第40回例会【通算第313回】(2024年6月3日開会)
~この例会のメークアップは終了致しました~
メールフォームにてのメークアップの方は必要事項をご記入の上、送信してください。
2720 Japan O.K. ロータリーEクラブではFAXでも受け付けております。
詳細については、『メークアップの方法』にてご確認ください。
下記の「今週の設問」にご回答ください。回答方法は次のとおりです。
1つまたは複数の設問に対してご回答ください。
すべての設問に対して回答する必要はありません。
開会点鐘・歌の斉唱
会長の時間:ロータリー親睦活動
皆様、お疲れ様です。
このたびは2720 Japan O.K.ロータリーEクラブの例会にご参加頂きありがとうございます。
2023-2024年度第40回例会(通算313回)の会長の時間です。
6月の特別月間は?
今月の「特別月間」は「ロータリー親睦活動月間」です。
さて、みなさんは「親睦活動」というとどのようなことを思い浮かべるでしょうか?
一般的には「食事会や飲み会」「イベント活動への参加」などが上がると思います。
「親睦」を辞書で調べてみると、「互いに親しみの感情を深めて仲良く付き合うこと」とあります。ロータリーは任期が7月~6月の単年度制ですので、この6月はちょうどそれぞれ役割の引き継ぎなどが行われています。ここで更に親睦を深めることによって来期のロータリー活動がより楽しく活発に行われることでしょう。ロータリークラブの集まりに参加することによって親睦を深め、より活発に奉仕活動を行うこともロータリー会員の役割であると思います。
世界での親睦活動に参加しよう!
身近な親睦活動への参加もありますが、皆さんは国際ロータリーの一員です。
関心があれば世界的な活動に気軽に参加もできることをご存じでしょうか?
以下は1分程度の動画になりますのでぜひご覧下さい。↓
MyRotaryの中に「ロータリー親睦活動グループ」という項目があります。
そこには、
「同じ関心や趣味、職業をもつ世界中の仲間と楽しく交流できる方法、
それが「ロータリー親睦活動グループ」。世界中に会員がいるロータリーならではの国際交流のチャンスです。」
とあり、現在登録されている世界中の親睦活動グループの一覧があります。
アマチュア無線、釣り、キャンピングカー、手品、乗馬、サイクリングなどや面白いところでは「顎ひげと口ひげ」や「気象愛好家」などの多くのグループが掲載されています。
(全115グループ、2024年6月現在)
そして、これらのグループに関心のある方であればどなたでも参加することが可能です。
これは国際ロータリーの会員である我々のメリットではないでしょうか。
それぞれの連絡先も掲載されていますので、直接連絡をとることができます。
ご興味のある方はぜひ参加をしてみてください。
詳しくはこちら↓
https://www.rotary.org/ja/our-programs/more-fellowships
関心のあること、趣味が奉仕活動に
前述の動画にもあるように、それぞれの「趣味」を奉仕活動につなげているグループもたくさんあります。「奉仕活動」というとまだまだ堅く考えていて、そんなに気軽に行えることではないと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もその一員です。
そのように考えていた中、この上記の内容を見つけたときは「もっと気楽に考えてもいいのでは」といい意味で少し肩の力が抜けた感じになりました。
力みすぎた奉仕活動は継続させて行くにもそれ相当のパワー注ぎ続けなければいけないという点があります。すこしリラックスして、継続性をもった奉仕活動を考えていくのも良いのではないでしょうか。
そのために「ロータリー親睦活動」の役割があるのだと思います。
これで今回の会長の時間を終わります。
お時間を頂いてありがとうございました。
2023-2024年度
2720 Japan O.K. ロータリーEクラブ
会長
陶山誠司
出席報告
例会 第39回【通算第312回】2024年5月27日正午~6月3日正午(出席数・出席率6月3日正午)
会員数 | 出席義務者 | 出席数 | 出席率 |
---|---|---|---|
51 | 49 | 37 | 75.51% |
例会 第38回【通算第311回】2024年5月20日正午~5月27日正午(出席数・出席率5月27日正午)
会員数 | 出席義務者 | 出席数 | 出席率 |
---|---|---|---|
51 | 49 | 40 | 81.63% |
出席委員会からのお願い
会員の皆さま、例会への出席ありがとうございます。
ロータリーライフにおける親睦の第一歩は、まず毎週の例会に出席することから始まると言われています。我がEクラブの例会はホームページを開くことから始まります。
例会出席は例会がアップされる月曜日の正午から翌週月曜日の正午までの期間に出席することが必要です。例会の出席が叶わない時は「メークアップ(補填)」することができます。
出席は「今週の例会」ページの下段にある会員の氏名とメールアドレスが入ったコメント欄から「例会のコメント」をすることで例会への出席とさせて頂きます。投稿後に内容が確実に反映されたかを確認して頂けると安心できます。
早めの出席、確実な出席にご協力いただきますようお願い申し上げます。
出席委員会
幹事報告
幹事報告
(1)来信紹介
(2)各種行事のご案内
(3)他クラブからのお知らせ
(4)クラブ内のお知らせ
(1)来信紹介
☆★新着情報★☆
クラブ活性化ワークショップ開催のご案内
クラブ活性化ワークショップ開催の案内が届いています。
参加を希望される方は7月4日までに、事務局 滝波さんまで
=画像クリックで案内文をダウンロードできます=
②2024-2025年度地区クラブ活性化WSプログラム
③議論ワークショップの内容
④戦略計画立案ガイド
2025年カルガリー国際大会のご案内
2024年シンガポール国際大会が閉幕し、2025年カルガリー国際大会の登録受付が開始されました。
現在公開されているカルガリー国際大会についてはこちらです。
さらなる情報は、6月以降にこのページに追加されるとのことです。
早期割引がありますので、検討中の方は早めの方がお得になります。
登録について質問等ございましたら幹事まで。追加資料をお送りします。
国際大会ウェブサイト – よくある質問
地区大会親睦ゴルフ大会成績表
先日開かれました地区大会1日目に開催された親睦ゴルフ大会の成績表が届きました。
Eクラブからは参加はありませんでしたが、ご興味ある方はどうぞ。
★前回に引き続いてのご案内★
短期青少年交換プログラム用の保険について
青少年を海外に派遣する場合に海外旅行保険(SO型)を付保する様になったそうなのでお見知りおきください。
OB1型:保険期間が1ケ月以内の旅程のみ対象
SO型:それ以外
(注意)
必須補償項目:自然災害時の安全退避費用補償500万円。これが付いていない保険は、RIで承認されませんので使用することは出来ません。
(配布資料)
OB1型申込エクセル、OB1型パンフレット(pdfをクリック)、OB1型説明PPT
第36回熊本グループ留学生交流会(国際交流会)のご案内
申込:
事務局 滝波さんに5月21日(火)までにお願い致します。
第36回留学生交流会登録用紙
第40回インターアクトクラブ年次大会開催のご案内
【第40回 2720地区インターアクトクラブ年次大会】
日時 2024年7月28日(日)10時受付開始~29日(月)12時終了予定
(日、月という変則日程となりますことをご了承ください。)
場所 熊本県立あしきた青少年の家
内容 ①インターアクトクラブ活動報告(台湾のクラブにもWEB参加をお願いする予定です。)
②参加インターアクターのアクテビティ交流
③グループディスカッション
など
登録料 一人5000円(インターアクター、ロータリアン、顧問共通です。)
ただし、宿泊はインターアクターと顧問のみで、ロータリアンについては、宿泊先は別途手配をお願い致します。
クラブ内登録締め切り 6月14日(金)までに事務局 滝波さんまで
【各種資料】
第40回インターアクト年次大会プログラム
活動報告書提出のお願い
活動報告(記載例)
年次大会活動報告書のお願い(RC様)
2024年6月|ロータリー親睦活動月間
2024年6月「ロータリー親睦活動月間」のリソースです
<画像クリックでダウンロードできます>
《財団室NEWS 2024年6月号》
「財団室NEWS 6月号」が届きました。
<画像クリックでダウンロードできます>
【財団室NEWSを個人のメールアドレスで受信している方へ】
7月から財団室NEWSの配信方法が変更となります。そのため、ご自身のMy ROTARYアカウントから、登録メールアドレスのご確認をお願いいたします。
My ROTARY( https://my.rotary.org/ja )にログイン→画面右上「マイアカウント」から「マイプロフィール」をクリック→「連絡先情報」の「主要なEメール」に、ご登録をお願いいたします。
※ログイン用Eメールアドレスは、「マイアカウント」の「アカウント設定」から変更できます。
※My ROTARYアカウントをお持ちではない方は、事前にご所属クラブへメールアドレスの登録・変更についてご相談ください。メールアドレスが登録された後、そのメールアドレスを使用してアカウントを作成できます。
《ハイライトよねやま 290》
(公財)ロータリー米山記念奨学会ニュース
………………………………………………………………………
★ ハ イ ラ イ ト よ ね や ま 290号 ★ 2024年5月13日発行
………………………………………………………………………
::今月のトピックス::
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・ 例会をサプライズ訪問
・ 被災者の心を温める炊き出しボランティア
・ 寄付金速報 ―普通・特別寄付とも堅調に推移―
・ 博士号取得状況
・ 世話クラブは「新しい家族」
■モンゴル米山学友会 創立10周年記念式典開催
2024年7月20日(土)11:00~
ウランバートルホテル 申し込み期限:6/1(土)まで
■第2580地区米山学友会 創立40周年記念総会開催
2024年7月6日(土)13:30~18:30
江戸川区総合区民ホール(タワーホール船堀) 申し込み期限:6/13(木)まで
▼全文は、こちらよりご覧ください。
会長ノミニー研修セミナー
藤田年度にあたる会長ノミニーの研修案内です。
登録者:佐藤知博会長ノミニー・植山朋代副会長(2025-26年度地区副幹事)
wordはこちら
大分県社会福祉協議会 だいふくんの幹旋販売について
社会福祉法人 大分県社会福祉協議会よりポロシャツ・Tシャツ・ジャケット等の幹旋品販売の案内が来ております。
クラブ内の締切を6月10日とします。ご希望の方は事務局まで。
カタログ
第39回地区ローターアクト研修会のご案内
6月22日(土)、6月23日に第39回地区ローターアクト研修会を開催いたします。
クラブ内登録締切:2024年4月12日(金)
事務局 滝波まで
皆様方の多数のご参加をお待ちしております!
登録者:薬師寺会員
「登録のご案内」「登録用紙」「別紙 宿泊先一覧」「別紙 ホテルの予約方法について」
三村年度行事連絡(日程の変更がありますので、再度確認をお願いします)
次年度の地区大会の日程に変更がありますのでご注意ください!
2022-2023年度 ロータリー文庫 決算書・予算書
ロータリー文庫 決算報告書と予算書が届いていますのでご一読ください。
資料ダウンロードはこちら↓
ロータリー文庫 決算報告書と予算書
《クラブ・地区支援リソース集2023‐2024年度版のご案内》
ー画像クリックでダウンロードできますー
《2020-2023年の審議会手続きに関するご案内》
ー画像クリックでダウンロードできますー
《『2022年手続要覧』ご案内》
2022年手続要覧
↑クリックでダウンロードできます
《第3地域ロータリー財団チームニュース第1号》
《ロータリーレート》
2024年6月ロータリーレートは、1ドル=157円です。よろしくお願いします。
(2)各種行事のご案内(内容の詳細はそれぞれの来信・案内をご覧ください)
☆☆地区・並びに他クラブの行事☆☆
(3)他クラブからのお知らせ
2730ジャパンカレントREC創立10周年記念式典・祝賀会のご案内
2730ジャパンカレントロータリーEクラブさんより10周年の案内が届いています。
Eクラブ設立の時に大変お世話になったクラブです。みんなでお祝いに行きましょう!
参加希望の方は事務局滝波さんまで。
締切:4月26日(金)
登録予定者:陶山会長、植山副会長、本田会長エレクト、神鳥幹事、井田次期幹事、早水会員、前田雅史会員、薬師寺会員
(4)クラブ内のお知らせ
【第3回クラブ協議会日程決定!】
第3回クラブ協議会の日程が決定しました。
日時:
6月16日(日)13:00〜クラブ協議会
15:00〜新旧引継式
場所:
Oita Midtown
大分市中央町一丁目4番24号 大分セントラルビル 2F
陶山年度最後のクラブ協議会&麻也年度へ引き継ぐ新旧引継式もあります!
いつもの様にハイブリッドで行いますので会員の皆様は全員ご参加いただけますと大変嬉しいです
☆☆★新着情報★☆☆
<財団プログラム委員会:寄付の御礼>
こちらでアナウンスさせていただいておりました財団プログラムの寄付の追加のお願いですが、お陰様で合計$1,000に達しました。皆様方のご協力誠にありがとうございました。来期も引き続きよろしくお願いいたします。 <財団プログラム委員+幹事>
【Eクラブ会員の皆様:寄付の状況はこちらから】
◎ O.K.Eクラブのあれこれ◎
ロータリーショーケースのご紹介
ロータリーの年度末が近づいているので「my Rotary」の中の「クラブセントラル」の入力を行っています。こちらは全18項目のうち13項目以上クリアで『ロータリー賞』が与えられます。
今年度も皆様の活発な活動の成果で受賞できそうです。
クラブセントラルの中の重要な項目の1つに「奉仕プロジェクト」があり、年度内に4つのプロジェクトを完了することを目標にしています。以下、それぞれの委員長さん+会員さんが「ロータリーショーケース」に記事を書き込んでくださったのでお目通し下さい。
(松田会員:廃材を使ったベンチ寄贈)
(今長会員:文房具寄贈)
(弥生会員:ひとり親世帯への支援)
(池田会員:留学生スピーチコンテスト)
◎ ◎O.K.Eクラブのこれから◎◎
・6/4(火) 20:00〜 社会奉仕委員会zoomを行います
・6/6(木) 21:00〜 陶山年度最後の理事会。麻也年度理事会と合同開催となりますのでお間違いない様に!
・6/8(土) 会長ノミニー研修セミナー in 熊本 対象者:知博ノミニー
★ 前回に引き続いてのご案内 ★
雑誌委員会から、「ロータリーの友」パスワード変更のお知らせ
「ロータリーの友」電子版のパスワードは定期的に変更されます。会員専用ページに掲載しておりますので、ご確認お願い致します。1月15日より新しいパスワードになりました。(会員専用ページ内で「ロータリーの友」と検索してください)
<新会員の紹介>
森 優子 (モリ ユウコ)会員
大分市在住
推薦者 :
神鳥 絵里 会員
勤務先 :
efe-tres SHIGOTO DESIGN LAB 主宰
職業分類 :
キャリアコンサルタント
所属委員会 :
親睦委員会 委員、職業奉仕委員会 委員
村上 史晃 (ムラカミ フミアキ)会員
熊本市在住
推薦者 :
陶山 誠司 会員
勤務先 :
株式会社ほけんのソムリエ 代表取締役
職業分類 :
生損保代理業
所属委員会 :
親睦委員会 委員、社会奉仕委員会 委員
<サポーターの地区別・クラブ別人数>
【お礼】
2024年6月2日現在、1クラブと総数39名のクラブ外ロータリアンの皆様に「サポーター」となっていただいています。心より感謝申し上げます。
【サポーター制度について】
当クラブにはサポーター制度があり、サポーターを随時募集中です。
サポーターの会費は年間(6月末までの年度毎)¥10,000(税込み)で、サポーターの方には何度でもメークアップ証明書を無料で発行致します。
サポーターご希望の方は、「サポーターお申し込みフォーム」ページより、お手続きをお願いいたします。
会員各位におかれましては、お知り合いのロータリアンに制度をご案内いただき、おひとりでも多くの方にサポーターとなっていただき、当クラブ運営に参画いただければと存じます。
【サポーター数】
(2023~2024年度)2024年6月2日現在 1クラブ・39名
他地区計(サポータークラブ1RC・10名)
地区 | クラブ名 | 人数 |
---|---|---|
2740 | 佐賀 | ― |
2510 | 札幌 | 1 |
2560 | 新潟西 | 1 |
2580 | 東京 | 1 |
2670 | 髙松西 | 1 |
2690 | 鳥取 | 2 |
2700 | 久留米 | 1 |
2740 | 北松浦 | 1 |
2750 | 東京八王子 | 1 |
2760 | 豊田西 | 1 |
2720地区計(29名)
地区 | クラブ名 | 人数 |
---|---|---|
2720 | 熊本 | 2 |
2720 | 熊本東 | 6 |
2720 | 熊本江南 | 1 |
2720 | 熊本中央 | 1 |
2720 | 中津 | 2 |
2720 | 中津中央 | 1 |
2720 | 宇佐2001 | 1 |
2720 | 大分 | 3 |
2720 | 大分臨海 | 4 |
2720 | 大分南 | 1 |
2720 | 大分中央 | 6 |
2720 | 大分1985 | 1 |
※ 今月のお祝い ※
今月の会員誕生日を紹介しています。
おめでとうございます。会員専用ページにてご確認ください。
https://ok2720eclub.jp/member/
今週のスマイルボックス
♡ 片山 勇 様(大分臨海RC) 1口
米山学友のグェンフィー・ロン君(OKEクラブ)、ジャンさん(大分1985) 可愛い赤ちゃん誕生おめでとうございます。令和6年5月14日生まれ、体重3526グラムの元気な男の子の「コイ」ちゃん 心よりお喜び申し上げます!
♡ 陶山 誠司 会員 2口
日出RCさんの40周年記念式典にスチッタ会員と神鳥幹事と行ってきました。170名もの参加者の盛大な会でした。
♡ 神鳥 絵里 会員 1口
またまた周年行事に参加。日出RCさん40周年です。舞妓さんかわいかった〜
ゲスト卓話:社会課題に挑戦する人財の育成へ-大学教育が『今』すべきことは何か
上原 優子 氏
(立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 准教授)
立命館アジア太平洋大学のサステイナビリティ観光学部で教員をしております,上原と申します。
この度はこのような貴重な機会を頂き感謝しております。
わたくしは,もともとは長く金融業界に勤務しており,2013年より立命館アジア太平洋大学で教鞭を執るようになりました。専門は会計学および監査です。博士号はプロフェッショナル会計学,そして米国の公認会計士でもあります。研究も主として会計・監査の分野を対象としてきましたが,中でも非営利組織の会計・監査に重点を置いた研究をしてきたこと,そして実際にさまざまな非営利組織で理事や監事を担ってきた経緯から,社会課題を解決する活動を行う社会起業家の方々と出会わせていただくことが数多くありました。そこから発展し,現在では社会的企業などの分野も研究対象となっています。
さて,本日は研究そのものではなく,大学教員として学生たちに日頃伝えていること,そして学生たちと接する中でわたくし自身が大切にしていることをみなさんにお伝えできればと思っています。題名を「社会課題に挑戦する人財の育成へ-大学教育が『今』すべきことは何か」と,少々仰々しいのではないかなと感じるようなタイトルに掲げてみました。
内容については立命館アジア太平洋大学の公式の見解ではないことお断りしておかねばなりませんが,大学教員の中にこのような考えを持つ「人」がいるということを知って頂くことも,みなさんにとって興味深いことなのではないかと思った次第です。そして,現在わたくしが学生や卒業生が取り組んでいる「難民という言葉のない世界を創る」という団体の活動についてもご紹介したいと思います。最初に,未来を担う学生たちがどのような時代をこれから生きるのかということについてお話をさせて頂きたいと思います。
学生たちが生きる未来①-VUCA加速の時代
みなさんはVUCA(ブーカ)をご存じでしょうか。VUCAは,Volatility(変動性),Uncertainty(不確実性),Complexity(複雑性),Ambiguity(曖昧性)の4つの言葉の頭文字をとった造語です。もともとは冷戦後の不確実な状況の中で,米国の軍事用語として使われ始めた言葉であるといわれます。近年では社会環境やビジネス環境の複雑性が増し,想定外のことが生じ,将来の予測が困難かつ不確実な状態を示す言葉として使われています。
新型コロナウィルスによる世界的な混乱や,ウクライナやガザにおける紛争,AI等のデジタル化の潮流など,この数年だけでも大きな変動がありました。どの時代も変化はあるといえますが,ここ最近の時代の変容は急激であるという実感をお持ちの方も多いのではないかと思います。日本の特徴といわれた終身雇用制度はとうの昔に崩壊し,現在ある職業はロボットやAIで代替可能となり,10年先の職業のあり方は予測不能となっています。つまり学生が大学時代に身につけた学問だけでは,未来に対応することは不可能なのです。加速度的に変化する激流の中を,現在わたくしが日々接する学生たちは生き抜いて行かなければならないということになります。
学生たちが生きる未来②-ライフシフト
ところでみなさん,「2007年に生まれた子ども」子どもの半数(50%)はどのぐらいまで生きると思われますか?下のグラフは,2016年に大きな話題となった,ロンドンビジネススクールのリンダ・グラットン教授の著書,「ライフシフト」の中に書かれているものです。米国やドイツの人口学者たちが,子どもたちの平均寿命を推計した結果,長寿国である日本では50%の人々が107歳まで生きるといいます。そしてさらに寿命は2年ごとに平均2~3年のペースで上昇していると述べられているのです。
長寿化によって,「20歳前後まで教育を受けて65歳まで働き,その後は引退して余生を楽しむ」というような状況は,現在の学生たちには訪れません。70代さらには80代まで働かなくてはならず,新しい職種が登場する中で,手持ちのスキルだけでは生き残れないという未来が待っています。当然,現在の人生80年としての設計されている諸制度も大きく変わる必要があります。
内面の成長・進化の必要性
激変する時代の中で,長寿という恩恵を受けて生きてゆくのが,現在わたくしが日々接する学生たちということになるのであれば,大学もそのための教育を何らかの形で行う必要があると思います。大学ですから学生が学問そのものを学ぶことは基本ですが,次の時代を豊かに生きるための智慧を蓄え,視野を広げてたくましく生きるための学びとなって欲しいと願わずにはいられません。そして,現在および将来に生じる社会課題に対し,粘り強く解決し続ける人財を輩出することは,大学で教鞭を執る者の使命であると感じています。そのためには,従来型の「理論的思考」「科学的思考」を重視した学習に加え,「創造性」「全体を俯瞰する力」「直観力」などの「人間力」ともいうべき力の育みが,大学教育にも必要であるとわたくしは考えます。
先に紹介したグラットン教授は,長寿時代では現金や商品のような「有形資産」だけでなく,「無形資産」が重要であると述べ,その無形資産の1つとして「変身資産」,つまり変化に応じて自分を変えていく力の必要性について語っています。また,ハーバード大学のロバート・キーガン教授をはじめとした成人発達理論の研究は,人間は肉体的成長が止まった後も,「内面」において成長し続けることができると結論づけています。これらのことを総合して考えるならば,長寿時代の人類にはこれまで以上に内的進化を果たし,人格を高める時間が与えられており,その内的進化が発する力によって時代の変化に対応し,山積する諸問題に挑戦することが求められているといえるのではないかと思うのです。
人間の内面の成長・進化を理解する指標として,わたくしは,「3つの幸せ」というフレームを活用しながら学生によく説明します。3つの幸せとは,人が「もらう幸せ」「できる幸せ」「あげる幸せ」のどこに幸福感を得るのかという,内的成長との関連を示すものです。これは,スティーブン・R・コヴィー博士の著書「7つの習慣」にある,「依存」「自立」「相互依存」へと至る「成長の連続体」の概念と通じるところがあるとわたくしは考えています。
最初の「もらう幸せ」は,人生の出発点において感じる幸せです。生まれたばかりの人間は,自分では食べることも,立つこともできないところから人生を開始し,両親や周囲の人々に愛情を注がれ,すべてが用意された中で満たされて生きることになります。次の「できる幸せ」の段階では,人間は言葉を話すようになり,知識を獲得し,走ることができ,国外に行くことさえできるようになります。さまざまな学習を経て「できること」が増え,その喜びを味わいます。しかしそれは人間の成長の最終目的ではありません。「できること」の蓄積の上に,他の人々や社会を支え,与えることを歓びとする「あげる幸せ」を生きる次元があります。「あげる幸せ」は成長・進化を果たすことで到達できる次元であるといえます。
この3つの幸せを「できごとの軸・影響力」と併せて考えると,「もらう幸せ」の段階では,幸せになるために必ず「自分以外の誰か」が必要であり,与えてもらうことが幸せを感じる条件になります。与えてもらうことは心地よいことかもしれませんが,「依存」の状態に埋没し,幸せを感じることができるか否かは常に自分以外の誰かに左右されます。これでは生きてゆくこと自体,不安定かつ不自由な状況だといわざるをえません。
「できる幸せ」の段階は自己が確立され,幸せは「自立」した自分の裁量に依拠するということになります。多くのビジネス書が推奨するのは,この「できること」を増大させることにあり,「依存」の状態から「自立」して自己確立をするプロセスを経るだけでも,人間として大きな成長があるといえます。しかし,貯えた能力や知識を自分だけのために使うのであれば,個人としては有能であっても,自身の限られた価値観の中で生きることになり,さらなる成長は閉ざされます。
「あげる幸せ」の段階では,能力や知識を獲得することができる状況にあったという恩恵を自覚し,自分を超えて他に尽くす「高次の自我」ともいうべき次元に生きることになります。「あげる幸せ」を日々感じて生きる人は志を共鳴させ,自分と他者の力を合わせた最大限の効果を発揮することができるようになります。言葉を変えるならば,自立した者同士が達することができる「相互依存」の段階といえます。現代のように複雑化した数々の社会課題を解決へと導くためには,「あげる幸せ」に生きる多くの人々の協働が必要であり,その力を発揮することができる人財を育成するための教育が重要であるということになるのではないでしょうか。
「難民という言葉のない世界を創る」の活動について
最後に,わたくしが現在かかわっている立命館アジア太平洋大学の学生団体,「難民という言葉のない世界を創る」の活動と,「あげる幸せ」の実験的な実践についてご紹介したいと思います。この「難民という言葉のない世界を創る」の活動は,わたくしのゼミの授業が発足の原点となっており,2024年で7年目を迎えました。団体名のとおり難民問題を主として取り上げ,難民が存在しない平和な世界をビジョンとして掲げています。
しかし,その活動の根本に「救われる人」「助ける人」という構造や概念をこの団体は持ちません。同じ時代に生きる者としてどのような痛みも看過しないという志を立て,「あげる幸せ」に生きることに挑戦し続ける経験を「やってみる」ことに重点を置いています。そして「あげる幸せ」に生ききることのできない未熟さに時には涙しながら,人としての成長を願いつつ活動に取り組んでいるのです。
この活動を開始するきっかけは,2011年に発生した東日本大震災の際に,難民の方々が行った被災地での支援活動にあります。彼らは震災直後に被災地の方々の力になるために救援に向かいたいと名乗り出ました。難民として日本で生き,生活をするだけでも彼らにとって大変なことです。しかし,すべてを失って「今」辛い思いをしている人々をそのままにしてはおけない,その痛みは自分たちが難民として経験したことと同じだと感じ,行動されたのだと思います。同じ時代を生きる者としてこのまま放ってはおけないという切実さ,そして真心がそこにはあったと思うのです。
2024年,「難民という言葉のない世界を創る」は活動開始以来,初めて商業施設である別府ゆめタウンで難民写真展を開催することができました。そして,これから美術館や東京での難民写真展の開催も予定しています。1つ1つの出会い,一人ひとりの成長を大切にしながら地道に活動のすそ野を広げ,新たな展開を迎えています。「あげる幸せ」に生きることは難しく,成長過程にあることを自覚しながら,それでもなお世界に応えるために成長したいと願った学生たちの1つの成果がそこには見られるのではないかと感じています。
下記に添付したリンクは,2023年度の難民写真展の様子と,活動に必要な資金を調達するために学生たちが作成した動画になります。お時間の許す方は是非ご覧いただければと思います。また,学生たちの活動の状況がわかるSNS等のQRコードも掲載しておきたいと思います。
■ 2023年度 難民写真展&講演会
https://www.youtube.com/watch?v=by4F-YHjZ3g
■ 2023年度 クラウドファンディングー志の表明
https://www.youtube.com/watch?v=SrDxxfOPiPM&t=31s
■ 「難民という言葉のない世界を創る」の情報
大学時代は,社会に出る直前のさまざまな準備をする重要な時期にあたります。荒波に揉まれたとしても対応できる柔軟性や洞察力,新たなものを生み出す創造力,そしてどのような事態にあっても大切なものを手放さず諦めない「しぶとさ」。それらの力が未来を担い,社会課題を解決する上で,学生たちの何よりの支えになるとわたくしは思っています。わたくし自身も一人の未だ成長過程にある人間であるということを自覚しつつ,そのような力の育みを大学教員の使命の1つとして,日々大切に学生に寄り添ってゆきたいと願っています。
ありがとうございました。
閉会点鐘
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下記の「今週の設問」にご回答ください。回答方法は次のとおりです。
1つまたは複数の設問に対してご回答ください。
すべての設問に対して回答する必要はありません。
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