当番クラブとガバナー補佐について知って下さい
年の瀬を迎え、お忙しい毎日をお過ごしと思います。
みなさん、私たちのクラブは次年度初めての当番クラブとなります。当番クラブっていったい何なのでしょうか?今回はロータリーのしくみについてちょっとおさらいしてみたいと思います。地区のしくみや当番クラブ、ガバナー補佐という言葉になじみがない方はぜひご一読下さい。
ロータリークラブは、世界規模のネットワークを持ちながら、地域に根ざした奉仕活動を大切にする組織です。その円滑な運営と理念の共有のために、「地区」と「グループ(分区)」という仕組みが設けられています。これらを理解することは、クラブ活動をより主体的に進めるうえで欠かせません。
私たちが所属する国際ロータリー第2720地区は、九州、熊本県と大分県をエリアとし、74個のロータリークラブと2つの衛星クラブで構成されています。地区には、国際ロータリー会長の代理としてガバナーが置かれ、地区全体の方針を示し、クラブの健全な運営と奉仕活動を支援する役割を担っています。現在の第2720地区ガバナーは大分中央ロータリークラブ所属の藤田千克由氏が務められており、次年度の地区ガバナーは、人吉ロータリークラブ所属の延岡研一氏です。ガバナーは、地区大会や各種研修・協議会の開催、クラブ公式訪問などを通じて、ロータリーの理念や行動計画を各クラブに伝え、実践へと導いていきます。
地区の中には、さらに細分化された「グループ(分区)」があります。私たちのクラブが属するのは「大分第4グループ」です。グループは、地理的・人的なつながりを生かし、近隣クラブ同士が連携しやすくするための単位であり、クラブ間の情報共有や親睦、共同事業の促進に重要な役割を果たしています。地区とクラブを結ぶ、非常に実務的かつ身近な存在といえるでしょう。大分第4グループには、全部で10個のロータリークラブが所属しています。
それぞれのグループを担当し、中心的な役割を担うのがガバナー補佐です。地区によっては分区代表という呼び方をされる場合もあるようです。ガバナー補佐は、ガバナーを補佐しながら、担当グループ内の各クラブを訪問し、会長・幹事をはじめとする会員の相談役として活動します。クラブ運営上の課題、会員増強や奉仕活動、ロータリー財団、青少年奉仕などについて助言を行い、必要に応じて地区との橋渡しをします。また、会長幹事会の運営を通じて、グループ内の連携と一体感を高めることも重要な役割です。
次年度、私たち大分第4グループ2720 Japan O.K.ロータリーEクラブから、本コーナー執筆者である植山がガバナー補佐を拝命する予定です。ガバナー補佐は会長経験者であること、という決まりがありますので、今回はパスト会長の中から植山が務めさせていただくはこびとなりました。地区の慣例で、10月に第1回ガバナー補佐研修が人吉で、そして12月には第2回ガバナー補佐研修が大分市で開催され、出席してまいりました。
栄えある役職を拝命させて頂くことに感謝申し上げると同時に、クラブ全体にとっても大きな責任と誇りを伴う出来事であることを皆様に共有して頂きたいと思います。実は創立して翌年に当番年度の順番でしたが、その時はクラブとして未熟であったため、クラブをまとめることが先決という理由で我がクラブを飛ばして次のクラブに回す、という決定がなされました。ですから、今回は、もう当番を任せても大丈夫であろうと、地区に認められたということです。私もクラブのみなさまを信じ、頼りに致しております。
ガバナー補佐の役職は、本人一人の力で務まるものではなく、所属クラブの理解と協力があってこそ、その役割を十分に果たすことができます。
また、クラブとして、会員としてガバナー補佐を支えて頂くことは、地区運営に主体的に関わる機会を得ることでもあります。会員一人ひとりが地区やグループの動きを自分ごととして捉え、日頃のクラブ活動を支え合うことが、結果としてガバナー補佐の活動を支援し、クラブ全体の成長につながっていきます。
次年度は、私たちのクラブの結束と協力が、これまで以上に問われる一年となります。地区・グループ・クラブが一体となってロータリーの理念を実践していくために、会員皆さまのご理解とご協力を心よりお願い申し上げます







