ロータリアンはお金持ち?~財団寄付について~
問い 「ロータリークラブに入っている人は、お金持ちですか?」
ベストアンサー「会費で数十万ですから、金持ちですよ」
その他の答え 「ロータリークラブは会社がお金を払って入る団体なので、その人がお金持ちかどうかは関係ありません。」
問い 「ロータリークラブって何ですか?金持ちしか入れないんですか?」
ベストアンサー「一般人は遠慮して入りませんね。」
こんにちは。今年度クラブ研修リーダーの植山朋代です。
Yahoo知恵袋にこんな質疑応答が載っていました。
みなさんがお友達から「ロータリークラブに入っている人はお金持ちなんでしょう?」って訊かれたら、どう答えますか?
ロータリークラブの会費は、みなさんご存じと思いますが、クラブごとに異なります。会員一人あたり、地区やRIに支払う金額(人頭分担金といいます)は、一定ですが、ホテルなどの会場で例会を行うクラブはその費用がかかりますし、事務局やサイトの運営費、その他さまざまな出費で差が出てきます。
会費から人頭分担金をはじめとする諸経費を差し引いた金額が、クラブの活動費になります。私たちのクラブはオンライン上で例会を開催していますので、会場費や食費の分、会費が他のクラブに比べて安価に設定されています。年会費6万円でも60万円でも、ロータリアンとしての地位や権利はまったく同等なのですから、ありがたいことだと思います。
さて、ロータリーでは、会費以外に、さまざまな寄付金をみなさまにお願いしています。
大きく分けると、
(1)ロータリー財団への寄付
(2)米山記念奨学会への寄付
(3)クラブへの寄付
の三つです。
今回は、(1)のロータリー財団への寄付について、ちょっと詳しくみてみましょう。
その前に、ロータリー財団って、いったい何なのか、ご存じでしょうか?
1917年、当時のロータリー会長アーチ・クランフが、「世界でよいことをするための」基金の設置を提案したのが、ロータリー財団の設立の始まりです。会員制組織である国際ロータリーが理事会によって管理されているのに対し、ロータリー財団は、慈善活動を目的とする公共慈善団体であり、 管理委員会によって管理されています。国際ロータリーとロータリー財団の世界本部は、米国イリノイ州エバンストンにあり、協力財団が、日本、韓国、オーストラリア、ブラジル、カナダ、ドイツ、インド、英国に設けられています。
ロータリー会員が、人びとの健康状態を改善し、質の高い教育を提供し、環境保護に取り組み、貧困をなくすことを通じて、世界理解、親善、平和を達成できるようにすることを使命とし、創立されて以来、教育の支援や持続可能な成果を生み出すプロジェクトに総額40億ドル以上の資金を提供してきました。
ロータリー財団への寄付は、次の5種類に分けられます。
① 年次基金
② 恒久基金
③ ポリオプラス基金
④ 使途指定寄付
⑤ 大口寄付
①と②は、①が基金が3年間利殖に回るのに対し、②が元金には手を付けずに運用益
のみが使用される、という違いがあります。①については、運営費5%を差し引いた残りの半分、47.5%が、3年後に地区補助金として使えるお金として地区に還元される仕組みです。②の運用益の一部も、①と同様に扱われています。
③はポリオプラスの活動費として使われる寄付を指し、④は7つの優先分野の活動費として使われる寄付のことを言います。⑤はメジャードナーといって、寄付累計が10000ドルに達した個人や夫妻を指します。
① の財団への年次寄付ですが、ロータリー会員1名あたり最低150ドルは行って欲し
い、という目標があります。もちろん、あくまでも寄付ですので、強制はできません。わたしたちロータリークラブは、RIやロータリー財団のために存在しているのではない、クラブはクラブ独自の活動をしていけばいい、という考え方の方も中にはいらっしゃるかもしれません。しかし、RIが世界的に大きな事業を成し遂げてくれているからこそ私たちのロータリーバッジが世界に通用するのであり、ロータリー財団がしっかりお金を運用してくれているからこそ、グローバル補助金や地区補助金を使った大きな事業が行えるのだ、とも考えられます。
ちなみに年間150ドルですが、月額に換算すると、約1700円くらいになります。スタバのコーヒーを月に3我慢したり、愛煙家の方だと月に3~4箱タバコを節約したりするくらいでしょうか?この、ロータリー財団への寄付額の合計が、1000ドルになると、ポールハリスフェローという称号が与えられ、バッジが貰えます。2回目の1000ドル、3回目の1000ドル・・・と、積み重なるごとに貰えるバッジについている宝石の種類や数が変わっていきます。ちなみに、ポリオプラスへの寄付やグローバル補助金への寄付もポールハリスフェローの授与対象の合計金額に含まれます。クラブの財団委員長が募る時に一緒に表明して寄付されても良いですし、マイロータリ―を通じて随時寄付を行うこともできます。寄付はドルで行いますので、レートが良い時に行うのも一案です。
私たちはそれぞれ、家庭や会社の経営状況など事情が異なりますが、ロータリアンであること、2720JapanO.KロータリーEクラブの会員であることを、私は常に誇りに思っておりますし、会員のみんなにも同じように思ってもらいたいと思います。そのためには、やるべきことを行い、できることを行い、できないことに対しては、少しでもできるように努める、という姿勢が大事であるような気がします。
今年度、地区財団部門の伊牟田会員や宮迫パスト会長が、そしてクラブではクラブ財団大委員長の中川パスト会長をはじめとする委員の方々がみな様に一生懸命呼びかけると同時に、積極的に自ら寄付を行い、クラブの寄付総額を上げて下さっています。寄付の面でも「Eクラブはみんなで頑張ってやっているんですよ」と、誇れるクラブになれたらいいなぁと私は思います。
先頭のYahoo!知恵袋の質問ですが、私自身は決してお金持ちではありませんし、会社が経費を払ってくれているわけでもありません。日々のコーヒーやショッピングを時々諦めて、寄付に回しています。