ロータリーの魅力発見

 こんにちは。今年度クラブ研修リーダーの植山朋代です。
先日、中津中央RCに、地区の管理運営部門の卓話に行ってきました。その時のことです。

 「先日、娘の通う中学に、文化祭の大きいな立て看板を作るのを手伝いに行ってきました。ペンキを扱う仕事なんで、一応プロとして、ペンキの使い方を教えがてらに手伝ってきました。娘の同級生から、『〇〇ちゃんのお父さん、すごーい』と言われていい気分になって帰宅したら、娘から『お父さん、汗のかきかたがすごーい、って友だちから言われたよ』と言われて、がっくり。なので、ニコニコしまーす!」

 「老いた父から、ジャパネット○○○のクレジットカードが使えなくなった、と相談され、クレジットカード会社に連絡したけど、埒があかない。最終的には、ジャパネット〇〇〇に電話して、いろいろ説明もして、大変でした。とにかく、年金暮らしの老人に新しいクレジットカードをポンポン作らせるのはやめてくれ~!ということで、ニコニコしまーす」

 中津中央RCでは、ニコニコ(=ニコボックス、スマイル)の際には笑えるネタを提供すること!、という細則でもあるのでしょうか?みんなの笑い声に場が和みました。

 私たちのクラブではスマイルと呼んでいますが、クラブによっては、ニコニコとかニコボックス、などと称されるこの制度、みなさん耳にされたことはありますよね?

 このスマイル、由来のいわれを探してみました。もともと海外にあった例会を欠席した人がお金を入れるfine box(罰金箱)が起源ではないかとか、いやいや、海外でも自分の誕生祝いに5ドル程度をクラブに寄付する習慣があり、それがもとになったのではないか、とか、いろいろな関連記事が出てきました。

 日本でのニコニコ箱の由来は諸説あるようです。一つは東京起源説で、次のようなものです。昭和10年に、東京ロータリークラブで、孤児院の子供達を多摩川園に連れて行こうという事になりました。その資金を集めるために、関幸重という方が、ダンボール箱を持って「あなたは今日誕生日でしたね」「あなたのお嬢さんが結婚されたそうですね」と、軽妙な口調で会員の中を廻り、600円の資金が集まり、これで多摩川園に連れて行く事が出来たそうです。これがニコニコ箱の起源であるという説です。後日ダンボール箱に代えて、エビスさんの顔を彫った箱を三越に注文して作ってもらい、ニコニコ箱となったそうで、このエビス様は今でも東京RCにあるそうです。次回、東京RCにお邪魔する機会があれば、ぜひ見せて頂きたいですね!
 
 また、昭和5年に大阪RCで、例会に遅刻したら50銭とか1円とか入れた罰金箱がニコニコの先祖であるという話もあるそうです。
 東京の方は東京が発祥といい、大阪の方は大阪が発祥というニコニコ箱、時期で言えば大阪の方が早いため、現在は大阪説が支持されているそうですが、一方「良いことがあった時に寄付をする」という性質では東京の方に軍配が上がりそうです。

 このスマイルですが、「嬉しかったことや失敗したことなど、何かにつけて善意のお金を箱に納め、社会奉仕活動等に使用する」と定義づけられています。ロータリーの友1953年10月号にこのような文章を見つけました。

誕生日に喜捨を集めるのは、今では全国のロータリークラブの行事になっているが、集めるのは難しい。「善事をしている」と考えればその心持が顔や言葉に現れて、入れてもらう人に良い気持ちを与えないし、強制ではないのでご自由に、とすれば、無責任になる。無念夢想の境地で回るのが妙技である。

 寄付を募るという行為は、それだけ難しいということです。寄付は個人の善意であるから、強制すべきではありませんが、しかし、やはり、一部の人だけにたくさんスマイルをして頂くのではなく、少しずつでも良いので、全員にスマイルをして欲しい、とも願います。

 昨年度入会された古賀会員は、何か嫌なことがあった時に「厄払い」として、財団やポリオに寄付をされるそうです。また、今月入会された土屋パニダ・リンさんに、このスマイルの話をしたところ、故郷のタイでも、仏教徒として、誕生日に喜捨をする習慣があると話してくれました。

 どちらも、素敵な考え方だと思いませんか?私たちのクラブでは、やむを得ず、全会員さんに誕生日のスマイルをお願いしていますが、いつか、理事からお願いされなくても、一人ひとりが自主的に、みんなが笑顔になるようなスマイルをして下さる習慣が根付いてくれたら・・・と願っています。


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