ロータリー青少年交換の魅力
~世界へ羽ばたく若者を、クラブみんなで応援しよう~
ロータリーには、未来を担う若者を育成するさまざまなプログラムがあります。その中でも、長い歴史を持ち、世界中で高い評価を受けているのが「青少年交換プログラム」です。ロータリー青少年交換は、1974年に理事会で採択された国際ロータリーのプログラムで、15~19歳の学生を対象とした、国際理解と平和を促進するための国際交換プログラムです。
このプログラムは、高校生世代の青少年が約1年間海外で生活し、現地の学校へ通いながらホストファミリーのもとで暮らす国際交流事業です。単なる語学留学ではなく、異なる文化や価値観に触れ、多様性を理解し、国際感覚やリーダーシップを育むことを目的としています。世界100以上の国や地域で実施され、多くの若者が「人生を変えた一年だった」と語る、ロータリーを代表する青少年育成事業の一つです。
現在、私たちのクラブでも嬉しいニュースがあります。会員のご子息が、この青少年交換プログラムへの参加を希望しています。まさに、クラブとして若者の夢を応援する絶好の機会が訪れています。
これを機に、私たちロータリークラブが青少年交換においてどのような責任を担い、どのような役割を果たすべきか、改めて確認してみました。
学生の派遣に伴う責務
• 地域社会の学生にプログラムを紹介し、申請書を配布し、参加候補者を見
つける。
• 学生と面接し、選考する。
• 各学生にロータリアン・カウンセラーを指名する。
• 地区で派遣の調整を行う地区リーダーと連絡を取り合う。
学生の受入に伴う責務
• ホストファミリー候補の面接と審査を行う。
• ホストファミリーの選考とオリエンテーションの調整を行い、交換期間中を
通じてホストファミリーと連絡を取り合う。
• 受入学生が到着する前に、関係を築き連絡を取り合う。
• 学生の到着、歓迎、オリエンテーションの手配を行う。
• ロータリークラブと学生が通う学校の連絡役を務める。
• 各学生にロータリアン・カウンセラーを指名する。
• 地区で受入学生の調整を担当する地区リーダーと連絡を取り合う。
• 毎月の小遣いを支給する。詳しくは、「青少年交換の財務」(12ページ)を
参照のこと。
クラブで指名する「カウンセラー」の役割についても調べてみました。カウンセラーは、常に留学生の立場に寄り添って応援する役割を担うそうです。なので、ホストファミ受け入れ先の学校関係者などはカウンセラーにはなれません。
受入側ロータリアン・カウンセラーの責務
• 学生の出発または到着前に関係を築き、クラブと地区の期待事項を説明
し、定期的に連絡を取り、それを記録する(少なくとも月1回)。
• 授業の選択、友人づくり、課外活動への参加などについて、学生の相談に
のる。
• 学生が文化や言語に慣れることができるよう、手助けをする。
• 地域社会や学校と協力し、学生が活動に参加して地域の生活に溶け込め
るようにする。
• 学生に虐待とハラスメントの防止について情報を提供し、学生がどのような
心配事でも安心して話し合えるような協力的な環境をつくる。
• どのようなことに関しても学生の擁護者となる。
• (長期交換)交換期間中にホストファミリーが変わっても、学生にとって変わ
らぬ支援者となる。
いずれにしても、まず大切なのは、本人とご家族を温かく応援することです。交換留学には期待だけでなく、不安もあります。例会やメッセージなどで励ましの言葉をかけたり、必要に応じて海外経験のある会員が体験談を伝えたりすることは、大きな支えになると思います。
また、渡航準備への協力もできます。現地で日本文化を紹介するための資料や記念品を一緒に準備したり、英会話やプレゼンテーションの練習を応援したりすることも、クラブならではの支援です。出発前には壮行会を開き、クラブ全員で送り出すことも、本人にとって忘れられない思い出となるでしょう。以前倉迫さんを大分空港に見送りに行った時のことを懐かしく思い出します。
さらに、帰国後も大切な役割があります。例会で留学報告をしていただき、その経験を会員や地域の皆さんと共有することで、学びはクラブ全体の財産となります。そして、その経験が次の交換学生への憧れとなり、新たな挑戦へとつながっていきます。
青少年交換を終えて帰国した学友の皆さんを見かけると、多くの方がジャケットいっぱいに交換した缶バッジを付けています。その姿はとても誇らしく、色とりどりのバッジが胸いっぱいに輝いています。
実は、その一つひとつのバッジには出会いの物語があります。交換留学生たちは、訪問したクラブや地区大会、交流会などで世界中の仲間と出会い、お互いのクラブや国を象徴するバッジを交換します。つまり、ジャケットいっぱいの缶バッジは、この1年間で築いた友情の数であり、世界中にできた仲間との絆の証なのです。
語学力や異文化理解ももちろん大切ですが、青少年交換プログラムが育む最大の財産は「人とのつながり」です。世界各国に生涯の友人ができ、困ったときには互いに支え合えるネットワークが生まれます。平和は国と国との約束だけで築かれるものではなく、人と人との友情から始まります。胸いっぱいの缶バッジは、その友情が形となって表れた、ロータリーならではの勲章と言えるでしょう。
一年間の留学を終えて帰国した若者の胸には、バッジだけでなく、一生の友人と、一生の思い出が刻まれています。
私たちは「奉仕」と聞くと、地域清掃や募金活動を思い浮かべることが多いかもしれません。しかし、一人の若者の挑戦をクラブ全員で応援し、安全を守り、その成長を見守ることも、未来への大切な奉仕です。その若者が世界で得た経験や友情は、将来きっと地域や社会、そして国際社会へ還元されていくことでしょう。
ロータリーの青少年プログラムは、「若者を育てる」事業ではありません。若者の挑戦を通して、私たちロータリアンも学び、成長し、世界とのつながりを広げていく事業です。クラブ会員のお子さんが世界へ挑戦しようとしている今、その一歩をクラブ全員で応援できることは、私たちにとっても大きな喜びであり、ロータリーの理念を実践する貴重な機会です。一人の若者の挑戦が、世界へとつながる未来をつくる。その過程を通じて私たちロータリアンもまた学び、世界とのつながりを広げていく。この貴重な機会を、クラブ一丸となって大切にしていきたいものですね!







