今週の例会

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会長の時間:留学生の就職はハードルが高い


みなさん、常日頃ロータリー活動ご苦労様です。私も会長になって2ヶ月間が過ぎようとしています。短いような長いような複雑な感覚ですが、みなさんのご協力、ご支援のおかげでなんとかここまでやってこられました。本当にありがとうございます。これからも、変わらぬご協力そしてご支援を賜れれば幸いです。

さて、先日APU(立命館アジア太平洋大学)の留学生との就職懇談会に参加する機会がありました。参加者は当社含めて5社と3名のバングラデシュ出身の学生でした。賢明なみなさんはバングラデシュがどこにある国かご存知だと思いますが、私は知りませんでした。バングラデシュはインドとミャンマーの間にある国なのですね。首都は、ダッカという都市で人口は約1億6300人となんと日本より多いのですね。ついでにアジアの人口ランキングを調べてみました。

1位 中国        人口約13億9千万人
2位 インド       人口約13億1千万人
3位 インドネシア    人口約 2億6千万人
4位 パキスタン     人口約 1億9千万人
5位 バングラデシュ   人口約 1億6千万人
6位 日本        人口約 1億2千万人
(最終更新日:2018年4月19日)

という順番だそうです。ちなみに、アジアには25ヶ国あるようです。さらに、バングラデシュとはどのような国なのか知りたくなって調べてみました。まず、言語はベンガル語で成人年齢は15歳だそうです。日本と比べると随分早いですね。識字率は 72.3%(2016年10月)2009年の識字率は46.1%だったようなので、随分教育が進んでいるようですね。宗教はイスラム教徒が88.4%でほとんどの国民がイスラム教徒といえますね。そして、バングラデシュは1947年8月にインドからパキスタンの一部(東パキスタン)として独立後、1971年12月にバングラデシュとして独立したという歴史があります。現在では経済成長率6%と成長著しい国です。その要因の一つにアパレル産業の成長が挙げられると思います。実はバングラデシュは中国に次ぐアパレル大国なのです。



そんな、バングラデシュ出身の学生の就職がなかなか決まらず今回のような機会が設けられたようです。ほとんどの場合は不本意ではあるが母国へ帰らざるをえないという現実があるそうです。彼ら曰く、母国に帰っても培ったスキルを活かせる十分な土壌がないそうです。

そこで、日本に残り自分たちの力を存分に活かしたいと願っているそうですが、なかなか受け入れてくれる企業が見つからないとのこと。なんだかもったいないと感じました。せっかく有能でやる気のある若者が日本で学び日本で働きたいというのになぜ受け入れ企業がないのかと不思議にさえ感じました。そこで、なぜ留学生の就職が進まないのか調べてみました。

《理由その1》
留学期間の短い間では日本企業の求める日本語力に到達できないことが多いためなかなか採用してもらえないケースが多いそうです。
《理由その2》
入国管理局は、留学生が卒業後、日本企業に就職しようとする場合、学校での「専攻」と就職先での「業務」が関連していることを就労ビザの認定要件の1つとしているため、職種がある程度限定されてしまうので合格率も下がってしまうそうです。
《理由その3》
インターネットによる学力検査なども多くなり日本語力の乏しい留学生はなかなかその第一関門を突破できないそうです。


この写真はイメージです


他にも色々理由はあるようですが、主な理由は以上の内容のようです。私はこの現状はもったいないと感じ弊社でこのバングラデシュの学生さんを受け入れたいと思い色々お世話役の方に聞いてみました。すると、バングラデシュ人を雇う確固たる理由が必要だと言われました。それは、バングラデシュの企業と取引がありその窓口として採用したいとか、バングラデシュに会社を創業する予定があるとかそういった間違いなくバングラデシュ人を雇う必要性を示す必要があるようなのです。正直、そのような理由は示せないので諦めざるを得ないと思いました。

有能な留学生をもっと一般的に採用できる日が早くくるといいなと願うばかりです。せっかく日本で学び日本が好きになり、そしてここで暮らしたいと思う外国人がいるのであればその願いを叶えてあげたいですね。それも国際奉仕になるのかな。


出席報告


例会 第7回【通算第62回】 2018年08月20日正午~08月27日正午(出席数・出席率 08月27日
正午)



修正
出席率
61 61 56 91.80% 0 91.80%

例会 第6回【通算第61回】 2018年08月06日正午~08月13日正午(出席数・出席率 08月20日
正午)



修正
出席率
61 61 56 91.80% 1 93.44%

例会 第5回【通算第60回】 2018年07月30日正午~08月06日正午(出席数・出席率 08月13日
正午)



修正
出席率
61 61 57 93.44% 0 93.44%

幹事報告・委員会報告


幹事報告


国際奉仕、、、。そもそも奉仕とは何なんでしょうね。

「したい」と「させられてる」は違う感覚ですよね。
だから、「したい人」と「させられてる人」の考え方も違う。
奉仕によって、この「差」を、わかちあえるといいですね。


 さて、今週の卓話は、感性と、現実。
新たな世界を創りゆくヒントが沢山あって、今週も深いですよーー。

特に、
「 マスには届かないかもしれないけど、確実に対象に届きます。
  少なくとも、母にとって娘は最強のインフルエンサーといえるでしょう。」
このあたり。。。笑


この写真はイメージです


また、地区大会が11月16日・17日の両日開催されます。
重ねてのご案内となりますが、ロータリー活動として最重要な行事のひとつでございます。

16日、会員の花田さんの所にみなさま宿泊して、語り明かしませんか。
写真は、花田会員が運営する In Bloom Beppu です。
詳細は、追ってご連絡させて頂きますが、ギュウギュウに詰めて、12名までは可能だとか。
地区大会、みなさんと一緒に盛り上がりましょう。


幹事 佐藤知博


<サポーターの地区別・クラブ別人数>


【お礼】
2018年8月26日現在、総数63名のクラブ外ロータリアンの皆様に「サポーター」となっていただきました。
心より感謝申し上げます。

【サポーター制度について】
当クラブにはサポーター制度があり、サポーターを随時募集中です。
サポーターの会費は年間(6月末までの年度毎)¥10,000(税込み)で、サポーターの方にはメークアップ証明書を無料で発行致します。
会員各位におかれましては、お知り合いのロータリアンに制度をご案内いただき、おひとりでも多くの方にサポーターとなっていただき、当クラブ運営に参画いただければと存じます。

【サポーター数】
(2018年8月26日現在)合計 63名


他地区計(6名)


地区 クラブ名 人数
3350 バンコク スリウォン 1
2580 東京御苑 1
2750 東京世田谷 1
2740 佐賀 1
2740 唐津中央 1
2700 福岡東 1

2720地区計(57名)


地区 クラブ名 人数
2720 熊本菊南 1
2720 熊本 2
2720 熊本東 4
2720 熊本城東 5
2720 熊本西南 1
2720 熊本西 1
2720 熊本中央 1
2720 熊本西稜 1
2720 人吉 1
2720 中津 8
2720 日田
2720 玖珠
2720 宇佐2001 3
2720 大分 1
2720 大分臨海 8
2720 大分南
2720 大分中央 5
2720 大分1985 5
2720 大分キャピタル 3
2720 竹田 1
2720 津久見 1

<理事会報告>


8月理事会
【8月度臨時理事会】
今週はございません。


<来信紹介>
受付文書
1.社会奉仕・国際奉仕合同セミナー案内
2.職業奉仕セミナー再案内・プログラム
3.RAC年次大会
4.地区の米山委員会より 米山9月号


<幹事からのご案内>

1.セミナー日程のお知らせ
職業奉仕研修9月セミナーのご案内 

  ※会員専用FBグループにイベントを作成していますので参加表明をお願いします。
 ①地区職業奉仕セミナー(大分)2018年9月22日(土)比較的入会歴新しい会員と希望者
 ②地区職業奉仕セミナー(熊本)2018年9月29日(土)比較的入会歴新しい会員と希望者
 ③職業奉仕を深める記念大会(大分)2018年12月2日(日)渡辺好政元RI理事をお迎えして職業奉仕を深める記念大会  定員150名(先着順)

2.宇佐八幡RC創立30周年記念式典 11月4日(日)10時~宇佐神宮
  登録締切:7月31日→ 片山 植山 尾林 安部 各会員 4名登録済

3.日田RC創立55周年記念式典 10月6日(土)14:30~昭和学園高等学校 他
  登録締切:8月20日→ 尾林会員 登録済

4.地区 広報・青少年奉仕部門合同セミナー 9月1日13時~ホルトホール大分 
                      2日9時半~くまもと県民交流会館パレア
  登録者:宮迫 早水(両日とも)安部 井田 薬真寺 各会員


委員会報告


今週はございません。


※ 出席率100%会員 ※


2018年7月で 1年になります「出席率100%会員」につき 会員専用サイトにてご確認ください。
(8月のお祝いページにて掲載しています)
https://ok2720eclub.jp/member/


今週のスマイルボックス


♡ 木庭 順子 会員  3口

お盆を少しずらして子どもや孫が帰省していました。
3人の孫達の笑顔に スマイルいたします。

♡ 植山 朋代 会員  2口

8月26日にインターアクターと一緒に24時間テレビチャリティ募金活動に参加しました。暑い中でのインターアクターの頑張りと、お昼休みに哲也さんと琢也さんと葉子さんと一緒に頂いたカレーの美味しさに、スマイルさせて頂きます!


♡ 松岡 祥仁 会員  1口

事務所開きに皆さまから温かいお言葉を頂きました。
ありがとうございます。
その御礼も込めてスマイル一口致します。


♡  片山 勇 会員   5口プラス1口 計6口

先週理事会で承認、そしてご紹介いただきました通り、私の職業分類を「セキュリティ」から「ゴルフ関連サービス」に変更させていただきました。
今までのセキュリティのビジネスは何ら変わりなく続けていきますが、新規ビジネス「ゴルフ関連サービス」は、私自身50歳を超えての人生残り50年!?社会奉仕も視野に入れながら、真剣に取り組んでいきたいと誓いました。
事業内容の詳細はまた折を見てご紹介させていただきますが、先ずはシュミレーションゴルフ、スクリーンゴルフの機器、システムの販売施工、コンサル等からスタートしました。ご興味のある方はお声かけください。
今後とも引き続きご指導よろしくお願いします。

また26日の日曜日、先日卓話させていただいた宇城RCさんからお誘い受け、西日本豪雨災害支援チャリティゴルフコンペに参加して来まして、図らずも準優勝させていただきましたので、もう一口スマイルします。(ダブルペリア方式でハンディたくさんつきました(^ ^)

www.benkyodo.com/golf


クリックするとダウンロードできます


ゲスト卓話:なぜ、地域でアートが必要か?



山出 淳也 氏
(NPO法人 BEPPU PROJECT 代表理事/
アーティスト)


みなさまこんにちは!
BEPPU PROJECTの山出淳也です。この度は、貴重な機会をいただきありがとうございます。

今年10月6日(土)から11月25日(日)にかけて、国民文化祭/全国障害者芸術・文化祭が、ここ大分県各所にて開催されます。私は、国民文化祭の企画会議委員および市町村事業アドバイザー、全国障害者芸術・文化祭の企画運営委員会委員として、この事業に関わっています。

事業全体の概要は、大分県国民文化祭・障害者芸術文化祭局の土谷局長が紹介していただいていますので、その中でもぜひ紹介したい企画について、そしてBEPPU PROJECTの活動、地域における位置付けについても紹介させていただきます。


自己紹介


現在私は、NPO法人 BEPPU PROJECTの代表として、アートやクリエイティブに関する事業を手がけています。元々、アーティストとして国内外の美術館などで発表をしていたのですが、海外を拠点としていた時に、インターネットで別府のまちづくりの記事を読み、心を動かされ、衝動的に帰国しました。それからこの組織を立ち上げ13年になります。
略歴は以下の通りです。


1970年大分生まれ。

NY(米国)のPS1インターナショナルスタジオプログラム参加(2000〜01)、ポーラ美術振興財団の助成による欧州滞在(2002)、文化庁在外研修員としてパリに滞在(2002〜04)。

アーティストとして参加した主な展覧会として「バングラデッシュビエンナーレ」オスマニ・メモリアルホール、ダッカ(1995)、「台北ビエンナーレ」台北市立美術館(2000〜01)、「my home is yours, your home is mine」ロダンギャラリー、ソウル(2000-1)、「GIFT OF HOPE」東京都現代美術館(2000〜01)、「Strangers」PS1、NY(2001)、「PROJECT No.26」メキシコシティ(2001)、「Exposition collective」Palais de Tokyo、パリ(2002)、「JUN'YA YAMAIDE」John Michael Kohler Arts Center、アメリカ(2004)、「Weird walls」オランダ(2005)など多数。

帰国後、地域や多様な団体との連携による国際展開催を目指して、2005年にBEPPU PROJECTを立ち上げ現在にいたる。


  • 別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」 総合プロデューサー(2009、2012、2015)
  • 国東半島芸術祭 総合ディレクター(2014)
  • おおいたトイレンナーレ 総合ディレクター(2015)
  • 「in BEPPU」総合プロデューサー(2016〜)
  • 国民文化祭おおいた2018 市町村事業 アドバイザー(2016〜)
  • 文化庁 文化審議会 文化政策部会 委員(2016〜)
  • 平成20年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞 受賞(芸術振興部門)

BEPPU PROJECTの活動について


2005年に発足してからこれまで、BEPPU PROJECTが関わり実現したプロジェクトは1,000を超えています。現在、常勤の職員が17名、事業費は3億程度、全国のアートNPOの中では大きな組織になりました。


BEPPU PROJECTは、やはりアートのNPOですから、「混浴温泉世界」(http://mixedbathingworld.com)や、「in BEPPU」などのアートイベントのプロデュースを始め、県内の小・中学校にアーティストを派遣し特別な授業を作るアウトリーチ事業などの”芸術文化振興事業”が活動の中心にあります。資金が出ているかどうかは別にして、この事業の政府における範囲、所管官庁は文科省になりますね。

そして、それだけ多くの事業を進めていくと、アーティストやクリエイターがこの町の魅力に気が付き始めました。彼らが別府を拠点に活動しながらステップアップしていくための”アート版トキワ荘”を目指すアーティスト・アパートの運営や、国内外のクリエイターが一定期間滞在する事業(アーティスト・イン・レジデンス)などによって、移住者が少しずつ増えていきました。2009年の「混浴温泉世界」開催以降、別府市ではアーティストやクリエイターの定住者は120名を超えています(大分合同新聞 H29/1/18 朝刊より)。これは、別府市の人口の0.1%に当たる数字です。こちらは総務省の事業に近い取り組みです。

 町に定住するアーティストが増えたこともあり、彼らとともに県内各地の高齢者施設や障がい者施設へのアウトリーチもおこなえるようになりました。現在、障害者芸術・文化祭の枠組みで開催される「Action! 〜1人ひとりのもつ可能性を活かす仕組みを考えるアート展〜」のディレクションをおこなっています。これは、”障がいの有無を超え、誰もがこの社会を豊かにする欠かせない一員である”、その社会包摂的な理念をもう一度みなさんと共有するための取り組みです。今年、10月26日(金)〜11月4日(日)にかけて、大分県立美術館で展覧会を開催します。厚労書の事業となります。

 活動の拠点、別府市はご存知の通り観光地です。アートの情報だけではなく、その魅力も同時に伝えなくてはなりません。そのためのメディアとなる「旅手帖 beppu」(https://beppu.asia)を始め、情報発信事業にも力を入れています。いわば、カルチャー・ツーリズム。この考え方を国民文化祭おおいた2018でも進めていけたらいいなと考えています。観光庁の事業として整理しています。

 大分県内各地のさまざまなプロジェクトに関わるなかで、その土地を知るために、農林水産業業や加工品製造業の方々とお会いすることが多いです。いい商品を作られている方がこれほどまでに県内にたくさんいらっしゃるのかと思うとともに、皆さんから同じ言葉を聞いてきました。「いい商品を作るためには、それが生まれる土地が豊かでなければならない」。彼らを応援することが、この素敵な大分の風景を子ども達に残すことにつながっていくのではないか、そう考え企画したのが「Oita Made」です。つまり、この事業は環境保全運動の一環として生まれたものです。第42回例会で佐藤社長の卓話でご紹介があったように、現在「Oita Made」は、大分銀行などの出資により「Oita Made株式会社」として成長しました。こちらは農林水産省の事業と言えなくもないと考えています。

そして、現在は地域と向き合うだけではなく、県内の企業様ともお仕事をさせていただく機会が増えました。業種は多岐にわたります。プロジェクトマネジメントから、新商品・サービスのプロデュース、販売促進やPRに関すること、トータルなブランディングなど、業務内容もさまざまです。この動きをさらに加速しようと始まったのが、「CREATIVE PLATFORM OITA」です。県内の中小企業とクリエイターをマッチングし、競争力の強い商品や新たな取り組みを生む、そのような事業です。

少子高齢化、グローバリズムによる競争の激化など、私たちを取り巻く環境は著しく変化してきました。そのような状況下、価格競争ではなく、高付加価値型の商品やサービスの創出が求められています。

また、ソーシャルメディアの急激な普及・発展によって、製品中心主義から消費者志向、そして価値主導型の社会へと動き、消費者は商品の裏側にあるストーリーに注目するようになりました。そしてそれへの共感が重視されるようになる。つまり、顧客は推奨者へと変化している時代に突入しています(フィリップ・コトラー「コトラーのマーケティング4.0」)。

これらの課題の解決が得意な人材を、”クリエイティブ人材”と私たちは定義しています。
しかし、そのような人材をWebサイトで紹介したとしても、自社にとって最も適切な人材は誰か? 彼らとどのように関われば・依頼すればいいのか? コストはどの程度か? 自社が目指すべきゴールへと進むためにすべきことはこれでいいのか? など、いざ取り組もうとしてもなかなか難しい。そこで、全国のさまざまなクリエイターとのネットワークがあり、県内での経験が豊富なBEPPU PROJECTが間に入り、課題を抽出し、適切な事業計画を立てるお手伝いをし、コストに見合うクリエイティブ人材を紹介する、それが「CREATIVE PLATFORM OITA」です。実際にプロジェクトが動き出すまでは(本来はそこまでが何よりも重要!)、費用がかからないのもメリットです。

もちろん、BEPPU PROJECTが入り口から出口までお手伝いすることも可能ですが、場合によっては他の方を紹介する方が、よりドライブがかかることもあります。お見合いに近いですね。この取り組みで生まれた成功事例の1つが、第41回例会で卓話された後藤製菓さんの”IKUSU ATIO”です。協働していただいた”クリエイティブ人材”が、第43回例会で卓話された、株式会社 green circleさんです。この事業の所管官庁は経産省です。

つまり、我々BEPPU PROJECTの取り組みは、領域横断的、縦割りに横串を刺すようなものです。地域をより豊かにしていくためのクリエイティブ・ハブとして活動しています。


なぜ、地域でアートが必要か?


ここで、改めて別府市の観光統計について紹介します。
人口12万人の別府は全国でも有数の大規模・温泉観光地です。10種類ある泉質のうち、現在7種類の泉質が確認されています。源泉数は2,217。これは全国の1割程度の数字です。2位は隣の湯布院で879。湧出量は毎分83,058リットル。これは日本人1人に対して、1日に1リットル以上供給できる計算になります。2位はやはり湯布院で44,486リットルです。いずれも全国1位。圧倒的な温泉資源を誇る町です。(『温泉』通巻859号、一般財団法人日本温泉協会、2014年)

日本人が国内旅行する目的として、温泉はずっと上位でした。そう考えると、別府は観光地として栄え続けている、はずです。しかし現実は異なっているように感じました。そこでまずは、BEPPU PROJECTが活動を始めた2005年(平成17年)から数年間、現在の別府観光の現状を調べてみました。ただし、以下は当時の統計で、現在はインバウンド需要も増え、大きく変化しています。

平成17年4月〜18年3月にかけて別府市旅館ホテル組合連合会が実施した宿泊者アンケート(調査対象:組合会員企業宿泊者/回収結果2,072名/男性:1,257名、女性815名)によると、別府市の宿泊者は男性が女性の1.5倍となっていました。対して、全国の観光需要の平均値は女性客が6割を超えています。

さらにこの当時、別府市及び大半の旅館ホテルは団体客を中心とした誘致・サービス展開をおこない、70%程度が団体客ともいわれていました。しかし、全国の観光動態をみると、観光客の72%が個人/グループ旅行客で、団体客は20%以下となっていました。つまり、全国のニーズと提供しているサービスが噛み合っていなかったことが推察できます。

そして、2010年度の年齢層別宿泊観光参加回数をみると、60代が主要なターゲットであることがわかります。しかしながら、70代になると宿泊を伴う旅行回数はぐんと下がります。特に団塊の世代が70代に突入する2017年以降、体力の低下とともに旅行回数が激減するため、シニア世代に依存する需要維持策は顧客が先細ることが想定されていました。加えてこのセグメントは、いわゆるレッドオーシャンであり、誰もが狙う市場、つまり競争が激しいのです。



代わりに今後の重要なターゲット、もしくはインフルエンサーとして見込まれるのは、20〜24歳までの若年層・女性・個人客ではないかと考えました。この層はSNSなどでの発信に長けており、情報の二次拡散が大いに期待できます。彼女たちから、シニア世代に伝達した場合どうなるか?

2013年にJTB総合研究所の発表したシニア層とその予備軍を対象にした「団塊世代のライフスタイルと今後の旅行消費に関する調査」では、今後5年間でお金をかけたいこととして「旅行」と回答した人が最も多くなっています。



そこで、この層が買い物をするときに信頼を寄せる情報源を調べてみると(博報堂+エルダーナレッジ開発+新しい大人文化研究所「新大人研レポートⅢ〝新しい大人世代〟のコミュニケーション」、2012年)、「商品購入時に子どもに相談することが多い項目」のなかで国内旅行はトップです。このことからも、団塊の世代の子どもである世代に向けた魅力創出や、情報発信をおこなうことで、新たなマーケットを開拓するのみでなく、そこから世代を超えた二次拡散が期待できるのではないかと考えました。情報の信頼性や質は、バイラルマーケティングの基本です。



テレビの旅行番組で芸能人が来て別府を宣伝してくれたならば、大きな効果が期待できます。一時的に客が増えるのは間違いありません。でも、その番組は次週は別の温泉地を紹介します。視聴率や視聴者が劇的に変化しない限りは、市場は広がらないのではないでしょうか。

それよりもむしろ「お母さん、この間〇〇に行ってきたんだけど、絶対お母さんも行くべきよ。一緒に行こうよ」という娘の言葉は、マスには届かないかもしれないけど、確実に対象に届きます。少なくとも、母にとって娘は最強のインフルエンサーといえるでしょう。最初から聞く耳を持っているのだから当然ですよね。

ところが、この若年層・女性・個人客は、これまで別府が苦手としてきたセグメントであり、この層に向けたサービスの開発には遅れを取っていました。理由はいろいろ考えられます。時代背景として、温泉地の性質や想定しているターゲットにあてはまらないと考えられていたこともあったかもしれません。しかし、従来のターゲットのみを追いかけるのではなく、新たなマーケットを生み出すことや、これまでと異なる手法の開発も必要ではないかと考えました。

私は、このセグメントと現代アートファンの志向・世代が重なる点に着目しました。現代アートファンやその予備軍は、新しいものへの好奇心が強く感受性が豊かで、表現することが得意な方が多いように思います。そこで、この地域が苦手とするセグメントに対して企画手法を開発し、彼女たちが必要とする情報提供を進めていくべきではないかと気がついたのです。それ以降、観光地・別府における我々の役割が明確になりました。

従来とは異なる考え方や見方を促すアートという手法で、地域の新たな魅力を新たなターゲットに向けて発信すること。それは、決して別府の専売特許ではありません。
たとえば、国内の有名な事例として瀬戸内の直島があります。かつて公害によって苦しんできた直島は、現在アートの島として多くの観光客が訪れる島に変わりました。そのアイコンとなったのが黄色いかぼちゃです。

これは草間彌生さんの作品ですが、当初はこの美しい瀬戸内の海に黄色の派手なかぼちゃは不釣り合いだという声もあったそうです。しかし現在、そのかぼちゃとともに撮影された海の風景は、世界中のどこにもない、直島の景色として国際的に知られるようになりました。たとえば、米国の有名な観光ガイドブック「Traveler」の特集「死ぬまでに行きたい場所」に、パリやドバイとともに掲載もされました(米国Conde Nast 社「Traveler」誌 2000年3月号)。現地に行ってみると驚かれると思いますが、本当に外国人観光客が多いんです。なかでも欧米系の多さにはびっくりします。

他にも同様の事例がたくさんあります。2012年、ロンドンオリンピックの機運醸成のためにイギリス全土でおこなわれた「カルチュラル・オリンピアード(文化プログラム)」では、その多くが無料イベントであり、あり得ない場所でのアートイベントが開催されました。テーマは「Once in a life time」、つまり「一生に一度の経験」。

その一環でおこなわれた「ピカデリーサーカス・サーカス」。ロンドンで最も交通量が多いといわれる”ピカデリーサーカス”で、大量の羽毛が空から降り、サーカスさながらの曲芸イベントがおこなわれました。ちなみにここは、1945年の戦勝記念パレード以来初めて、道路封鎖をおこなったそうです。他にもストーンヘンジでのアートイベントなど、まさにあり得ない場所でさまざまなチャレンジが開催されたのです。そしてそれを偶然にでも目撃した人々の多くがスマホで映像を撮影し、SNSを通じて世界に発信しました。”イギリスはクールだ!”というコメントとともに、それが世界規模でシェアされていく。つまり、非日常的な視覚体験は、言語を超えるということです。

その結果(http://mori-m-foundation.or.jp/ius/gpci/index.shtml)、ロンドンは世界の都市ランキングでニューヨークを抜き、オリンピック開催以降首位を保っています。それも2位と圧倒的な差をつけてです。ちなみに、このランキングで東京は3位となっています。東京は上位2都市とスコアで比較すると、「文化・交流」分野で大きな差がついているのがわかります。


アニッシュ・カプーア IN 別府について


国民文化祭は、大分県を5つのエリアに分け、それぞれにテーマが与えられています。そしてそのテーマに沿って、各市町村ごとに目玉となるリーディング事業を企画していただきました。

別府市のリーディング事業は、「アニッシュ・カプーア IN 別府」です。世界の現代アート界を牽引する巨匠、アニッシュ・カプーアによる個展を、別府公園にて開催します。会期は今年、10月6日(土)〜11月25日(日)、10時から18時、無休です。

本展は、日本における過去最大規模の展覧会となり、全国的に注目されています。カプーア氏は、世界のアート界から新作が待たれている方。これまでに、ロンドンオリンピックのメモリアルタワーの制作や、フランス・ヴェルサイユ宮殿での大規模な個展などで知られています。私はこれまで、オノ・ヨーコさんはじめ、いろいろな方と仕事してきましたが、その中でも一・二を争う大物と言っていいと思います。この展覧会は、ぜひともみなさんに見ていただきたい。どのような展示になるか、一足先にお伝えしましょう。


Orbit, 2012
Steel
Height: 115 m
Queen Elizabeth Park, London
Photo: Dave Morgan
© Anish Kapoor, 2018)

Dirty Corner, 2011-2015
Mixed media
Dimensions variable
Chateau de Versailles 2015
Photo: Tadzio
© Anish Kapoor, 2018

Ark Nova, 2013
PVC
18 x 29 x 36 m
Matsushima, Japan, 2013
Photo: Iwan Baan
© Anish Kapoor, 2018

Leviathan, 2011
PVC
33.6 x 99.89 x 72.23 m
Monumenta 2011, Grand Palais, Paris
Photo: Dave Morgan
© Anish Kapoor, 2018


昨年の春より、カプーア氏と何度も何度も打ち合わせを重ねてきました。その結果、別府を題材に3つのプロジェクトをおこなうことになりました。

公園入り口に設置されたインフォメーションセンターで、このプロジェクトの解説が書かれているマップを受け取ります。
公園を数分歩き、最初に見えてくるのは四角い建築です。これは、昨今カプーア氏が取り組む、彫刻と建築が融合する作品。別府のためだけの新作『void the pavilion』です。大きさは幅6m×高さ6m、奥行きは12mあります。その中に入ると真っ暗な暗闇が現れます。その暗闇は、この世の全ての光を吸収するかのようです。それはまるで、ブラックホール、世界の果て。ぜひ、少し我慢して黒い壁を見続けてください。あることに気がつくでしょう。


イメージ図(作成:BEPPU PROJECT)


その空間を出てまた歩き出すと、別の建築が見えてきます。その中は、打って変わって色彩に溢れ筆致も荒々しい絵画や彫刻が展示されています。個人的には、肉片というか、大地のマグマ活動というか、そのような生命のエネルギーを感じさせる作品群です。それらとともに、カプーア氏を追いかけた英国BBCのドキュメンタリーを上映します。日本語に訳しているので、彼の創造の源泉を理解しやすいと思います。


I looking in at me , 2016
Silicone, fibreglass and gauze
169 x 162 x 117 cm
©Anish Kapoor, 2018
Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE


そしてその空間『コンセプト・オブ・ハピネス』を出て、目の前に見えてくるのは丸い球体。よく見ると、雲が流れ、時には鳥の飛ぶ姿が写り込んでいます。これは直径5mのステンレスの鏡です。カプーア氏の代表作『Sky Mirror』(http://anishkapoor.com/230/sky-mirror)です。日本初公開、本展のために特別に制作していただきました。空を地上にもたらすこの大きな鏡は、ここと、どこか別の場所を繋ぐ扉、異世界への入り口のように感じられることでしょう。


Sky Mirror, 2006
Stainless steel
Diameter 10 m
Photo: Seong Kwon Photography
© Anish Kapoor, 2018


本展は、地球のマグマ活動によって熱せられた地下水が湯や蒸気となって空へと昇り、雨となり再び大地に還る、そのような別府が持つ特性を捉え企画されたものです。

入場チケットは8月6日より販売しています。前売1,000円/当日1,200円。大分県内の中学生以下は無料としました(ただし、県内の全小中学校で配布された無料券付きチラシをお持ちの方に限る)。公式Webサイト(http://inbeppu.com)他、コンビニなどでもご購入できます。

アートは自由なものの見方や考え方をもたらし気づきを与えます。私たちの知覚を揺るがすようなアニッシュ・カプーアの作品体験によって、みなさんを無限の想像の旅へと誘います。

このような規模の展覧会は、二度と出来ないかもしれません。お見逃しなく!


閉会点鐘



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