コップの水があふれる前に~退会したい!と考えたことはありますか?~
7月11日に、地区クラブ活性化ワークショップが開催されました。
退会したい、という気持ちをコップの中の水に喩えたセッションがありました。
コップの水は、いつあふれるのか
一つのコップを思い浮かべてみてください。
入会したばかりの頃、そのコップは空っぽです。
期待や希望、そして「何か役に立ちたい」という思いを胸に、私たちはロータリーの仲間になります。
ところが、活動を続けるうちに、少しずつコップに水がたまっていきます。
「今日は誰とも話せなかった。」
「自分の意見を言う機会がなかった。」
「頼まれる仕事ばかりで、感謝されている実感がない。」
「仕事が忙しく、例会に出席しづらい。」
「自分はこのクラブに必要とされているのだろうか。」
そんな小さな出来事は、一つひとつは取るに足らないことかもしれません。しかし、その一滴一滴が静かにコップの中へ落ちていきます。
そして、ある日、最後の一滴が落ちた瞬間、水はあふれます。
周囲から見ると、「急に退会した」と映るかもしれません。しかし、本人にとっては決して突然ではありません。長い時間をかけてコップがいっぱいになった結果なのです。
ここで考えていただきたいことがあります。
あなた自身も、これまでのロータリー人生の中で、「もう辞めようかな」と思った瞬間はありませんでしたか。
忙しさからでしょうか。
人間関係でしょうか。
役職への負担でしょうか。
あるいは、自分の存在意義を見失ったからでしょうか。
そのとき、あなたのコップには、どんな水がたまっていたのでしょう。
そして、もう一つ考えてみてください。
それでも退会しなかった理由は何だったのでしょう。
「先輩が声を掛けてくれた。」
「奉仕活動で子どもたちの笑顔を見た。」
「例会後の何気ない雑談が楽しかった。」
「自分の居場所があると感じた。」
「仲間から『あなたがいてくれてよかった』と言われた。」
きっと、そんな出来事があったのではないでしょうか。
退会を思いとどまらせるのは、特別な制度でも、豪華な例会でもありません。
「あなたが必要です。」
「一緒にやりましょう。」
「最近どうしていますか。」
そんな何気ない一言や、小さな気遣いが、あふれそうになったコップの水を少し減らしてくれることがあります。
私たちは、会員を増やすことに目が向きがちです。しかし、本当に大切なのは、今ここにいる仲間が、安心して笑顔で活動できることではないでしょうか。
今日の例会コメントで、ぜひ二つのことを振り返ってみてください。そして、コメントに書いて下さい。かける範囲で構いません。
一つは、「私のコップに水がたまった瞬間」。
もう一つは、「私のコップの水を減らしてくれた人やきっかけ」。
私自身にも、ロータリー辞めたい!と思う瞬間や、その時に思いうかべる思い出や顔がいくつもあります。
ひとりひとりがその経験を語り合うことで、私たちは退会防止について学ぶだけでなく、「このクラブだから続けたい」と思える理由を、改めて見つけることができるはずです。
会員一人ひとりのコップは見えません。だからこそ、互いに声を掛け合い、気に掛け合い、小さな変化に気づくことが、クラブを守る最も大切な会員増強なのだと思います。
今年度、クラブの会員維持増強委員も拝命しております。みんなのコップの水が空っぽになるような、そしてみんなのコップをもっと大きなコップにできるような、そんな一年になれば、と思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。







