ロータリーの魅力発見

 ロータリー、辞めないで・・・

 みなさま、こんにちは。クラブ研修リーダーの植山です。皆さんの中で、退会を一度でも考えたことがある方はいらっしゃいますか?誰でも一度は(あるいはもっとたくさん?)退会することを考えたことがあるのではないでしょうか?私だってもちろんあります。

 毎年、半期が終わる今の時期と、年度が終わる6月あたりに退会希望者が出てくるのがどのクラブも常のようです。もちろん、人それぞれ様々な事情があり、考え抜いた上での決意だと思います。この「退会希望」の声が届くたび、私たちはポッカリと大きな空洞が空くような、なんだか取り残されたような、なんとも言えない寂しい気持ちになります。そして、私たちの何が悪かったんだろうか、もう少したくさん声掛けをしていればよかったのかもしれない、もう少し彼(彼女)に対してああしておけばよかったかもしれないと、自分を責めてしまいます。

 今年度はクラブに「会員維持委員会」を創設し、村田会員増強大委員長と古賀会員維持委員長を中心に、退会者ゼロを目標に日々心を砕いてくれています。

 「ロータリー、辞めないで・・・」。この言葉には、単なる会員数維持の願いではなく、ロータリーに関わることで得られる“人生の豊かさ”を手放してほしくない、という深い想いも込められています。ロータリーは奉仕団体でありながら、そこで得られるものは、奉仕の機会だけに限られません。人とのつながり、価値観の広がり、自分の成長—そのどれもが、日常ではなかなか得がたい財産です。

 ロータリーに所属していると、まず 異業種・異世代との交流 が自然と生まれます。普段の仕事や家庭の枠をこえ、経験豊かな仲間から視野を広げてもらえる場は、社会人になってから貴重な学びの機会となります。また、例会や委員会活動を通じて コミュニケーション力やリーダーシップを磨く ことができ、それが仕事にも人生にも良い影響をもたらします。さらに、地域や世界の課題に触れ、補助金事業や奉仕プロジェクトに参加することで、自分の行動が誰かの役に立っているという実感 を得られるのも、大きな喜びです。

 一方で、もしロータリーを辞めてしまった場合、どのようなことが起こるでしょうか。まず、継続して築いてきた 人的ネットワークが自然に薄れてしまう 可能性があります。ロータリーのつながりは、利害に縛られない真摯な関係性だからこそ、長い時間をかけて育つものです。また、奉仕活動や国際交流の機会も失われ、社会とつながるきっかけ が減ることで、自分の視野が狭まったように感じることもあります。さらに、継続してこそ見えてくる「ロータリーの本当の面白さ」を知る前に離れてしまうことは、長期的には大きな損失かもしれません。

 もちろん、会員の事情や生活環境はさまざまです。しかし、ロータリーは「完璧に参加できる人」だけを求めているわけではありません。大切なのは、自分のできる範囲で関わり続けること。その小さな積み重ねが、地域社会にも自分自身にも確かな変化をもたらします。今、様々な事情で活動にあまり関わることができなくても、会費や寄付をしてくれているだけで、それは大きな奉仕をしていることになります。

 だからこそ、声を大にして言いたいのです。「ロータリー、辞めないで」。あなたがそこにいるだけで、クラブは確かに温かく、豊かになります。そして、あなた自身の人生にも、静かに、しかし確実に、プラスの風が吹き続けるはずです。


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