構造の中に食べる仕組みがある)、また、戦国時代の戦飯や武士飯、江戸時代の藩主料理やその他記録を紐解くと現在の郷土食に繋がる各地の料理が見えてきました。



特に豊後は大友家の食に関する記録が多く残されており、例えば大友吉統が幽閉中の水戸で書き記した大友家の年中行事記『當家年中作法日記』には詳細な行事の献立が書かれており、また布教のため来日したイエズス会士の報告書をまとめた耶蘇会士日本通信 豊後編によると「1557年の復活祭にて、府内教会で400人のキリシタンを食事に招き、牝牛一頭を買って、その肉とともに炊いたご飯を振舞った。皆大いに喜んだ」と記されており、これは日本で最初の牛肉飯の記録だとされています。


それをさらに突き詰めていくと、旧石器時代から弥生時代、さらに地理地質まで大分県の食文化は底なしに先人たちの食の記録と記憶に辿り着きます。という訳で、「食文化史」という分野を事業化した理由には同業他社との差別化もありますが、果てしない食文化の探求に注力するために事業として組み込みました。


大分県の食文化の礎


大分県の食歴史の話をしますと、豊後大野市で発掘された人が食べた形跡の残るナウマンゾウの話など原始時代までさかのぼるのですが、その時代で興味深いのは横尾貝塚・森の木遺跡・稙田市遺跡・伊藤田窯跡群です。どんな食材だったのか、食事を作る行程や方法、器は土器や釜と大分県の食の礎を知ることができます。

横尾貝塚(大分市/縄文時代)では現代の冷蔵庫機能であるどんぐりの貯蔵穴が発掘され、森の木遺跡(佐伯市/縄文時代)では煙道付き炉穴と呼ばれる狩りで捕ったイノシシ等を燻製にする施設が出土しています。器は大分県内には豊後大野の小宛焼や臼杵市の臼杵焼はじめ江戸時代まで様々な釜が存在しますが、古代~中世の豊前豊後で栄えていたとされるのは伊藤田窯跡群(中津市)でした。その他、各藩料理や別府の江戸期料理等、ひとつひとつお話すると取り留めなく長くなるので割愛しますが、食文化を現在残る郷土料理だけでまとめられがちですが、その地域で何が食べられていたのかその礎も重要な地域食の一部になります。


大分県と千葉県とのつながり


ここでひとつ、大分県の皆様に是非お伝えしたい郷土料理ネタがあります。大分市戸次地域で受け継がれている「ほうちょう(鮑腸)」、八瀬さんが作ったと由布市挾間に伝説の残る「やせうま」。

実は、、、私の故郷の千葉県にも同じ名前の郷土料理が存在します。大分県の鮑腸は大分市の無形民俗文化財に指定にも指定された伝統的な技法でつくられる麺状料理ですが、千葉県の鮑腸も同じように小麦粉で作られ、ヨモギで色付けをした短冊形の食べ物です。

名前の由来は同じ「鮑の腸を模した」ものであります。そして千葉県のやせうまはミョウガの葉っぱに小麦粉の饅頭を挟んで焼いたものであり、「痩せた馬に食べさせたら元気になった」という分かりやすい由来があります。大分に嫁いできてやせうまと鮑腸を知った時に一気に大分県の食文化に親近感を持ちました。


地域食文化の危機


ところで、私が大分県に嫁いできてすぐの頃の話しです。まず「なにこれ!」を連発したのが食事情でした。醤油は甘い、味噌もお椀の下に麦の粒が残る甘い味、魚は知らない白身魚が多い、油揚げが正方形、などなど。予想外なカルチャーショックに、そこから「温泉よりまず先に胃袋から大分県を知らねば」と大分県人に近づくべく大正時代・昭和時代の大分県の食事再現本や昭和後期に書かれた伝承料理本で大分県の郷土料理を学びました(写真)。



小藩分立の影響や地質の違いで同じ料理でも呼び方が違うなど、ほんとに興味深かったです。ところが。数年が立ち、私も大分に知人が増え、料理の話しになると私が本から学んだ大分県の郷土料理を大分県の人が知っている割合が非常に少なく驚きました。家族構造の変化や食のグローバル化が進み、地域の食文化の保護・継承の危機を感じました。


弊社の事例


ここでひとつ弊社の事業の取り組みをご紹介させてください。

昨年度、大分市まちなみ整備課さんより「戸次本町賑わい創出事業」の委託をいただいたき動画を九州博報堂さん、商品開発については弊社にて担当をしました。大分市戸次は江戸時代に臼杵藩の在町として栄えた町であり大分市内のシンボル的観光地のひとつでありますが、この周辺地域は判田・竹中・吉野・戸次を併せて「大南」として行政区分がなされており、戸次地域を含めた大南地域の食歴史を次世代に繋ぐフードコンテンツづくりをさせていただきました。




①食文化の掘り起こし


土地に根付くまたは継承が危惧される食文化を掘り起こし、媒体として記録に残す。文献調査及び地元の方々より聞き取りをし、食文化の一覧およびレシピ化をした媒体(冊子)を作成する。→大南食文化レシピ集



②地域活性化の為の商品づくり


商品形状から大南地域を表現し連想させ、①のレシピもしくは大南地域で採れた農産物等または土着お商品を使い、子供から高齢者まで他地域からの来訪者も楽しめる地域観光の販売促進に繋がる商品づくり → だいなんワッフル



食の商品開発にはデザインは絶対必要になるのでパラボラ舎デザイナーたなかみのる氏にも伴走いただき進めました。

地域の商品開発の懸念点は「地域が取り残されやすく収入が偏りやすい」ことです。それを解消すべく、事業を始めるにあたり地域の保育園・PTA・協議会・自治会・地域団体の皆さま、老若男女の地域の方々に参加をしていただき、地域の食事情や昔の食事の聞き取り座談会を行いました。

この冊子については地元の小学校・中学校の全校生徒、地域の回覧板にて配布がされ、地域の食文化の保護・継承の問題点の解消に取り組ませていただきました。現在「だいなんワッフル」は参加店舗さんが各々のワッフルを作り販売をしています。ワッフルを通して若い方とご年配者の方々の会話も増えている事や、実際に集客と売り上げが5倍に増えた店舗さんもあり、なによりも地域のご年配の方々が生き生きと楽しそうに取り組まれているのが励みになっています。

TOSテレビ大分さんにて詳しく取材いただいております。「どんな事業なのか想像つかない」って方は観ていただけると嬉しいです。

ワッフルを町の名物に 食文化と歴史的な町並みを背景に“だいなんワッフル”誕生
TOSオンライン

https://tosonline.jp/news/20230502/00000003.html

大南地区の郷土料理から「うちもこの料理あるよ」と思われる方がおられるかもしれません。是非、大南地区でワッフルを手に取って輪中やなまこ壁を連想しながら食べていただきたいです。


大分県の地域食文化の魅力とは


題目の「大分県の地域食文化の魅力」とは何か。

リアス式海岸・温泉・山というたぐいまれなる地理要素が地域の独特の食文化を形成していますが、海の幸・山の幸が美味しいのは日本全国どこの地方でも当たり前のコンテンツ。現在、石川県能登半島、静岡県三島市など他県の地域商品開発にも携わっておりますが、それぞれ地質環境が違うため、その土地の気候風土に見合った地域食が根付いています。

その中でも一線を画す大分県の食の魅力は何か。やはり小藩分立の礎が大分県の食の部分でも個性を表現できるパワーワードだと私は思います。分立ともすれば閉鎖的な世界を作りがちですが、この大分県では地域の暮らしと食にそれぞれの「地域の個性」が見られます。リアス式海岸が故に同じ県内でも北と南で獲れる魚介も調理の仕方も違う、かと思えば同じ料理名なのに山側と海側で調理法や素材が違う、そして「オランダ」と「こねり」のように同じ料理なのに呼び方が全く違うなど、地域の個性こそが大分県の地域食文化の魅力と私は感じております。

今年、千葉県は150周年を迎えます。弊社も千葉市にて食歴史のイベントで参画する予定であります。「食文化史」を事業とする弊社の役割として、大分県や千葉県のみならず全国各地の後世に記憶と記録を残せるコンテンツづくりをしていきたいと考えており、日本の埋もれてしまった郷土料理を掘り起こすプロジェクトを企て中であります。近い未来に皆様にご報告できれば幸いです。

長文になりましたが最後まで読んで頂きましてありがとうございました。


閉会点鐘



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