ロータリーの魅力発見

先日地区補助金管理セミナーが熊本市で開催され、井田会長エレクトと松田次年度幹事が出席されました。財団や補助金と聞くと「難しい」「わからない」と思いがちですが、とても大切なことですので、私たちも、ロータリーの補助金制度と寄付との関係について、少し復習してみたいと思います。

ロータリーの奉仕活動を制度的に支えているのが、ロータリー財団による補助金制度です。補助金には「地区補助金」と「グローバル補助金」の二つがあり、それぞれ目的と役割が異なります。

地区補助金は、各地区に配分される「地区財団活動資金(DDF)」を原資として、地区内や地域社会のニーズに応じた奉仕活動に活用できる補助金です。比較的小規模で、地域密着型の事業に使いやすく、クラブが主体的に企画・実施できるのが特徴です。青少年支援、福祉活動、教育支援、環境保全、災害支援など、幅広い分野に活用することができます。

一方、グローバル補助金は、より規模の大きな国際的プロジェクトを対象とした補助金で、「平和構築と紛争予防」「疾病予防と治療」「水と衛生」「母子の健康」「教育の支援」「地域経済の発展」「環境」という7つの重点分野に沿った事業であることが求められます。海外クラブとの協力が原則で、持続可能性、成果の測定、現地の自立支援などが重視されます。単なる物資支援ではなく、長期的に地域社会の力となる仕組みづくりが求められる点が特徴です。

これらの補助金の財源となっているのが、私たち会員からの寄付です。とくに年次基金への寄付は、いったんロータリー財団に預けられた後、約3年後に地区財団活動資金(DDF)として地区に戻ってきます。そしてこのDDFが、地区補助金やグローバル補助金の原資となります。
つまり、私たちが今行っている寄付は、数年後に「補助金」という形になって、自分たちの地区や世界での奉仕活動として戻ってくる仕組みになっているのです。

この仕組みは、私たちのクラブの実際の活動によって、すでに形となっています。
当クラブでは、これまでに3回、地区補助金を活用した奉仕活動を実施してきました。

一回目は、建築家である松田会員を中心に、廃材を活用したベンチを10脚制作し、別府市関の江海水浴場に寄贈するプロジェクトを行いました。廃材という限られた資源を工夫して再利用し、地域の憩いの場に新たな価値を生み出すこの活動は、環境への配慮と地域貢献の両立を実現した事業でした。

二回目と三回目は、佐藤弥生前社会奉仕委員長と酒井現社会奉仕委員長を中心に実施した「一人親家庭の親子さんに七五三参拝と記念写真を贈るプロジェクト」です。
この事業では、杵築の着付けボランティア「マムズ」さん、元会員で美容関係の久保田さん、そして写真家の紅葉谷会員にご協力いただき、経済的・社会的な理由から七五三のお祝いが難しいご家庭の親子に、晴れ着での参拝と記念写真という一生の思い出を届けることができました。
単なる物品支援ではなく、家族の記憶に残る体験を提供できたことは、ロータリーの奉仕のあり方を象徴する取り組みであったといえます。

これらの活動はいずれも、クラブ単独では資金的に実現が難しかった可能性があります。しかし、補助金制度を活用することで、会員の専門性や人脈、地域の協力と結びつき、より質の高い奉仕活動として実現することができました。

このように、補助金制度は「寄付 → 補助金 → 奉仕 → 信頼」という循環の上に成り立っています。
私たち一人ひとりの寄付は、目の前では実感しにくいかもしれませんが、数年後には具体的な活動となり、地域の笑顔や感謝の言葉として返ってきます。

寄付は単なる「善意」ではなく、奉仕の可能性を広げるための「投資」です。
補助金制度を理解することは、ロータリー財団の仕組みを知ることにとどまらず、自分たちの奉仕活動の未来を考えることにつながります。
これからも寄付と補助金を有効に活用し、私たちのクラブならではの奉仕を形にしていきたいと思います


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